/ 30 Sep. 2016 (Fri.) 「映像だ! / 片づけた!」
■下書きしているボールペンのインクが出ない。何書いてんのかわからない。
■どうもブダペストにいるらしいことや、何かの代表になってるらしいことはフォローしているそのツイッターアカウントから知れていたところの内藤(祐希)選手だが、なるほど、ジュニアのフェドカップ(女子の国別対抗戦)だったんですな。ということを知る。
■もう 9月27日からはじまっていて、10月2日までの日程。日本(内藤、宮本、佐藤のチーム)はラウンドロビンでグループ C(イギリス、ウルグアイ、モロッコ、日本)に入り、3戦全勝でグループ内 1位、そこから先のトーナメント(準決勝)に進出したところであるようだ。ラウンドロビンの最終戦である v. イギリス戦が 29日にあって、その結果などを伝える各所のツイート経由でもろもろ知ったわけだが、さらにはなんと、それらの試合を(固定カメラながら)フルで収めた映像が YouTubeに上がっているのだった。こりゃすげえ。ありがてえ。こんだけ言及しておいてわたし、内藤選手の試合を一度も映像で見たことがないのである。Yuki NAITO v. Eliz MALONEYのシングルスがここ、Ayumi MIYAMOTO / Yuki NAITO v. Francesca JONES / Nell MILLERのダブルスがここ。このふたつを獲って、2-1で日本が勝った。
■つぎの準決勝がグループ D・1位のアメリカとだということまではわかったものの、で、それがいったいいつあるのかという情報をついに見つけられずじまい。まだ決まってないだけか。
■溜まりに溜まった仕事をみごと、きのうきょうで全部きれいに片づけた。これだからなあ。これだから、つぎもまたきっと油断するんだよなあ。
■てなわけで、だからしかし、AbemaTVで生中継していたという「いとうせいこうフェス」の 1日目はまったく見ていないのだった。明日は生で観ますよ。
■本日( 30日)の電力自給率:45.9%(発電量:7.4kWh/消費量:16.1kWh)
Cycling: 1.9km • 10mins 2secs • 42 calories
Transport: 79.7km • 1hr 42mins 12secs
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/ 28 Sep. 2016 (Wed.) 「あひるー」
■仕事は山積しているものの、逃避の一環で、家鴨田家鴨さんの日記完全版をさかのぼってたくさん読む。ほんとうに面白い。リンク張っちゃったけどよかったのかなと少しく不安になるくらいに面白いが、もちろん悪かろうはずがない。ま、そもそも、あまり多くないわたしの日記の読者のその何割かは同時に家鴨さんの読者でもあると思われるので、はたして紹介する意味があるかわからないところではあるとしてですね、いちおう未読のかたに向け、何かこう代表的なというか、端的にその魅力が伝わるような引用をと思うと、思う途端に「これ」というひとつが選べなくなるものだ。うーん、えーとね、たとえばこんな案配。
6月6日(月)経済格差
■晩のおかずを相談されて卵料理を所望した。カニ玉がいいかな。もちろん本物のカニは買えないからカニカマで代用することになる。するとどうだろう。料理名が「カニカマ玉」となってすこぶるいいにくい。「カニ玉」ちょういいやすい。「カニカマ玉」チョベリバー。格差はこんなところにも表れる。
■どんな日
おいしかったなカニカマ玉/先週一度も姿を見せなかったノーラに会えた。「一週間ほったらかしたなー」ささやくと「しょうがないじゃーん」ホストと上得意
月記2016年6月
あと、これは単純に笑いました。
■どんな日
動かない人第一位が死体だとすると第二位だった日曜日。だいたい乃木坂46時間TVを観ていた
6月12日(日)禁止の日々、月記2016年6月
うん。
