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Oct.
2016
Yellow

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/ 31 Oct. 2016 (Mon.) 「ウィッシュリスト?」

朝起きて階下まで降りると、リビングの隅に置いてある猫トイレの入り口の前に、小指の先ほどのちいさなウンコが転がっていた。このサイズのものをあとのふたりがするとも想像しにくく、蓋然性が高いのはロビンだろう。ひとまず出た、らしい。たぶん。そのロビンはソファに。朝の缶詰の催促もして、いよいよここ二、三日の〈どんより期〉を脱したふうではあるロビンだ。
まあ、なるべく見なかったことにしようとは思っているのだったが、つぎからつぎ、面白そうな本の情報は流れてくる。誰か買って、読み聞かせてくれないかなあ。すやすや寝るからさあ。

東京外国語大学言語文化学部編『言葉から社会を考える:この時代に〈他者〉とどう向き合うか』(白水社)

@hakusuisha: 東京外国語大学言語文化学部編『言葉から社会を考える:この時代に〈他者〉とどう向き合うか』校了しました。英語帝国主義から消滅危機言語までことばをめぐるすべてを網羅した稀有な一冊。本書で新たな地政学とグローバリズムの偏重にあらがえ! http://www.hakusuisha.co.jp/book/b251320.html https://twitter.com/hakusuisha/status/792973028875390976/photo/1
2016年10月31日 15:14

移民が溢れテロが頻発する時代に〈他者〉とどう向き合うか。27言語の視点から見た〈多様性〉とは? 学長ほかによる座談会も収録。
言葉から社会を考える - 白水社

 まず特筆したいのは「安い」。1,080円(税込)。11月23日発売予定。

エリザベス・ウィルソン『ラブ・ゲーム:テニスの歴史』(白水社)

テニスにおいて「ラブ」はゼロを表わす。その由来には諸説あるが、テニスが社会的にもロマンチックな意味でも「ラブ・ゲーム」と呼ばれる所以である。
他方、この厄介な言葉のせいでしばしば「女々しい」イメージもつきまとう。社会学を専門とする著者がこの点に着目しながら、テニスの興味つきない歴史を紐解く注目の1冊。
第1部では、発祥から19世紀を経て20世紀前半までのテニス史を、当時の時代背景や先駆的な選手たちと絡めて概観する。第2部では第二次世界大戦後のテニスを扱い、オープン化に至るまでの流れ、性差別や人種問題などが論じられ、とりわけ選手の同性愛についての議論は興味深い。第3部では70年代以降、企業と結びつき、テレビ中継によって娯楽として根付いてから、80年代にテニスブームが去った後、現在までの流れを追う。
各章では、ランラン、チルデン、ペリー、マスケル、キングら往年の名選手をはじめ、マッケンローやボルグ、エバート、ナブラチロワからフェデラー、ナダル、ジョコビッチといった近年のスター選手も登場し、テニス史を彩る。組織改革や技術革新などテニス界の内部事情のみならず、テニスの抱える意外な矛盾などユニークな指摘も多い。テニスファン必読の1冊。
ラブ・ゲーム - 白水社

 ひきつづき白水社から。4,104円(税込)。まあ、しちゃうかあ、そのぐらい。既刊。

オリオン・クラウタウ編『戦後歴史学と日本仏教』(法藏館)

@hozokan: 【新刊出来】
オリオン・クラウタウ編『戦後歴史学と日本仏教』
敗戦により「日本仏教」像はどのように再構築されたのか。戦争を経験し、戦後の歴史研究をリードした、家永三郎・服部之総・井上光貞・笠原一男・黒田俊雄など15人の研究者を営みから考察する! https://twitter.com/hozokan/status/793346421202096129/photo/1
2016年10月31日 15:58

 つづいて法藏館。こちらも面白そうだ。4,104円(税込)。既刊。

斎藤秀三郎『熟語本位 英和中辞典 新版』(岩波書店)

@NakMitsuo: これも楽しみにしていたもの。語釈や用例の和訳に、古くて分かりにくいものがあるらしい。時代を感じるのも悪くない。 https://twitter.com/NakMitsuo/status/792580218154196992/photo/1
2016年10月30日 13:13

英和辞典の古典『熟語本位 英和中辞典』は『斎藤英和』の通称で親しまれ,熟語を重視した圧倒的に多くの用例と懇切な解説,漢詩・和歌からかっぽれに到る様々な文体を駆使した訳文で,1915年の刊行以来100万を超える読者に支持されてきました.この新版は内容をそのままに,漢字・かな遣いを改め,ルビを施し,校注を付して現代の読者に読みやすく使いやすい形にしました.学習者,研究者,翻訳者からビジネスで英語に接する人にまでひろくお勧めします.全文検索のできるCD-ROM付.

八木克正「新版序」より抜粋

『熟語本位』は当時の日本人の英語の理解度がいかに高かったかを知る上で極めて重要である.本書はその『熟語本位』を古典的英和辞典として,その記述内容にはいっさい手を加えていない.本書の意義は,日本の英学史,英語学史,英語教育史,英語辞書学史の金字塔である『熟語本位』の価値を再認識し,その内容の理解を助けることとともに,斎藤がいかに綿密に資料を収集したか,単に英語を日本語に直訳するのではなく,英語に対応する日本語,あるいは日本語に対する英語をいかに発見していったか,また,その優れた内容が今に至るまでいかに連綿と受け継がれてきたかを具体的に示すところにある.
『熟語本位 英和中辞典 新版――CD-ROM付』moreinfo

 言っとくけど高いよ。10,800円(税込)。既刊。新版で校注を担当している八木克正による『斎藤さんの英和中辞典──響きあう日本語と英語を求めて』(岩波書店)というのも同時に出ているらしい。
本日( 31日)の電力自給率:39.8%(発電量:8.6kWh/消費量:21.6kWh)

Walking: 3.7km • 5,418 steps • 52mins 20secs • 175 calories
Cycling: 1.3km • 7mins 48secs • 29 calories
Transport: 70.6km • 1hr 27mins 48secs
(2016年11月 3日 12:14)

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/ 30 Oct. 2016 (Sun.) 「お迎えはやってきて去っていく」

夜。こたつにしばらく入っていたロビンが勢いよく這い出て、大きく息を吐いた──ように思えた、というだけでじっさいの仔細はこたつの反対側で不意をつかれたわたしの目に不明だが、それでこたつを出てすぐのところに伸びてじっとし、弱々しげに息しているのを撫でて見守れば、「いよいよなのか?」の感は高まる。夕飯のラーメンを作っていた妻がいったん手をとめて、こちらへ来て抱っこし、それでまた降ろすと、降ろされたままにじっと寝ている。ラーメンの一杯目ができ、わたしがそれをこたつで食べていると、不意に顔を上げるロビンだ。ラーメンに──ダシになのか、鶏肉チャーシューになのか、何か食べてるぞという全体の雰囲気になのかはわからないが──気づいたらしい。ラーメンだよー、とことさらに音を立てて食べるわたし。応じてこちらに向けた目──もう何年も瞳孔が開ききっており、何も見えていないのではないかとする説は根強いが、しかし何不自由なく暮らすようでもあるそのウルスラ・イグアランのようなロビンの目──に力がある! あいかわらずヨロッヨロだが、力強く障害物を踏み越え