あとはその、ぜひむこうへ行って垣間見ていただきたいが、ちょっとね、これ、真似できないなあと思わせられる文章のうまさ。世にあまた書き手はいるなかで、おれこういうふうには書けないなあと思わせられる二人のうち、ひとりが家鴨さんだ。もうひとりはマルケス。すげえな家鴨さん。と、いま、ちょっと真似してみたわけだが、ちがうな、こうじゃないな。家鴨さんへの道は遠い。
■ちなみにここ何年かはそのツイッターアカウントで、毎日、「未明」とはまさにいま以外にないという時間を突いて前日の日記──とばかり思って目にしていたが、いまよくよく日付の関係を確認してみたら前々日の日記なんですな──をひとツイートに収め、つぶやいている家鴨さんであって、毎日のそれにタイトルを付け、「どんな日」という備考のようなものを足したかたちで月にいっぺんまとめて更新されるのが先にリンクした Tumblr上の日記(なので、家鴨用語では「月記」)である。って要るかな? この説明。
■いや、思いがけず、予定をかなりオーバーして扱ってしまったので申し訳に、もちろん、「マインクラフト紹介動画『#00 マンションと鉄道網』」も見ましたよ、いま。これは、これだけなのかな。それともまたべつのアカウントを作って、こっそりやっていたりするのだろうか、ゲーム実況。だとしたらそれも見てみたいがなあ。
■あ、マインクラフトはわたしも妻もまったくやってませんが(妻は、その亜種であるところの「ドラゴンクエストビルダーズ」はやってましたが)、妻に教えられるかたちで、「三人称」のひとたちによる「お前らちょっと自分勝手」シリーズとかは YouTubeで見たりしてます、はい。
■てなわけで、以上。こちらサイドの日記としてもいちおう、10月から駐輪場がべつのところになる、という話題を用意してはいたのだが、それはほんと、どうでもいい話なので割愛。
■本日( 28日)の電力自給率:39.4%(発電量:6.7kWh/消費量:17.0kWh)
Cycling: 998 meters • 4mins 44secs • 22 calories
Transport: 71.1km • 1hr 28mins 25secs
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/ 25 Sep. 2016 (Sun.) 「楽日」
■まずはシンクロニシティの話から。
突然インターネットに接続できなくなり、困っていた。ルーターに濡れ衣を着せながら調査していると、みんな見たことあるけど名前がよくわからないあの機械(ONU)の問題だとわかり、こうなるともう、電源を抜いて、風呂に入りながら「直れ」と祈るほかない。結果、直ったので、こうしてツイート。
2016年9月25日 15:07
ほんま、プラッチックの魅力のない機械やで。
2016年9月25日 15:09
ときを同じくして──かどうかは知らないけど──、今朝、わたしもこの目に遭った。起きたら家全体がネットにつながらなくなっていた。ONU一体型のホームゲートウェイ、PR-500KIの不調。前にも一度同じことがあり、そのときはけっきょくつながらず、深夜だったが NTTに電話して、モノ自体の交換となった。交換品は翌日に届いた(そのときの対応はすごく早かった)。で、きょうは、Mac、AirMac、PR-500KIの電源をすべて落とし、30分くらいたっぷり放置してから(その間、わたしもシャワーを浴びたのだった)、まず PR-500KIだけを点けたら復帰した。
■そんなことをしていたりして、前夜の腹づもりよりも家を出るのが遅くなる。
■午すぎに家を出て、『子どもたちは未来のように笑う』がきょうついに千秋楽の、こまばアゴラ劇場へ。いっぽう有明では東レ(・パン・パシフィックオープン)の決勝──キャロライン・ウォズニアッキ v. 大坂なおみ──がすでにはじまっていて、TennisTVのアプリでそのライブ中継を注視しつつ電車に揺られる。
■劇場に着き、まず宮沢(章夫)さんからアレを受け取る。少し時間をつぶすうちに開演。開演間際、ウォズニアッキの優勝が決まった。ウォズニアッキは今季初優勝( 1年半ぶりぐらいの優勝)。おめでとうございます。劇場のロビーに備え付けられた小さなテレビモニタで舞台の様子を見つつ、制作の赤刎(千久子)さんが大入り袋を書き終わるのを待つ。書き終わったそれを受け取って、いったん劇場をあとに。麹町。打ち上げまでの空いた時間を使い、会社で仕事。
■先日来「アレ」というふうに日記のなかで書いていたのは、打ち上げで大入り袋とともに役者・スタッフに配るメッセージカードのことである。メッセージはひとりひとりに宛て、宮沢さんが手書きで書く。その起源と来歴(というのはつまり、わたしが公演に関わるようになる前のこと)は知らないが、『トーキョー・ボディ』( 2003年)当時の宮沢さんのブログにすでに「恒例」とあるので、かなり以前からつづくものとおぼしい。
■終わって打ち上げ。みんなにメッセージを書いたカードを送るのも僕の舞台の恒例。泣くぞお。泣くぞお、と思っていたら、案の定、何人かが泣いたのでしてやったりの気分だ。それが私の楽日の楽しみ。女の子たちが何人か泣いている。三坂号泣。笠木も泣いたな。ざまあみろ。繰り返すようだがしてやったりだ。笠木に渡すカードの文面などはもう三日ほど前から念入りに準備していた、「泣かせるからな」と本人に繰り返し予告もしていたのに泣いたので面白くてしょうがない。
Feb.2 sun. 「楽日。さよならだけが人生だ」、「トーキョー・ボディ」
演出助手として参加した『トーキョー/不在/ハムレット』( 2005年)と、Web制作ほかを手伝った『ニュータウン入口』( 2007年)ではただもらう側の立場だったが、そのときのカード(カードそれ自体)ってどんなだったっけかなあ。『トーキョー/不在/ハムレット』のときは無地の、白い厚紙だったように思うが記憶があやふや。紙焼き写真をカードとして使うようになったのは『ニュータウン入口』からで、たしか、メインスタッフ用には宣伝美術のために撮られた素材写真(信号機とか。みんなそれぞれちがう写真だった?)をモノクロプリントしたものを、役者用には各人の舞台写真をこれも白黒で紙焼きしたものを用意していたように記憶している(わたしはそのどちらでもなく、無地のカードをもらったのだったか、はたまた大入り袋だけだったか)。つぎの『ジャパニーズ・スリーピング』( 2010年)からわたしは宣伝美術として参加するようになり、このときに、現在までつづくカードのフォーマットがだいたい決まった。ゲネプロを撮影した舞台写真のなかから、各人の「これ」という写真を宮沢さんが選び、それを大きく引き伸ばしたプリントの裏にメッセージを書くというのが役者用。それと併せて、これは全員に配るものとしてポストカードを用意する。ポストカードは片面が舞台写真(舞台装置を写したものとか、全員が写ってるシーンとか)で、役者以外のスタッフには、無地のもう片面にメッセージを書く。『トータルリビング 1986-2011』( 2011年)、『光のない。(プロローグ?)』( 2013年、このときはポストカードのみ)、『夏の終わりの妹』( 2013年)、『ヒネミの商人』( 2014年)とこのスタイルが踏襲され、『ヒネミの商人』のときにさらにポストカードが〈もうひと凝り〉するようになる(「なる」って、わたしがしたのだが)。つまり、サイズを倍(往復はがきサイズ)にして二つ折りにし、都合 3倍になった印刷領域でより遊べるようにした。折った中面の片側がメッセージを書く無地のスペースで、その隅には小さく切り込みを入れ(手作業)、そこに大入り袋を差し込むというかたち。今回もこのスタイルである。
■そんなこんなで準備した「大入り」渡しイベント──渡すアイテムはアイテムとして、何よりいちばんのメインは、渡すさいにひとりひとり、いちいち宮沢さんが何か言うという、その〈長い大入り〉であるが──もつつがなく済んで、無事に打ち上げた夜だった。二次会に流れることもなく、役者やスタッフの何人かとわいわい電車で帰った。
■さて、
書きはじめた。あくまでテクスト読解の手つきで、どこまで行けるか。あんまり行けないような気もする。ただ、きょうは断固仕事だ。断固仕事をするのだぞ、おれ。
2016年9月23日 10:58
とツイートしたのはもちろん『子どもたちは未来のように笑う』の感想(?)のことだけれども、それはまだ冒頭しか書けていないのでまたこんど、あらためて。書けるかなあ。書けるといいなあ。
■本日( 25日)の電力自給率:62.9%(発電量:10.7kWh/消費量:17.0kWh)
Cycling: 867 meters • 4mins 24secs • 19 calories
Transport: 52.7km • 1hr 23mins 27secs
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/ 22 Sep. 2016 (Thu.) 「永澤が観に来る」
■しまった。「 10.12」が出てしまった。というのは、macOS(今バージョンから、OS Xじゃなくてこう呼ぶことになったんですって?)の話ですけど、けっきょくこれで、「 10.11」には上げずじまいになってしまった。ていうか知らなかったよ、出るの、10.12。使っているユーティリティのアップデートが来て、そのリリースノートに「 Compatibility with macOS 10.12」とあったので「あれ?」となり、それで知ったのだった。Sierra。
■ちょっと思い立って、VHSで持っている『トーキョー/不在/ハムレット』のビデオ[※1]を、パソコンに取り込んだのだった。
- ※1:VHSで持っている『トーキョー/不在/ハムレット』のビデオ
それ、なんで持ってるんだっけ? という話だが、たしか、打ち合わせか何かで当時の制作・Nさんの部屋に一度行ったことがあり、そのときに借りて、そのまま? なんじゃなかったかな。中身は当時シアターテレビジョンで放映されたもので、画質から言ってオリジナルテープではなく、一度ダビングを経たものだと思う。あと、『トーキョー・ボディ』のそれも同様にして持っています。
映像と音声の 3色ケーブルを Firewire 400に変換する装置を使い、さらに Firewire←→ Thunderboltの変換ケーブルもかまして、VHSデッキと Mac Proとをつなぐ。取り込みには「 Vidi」というこのソフトを使った。これがじつにシンプルなソフトなのだが、この用途にはまったく過不足のない、すばらしいソフト[※2]なのだった。
- ※2:すばらしいソフト
今回の話ではないが、メッタメタな状態のベータのテープを取り込んだとき、最初 Adobe Premireでやったらその「飛び」の部分が影響して大きく音ずれが発生してしまったのだが、Vidiだとだいじょうぶだった。テープが死んでる(信号がない)箇所は画も音もそっくりカットされる感じで、生きてるコマから生きてるコマへこまかくジャンプするかたちにはなるが、音ずれは起きない。すごいぞ、Vidi。
Vidiが .dv形式で取り込んでくれたそのデータを、HandBrakeで .m4vに変換し、それを iTunesに入れる。うちには Apple TVがあるので、これで、テレビから直接そのビデオを呼び出して見られるという次第。ここのところ飽きてやっていなかったが、同様に持っているビデオライブラリをデータ化し、iTunesに入れていくという作業は何年か前から順次やっていたところのものである。いろいろ入れた。うちの iTunesにはいろいろ入っている。
■でまあ、こういう映像系の作業に手を付けてしまうと、「いま、環境が安定していることのありがたさ」がほんとうにありがたくなってしまって、なかなか、おいそれと OSのバージョンアップとかに手を出しにくくなるのだったよ。
■夜、また、こまばアゴラ劇場へ。きょうはわたし自身も観劇(三回目)するのだが、くわえて高校同級の永澤が千葉から観にやって来る。駒場東大前駅で待ち合わせて、観る前にいっしょにカレーを食べた。
■永澤の観劇は、わたし関連でいうと 2012年のグーチョキパーズ以来、遊園地再生事業団でいえば 2011年の『トータルリビング 1986-2011』以来でずいぶんひさしぶり。大学で山梨に行って以降、勤め先の関係で何度か居を移している[※3]永澤だが、『トータルリビング』のときは長野から、グーチョキパーズのときは山形から観に来てくれた。
- ※3:何度か居を移している
永澤の引っ越し遍歴などむろん覚えちゃいないので日記を書くにあたり本人に確認してみたところ、「山梨→長野→名古屋→長野→山形→千葉」だそうだ。さらに訊いてもいないのにくわえて曰く、「もも→りんご→手羽先→りんご→さくらんぼ→落花生」とのこと。あそうだ、この日もお土産に落花生をいただいたんだった。ありがとう。
比して千葉のなんとラクなことかという話で、最近は便のいいことをもっけのさいわいに、秋葉原にもちょくちょく足を運んでいるらしい永澤である。なんでも「 Mac Pro 2010改」っての( CPUを 2 x 3.33GHz 6-Coreに換装したもの)を買って、それにいろいろ投資している様子。またそういうことを。
■観終わって、「あー、これはもう一回観たかったね」と永澤。堪能したようでなにより。「帰ったらまず、自分で家系図を書いてみるところからはじめないと」とは、横溝正史好き(原作も映画も)であるところの永澤の、毎度ながらの褒め言葉である。
■で、そんな横溝好きの永澤に、先日のこのツイートを見せたら大笑いしていた。東京・豊洲新市場の「地下空間」がタイムラインを賑わせていたときのもの。
地下に謎の空間があるとしたらそれは何かを隠してるなり封印してるなりしているに違いないのであってとりあえずそれは田治見要蔵あたりではないかと踏んでいる
2016年9月16日 14:58
ちなみに元ネタは『八つ墓村』。これ、「田治見要蔵」の字を、検索して確かめたりしたんだろうなあ、@tak_kameradさん。
■本日( 22日)の電力自給率:11.1%(発電量:1.8kWh/消費量:16.1kWh)
Cycling: 1.9km • 8mins 55secs • 40 calories
Transport: 70.7km • 1hr 57mins 10secs
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/ 19 Sep. 2016 (Mon.) 「寝ていた」
■精力的だったきのうの反動か、寝てばかりいた一日。
■あ、東レ(パン・パシフィックオープン)、ハレプ欠場なんですね。それと、うっかりしていてすっかり終わってから知ったんだけど、内藤(祐希)選手が東レの予選にワイルドカードで出てたんですな(ハンチュコバ相手に 1回戦敗退)。そうでしたかあ。
■てなわけで、東レはあとは、ウォズニアッキ、ムグルッサ、大坂なおみらの活躍に期待しよう。
■しかし寝てしまった。ぐっすりだ。ほんとはいろいろ、あれやこれや、やるつもりでいたんだけど、さっぱりだった。
■本日( 19日)の電力自給率:5.0%(発電量:0.8kWh/消費量:16.0kWh)
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/ 18 Sep. 2016 (Sun.) 「『デンジャー5』を観たり」
■ちょっと寝坊。あわて気味に家を出て、一路上野へ。東京国立博物館・平成館。「第9回したまちコメディ映画祭in台東」の企画、「吹替え60周年記念上映『名探偵登場』」が 11時から。
今年 2016年は、日本で吹替えが始まって 60周年。その記念として吹替えの金字塔的作品である『名探偵登場』を、1981年にテレビ放送された吹替版で特別上映します! ピーター・フォークの声は「刑事コロンボ」と同じく小池朝雄、デヴィッド・ニーヴンを中村正、ピーター・セラーズを羽佐間道夫など FIX声優をそろえ、高橋和枝、 滝口順平、内海賢二など、豪華声優が大集結。洋画劇場の黄金期をいろどった爆笑吹替版と声優たちの名演技が、スクリーンに初登場します!
「プログラム概要」、吹替え60周年記念上映『名探偵登場』|第9回したまちコメディ映画祭in台東
てな具合で、上映後にはとり・みきさんと羽佐間道夫さんによるトークも付く。
■いやまあね、「広川太一郎データベース」の管理人としての自覚が、ないわけではないのですよ、これでもいちおう、わたし。
■『名探偵登場』はやっぱり主役格、ピーター・フォークの小池朝雄が(ん? 「小池朝雄のピーター・フォークが」のほうが適切か? どっちだ? とにかく小池朝雄が)すばらしい。あと、ピーター・セラーズの(フー・マンチューの系譜と言ったらいいのか、)あの〈謎の中国人〉は、あれは何なんだろうなあとか、あらためて。
■会場をいったんあとにして、昼食をもとめ、鈴本演芸場のあたり(きっとほかに地名の言いようはあるはずだ)まであてもなく歩く。「四川火鍋」と幟の立っていた、地階にある中華料理屋で担々麺を食べる。スープにごろっと入っている唐辛子は、食べるとすごく辛い。
■それでまた戻って、14時半からひきつづき同じ会場にて、「映画講義『とり・みきの吹替え“凄ワザ”講義』第2弾」。
「吹替え」の醍醐味を味わえる作品の上映と、吹替えに一家言持つマンガ家とり・みきさんを講師にお招きし、吹替えの魅力を語っていただく映画講義の第2弾。
「プログラム概要」、映画講義「とり・みきの吹替え“凄ワザ”講義」第2弾|第9回したまちコメディ映画祭in台東
というわけで、上映作品は『危険戦隊デンジャー5 ~我らの敵は総統閣下~』。オリジナルはオーストラリア産のテレビシリーズ( 2011年放映。2015年にはシーズン 2も制作されている)で、スパイアクションとか、戦隊ヒーローものとかの〈趣味〉をごちゃまぜに取り込みつつ、終始舐めきった調子(ほめ言葉)で押し通すといった感じのコメディ。それを、冒頭にあらかじめ「アドリブ歓迎」の文字が印刷されてもいたという吹替台本(台本段階でのセリフの監修はとり・みきさんらが行っている)をベースに、羽佐間道夫、江原正士、堀内賢雄、千葉繁、星野充昭、甲斐田裕子、森洋子、多田野曜平、水落幸子という面々が相当〈自由〉に吹き替えたらしいものが今作である。
■上映後の「講義」は声優陣もまじえてのトークショー。千葉繁さんが自身の担当した役について、「なぜこれを熊本弁で吹き替えようと思ったのか」と訊かれ、「これが不思議なもんでさあ、台本を透かすとね、熊本弁なんだよね、すごいよね、印刷技術っていうの?」と答えたのにももちろん笑ったけれど、わけてもやはり印象に残ったのは羽佐間さんの、
そもそもオフに入れる(俳優のバックショットなど、口の動きが映っていないカットにセリフを乗せる)ってのは、あくまでもオンの画にセリフを乗せきるっていうのを徹底してやった結果のもので、それでもどうしても言うべき言葉が入りきらないとなったときに、生まれた技なんだよね。(発言の大意)
という言葉だ。
■「講義」ではいくつかのシーンを取り上げ、じっさいの映像を見ながらオリジナル版(原語と字幕)と吹替版の比較もしてくれて、そうするとやっぱり、「オリジナル、静かだなあ」ってことにあらためて驚かされもするんだけど、ただ、同時にわたしは、上映作品を観ながら、「デンジャー5」それ自体の力──きっとオリジナルそのものがもっているのだろう力──もまた感じていて、となれば、そのごくごくまっとうな意味においてこそ、今作の吹き替えは〈成功〉していたんじゃないかとも思えるのだった。
■銀座線を端から端まで乗って、上野から渋谷。渋谷で井の頭線に乗り換えて、駒場東大前。そう、やってきたのはこまばアゴラ劇場、『子どもたちは未来のように笑う』。ちょいちょい劇場に来ているが、本番を観るのは二回目。
■開演間際、舞台監督が楽屋の入口から顔を出し、広げた手のひらで「五」を示して去っていくのをそばにいた上村(聡)君が受け、押し殺した声で、さらに奥のほうにいる役者たちに「 5分押しでーす」(定刻より 5分遅れで上演開始の意)と伝えるのをわたしと宮沢(章夫)さんとで聞きとがめて、「ほんとに?」「そんなこと言ってた?」「手で『五』って(と上村君)」「 5分前倒しでっていう可能性は?」「早く帰りたいからだ」「きょうは(上演時間)5分でってことかもよ」「ダイジェストでね。あ、こんど『ダイジェスト』っていうタイトルの芝居やろうかな」「『何の?』って言われますね」等々、こちらも押し殺した声で会話する、そんな開演前の楽屋。
■佐藤(拓道)さんご夫妻が、麓君も連れ、観にきてくれた。終演後にゆっくり話す。さすが南波(典子)さんは、わたしのこの日記の更新再開を、さっそくよろこんでくれていましたぜ。
■てなわけで、一日中出かけていたのでデビスカップ三日目はニュースで結果だけ。すでに勝敗が決しているので三日目は消化試合( 3セットマッチに短縮)だが、けっきょく日本の 5戦全勝という、あらま、という結果に。
■本日( 18日)の電力自給率:10.5%(発電量:2.0kWh/消費量:18.9kWh)
Cycling: 995 meters • 5mins 44secs • 22 calories
Transport: 88.5km • 2hrs 4mins 32secs
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/ 17 Sep. 2016 (Sat.) 「解説してくれるひとを求めている」
■いや、おとといの日記ではふざけた文脈で引用してしまった──というか、ふざけるためだけに検索して見つけてきた──これだけど、
量子暗号は、「量子状態は観察されると壊れてしまう」という不確定性原理と呼ばれる性質を利用しているため、盗聴が確実に検知でき、理論上いかなる技術でも破れない高度な安全性の実現が可能
量子情報処理・通信に係る議論の骨子案
http://melmaga.mext.go.jp/c/kpX015X003Mb
2016年9月15日 9:03
ちょっと、すごくないか、これ、量子暗号。いったいどういうことになっているのか、原理的なところがもう想像の埒外である。というか、「量子状態は観察されると壊れてしまう」云々て、なんかもっとこう〈観念的〉な(なんとなればソーカルあたりに「けっ」と言われかねないたぐいの)話かと思っていたので、それ、実用化するんだ! ってことに単純な驚きがある。そうなんだあ。 しかしあらためてどういうことだろう、「量子状態は観察されると壊れてしまう」って。総体に「ナイーブ」ってことで、わたしなどは胸に納めておけばいいのか。ナイーブさを利用するって、ちくしょう科学者のやつらめ──とか言ってると、こいつ、知ろうとする気ないなと思われかねないのでもう切り上げるけれども、こういうことはあれかな、@mitmul君あたりに聞けば何か解説してくれるのかな。全然ちがうっけか、専攻が。あるいは上山君とか。
■あ、それで、おとといの日記の「骨子」をめぐっては大学同級の吉沼からコメント欄に書き込みがあり、曰く、
勝手なイメージだと、宮崎あおい..かな
量子は、佐野量子
とのこと。ホストとして、「ああそうですか」ということくらいしか言えずたいへん申し訳ないが、しかし、どうかひとつ、懲りずに今後もコメントを寄せてほしいと思うのは、さみしいからだ。「いまどきコメント欄でもない」ぐらいのことは重々承知しているつもりではあるものの、だーれも寄せてくれないんだもんなあ、コメント。
■デビスカップは二日目。ダブルス。きょうは WOWOWで観戦。(錦織)圭君をシングルスではなくダブルスに(のみ)起用するという采配はきのうの 2連勝で見事にはまったかたちだが、とはいえこのダブルスで負けてしまうと、2連勝というその空気が俄然変わってきちゃうよなあといった杞憂をよそに、完勝でダブルスも勝利。3連勝であっさりと勝ち(=来年のワールドグループ残留)が決まった。
■昼間はそれと庭仕事。ゴミ袋ふたつ分の草を取ってから、試すことにした、塩を主成分とする除草剤ってやつを散布。汗だく。そののち買い物。本屋でうっかり、ウンベルト・エーコ『プラハの墓地』(東京創元社)を買う。
■夜はドラクエ 10。
■本日( 17日)の電力自給率:64.2%(発電量:12.2kWh/消費量:19.0kWh)
Cycling: 1.7km • 10mins 36secs • 38 calories
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/ 16 Sep. 2016 (Fri.) 「再入稿、とか」
■たまには推敲なんかせず、パパッとね、つるつるっと、いきたいよ。
■土台、推敲ってなんだよとも思うわけですよ、日記のくせに、と。とはいうものの、このご時世に SNSでなく自サイトに書くってことからしてすでに即時性の装い(という魅力)を手放しているところがあるのに、さらには二日遅れ、三日遅れの日付について書くことになると、やっぱりちょっと〈手ぶら〉も憚られて、量だったり、質──って言ってもねえ、むつかしいんですけど、ある種の密度のようなもの?──だったりをついつい担保にしたくなるのも人情だ。
■書く手つきは、ときに彫刻的だったり、ときに彫塑的だったりする。けっきょくはどちらも似たようなことかもしれない。ぼやーんと、書くことの全体が頭に映り、「てにをは」もばっちりに、リズミカルなひと連なりの文章が一気に与えられたと見えてもそれは一瞬のことで、書き出してみれば一文目からつまずく。確からしく見えていたはずの「てにをは」さえ怪しくなりかかり、こうじゃなかったはずだが……もっとリズムがあったはずだが……と、はじめにあったその「ぼやーん」を抱え込むようにしている。
■ぼやーん。
■ぼよん。
■ぼよよよーん。
■テニスはデビスカップの初日。もうちょい先だと思っていたら今日だったという案配で、公式アプリのライブスコアを横目で追う。グランドスラム 4大会のなかではつい先日の USオープンの今年のアプリが、いよいよ UIが洗練されてきたなあと思っていたところだったが、デビスカップのアプリも前に比べればかなり見やすくなった気がする。気がするだけかな? デビスカップ(男子の国別対抗戦である)はちょっと仕組みが複雑だからね、「ワールドグループ」があったり、「ワールドグループのプレーオフ」(今回日本がウクライナと戦っているのはここ)があったり、その下位の「グループ I」「グループ II」があったりで、それらを包括的に扱わなくちゃいけないのが UI設計的には厄介なところだ。
■試合は思いがけず日本の 2連勝。いやあ、初日に王手(書き添えれば、初日にシングルス 2戦、2日目にダブルス 1戦、3日目にシングルス 2戦をたたかって、先に 3勝したほうが勝ちである)とは、ねえ。
■事情により、アレを再入稿。いや、再入稿というか、先の注文はもう充分に進行しちゃってるからほんとは再入稿も何もなくて、たんにもう一回注文しただけなんだけど、もはや実質的にわたしの道楽であるところのコレですんで、道楽として、より気持ちのいいほうを選ばせていただきますよ。
■本日( 16日)の電力自給率:13.3%(発電量:2.1kWh/消費量:15.7kWh)
Cycling: 1.8km • 8mins 58secs • 39 calories
Transport: 70km • 1hr 19mins 42secs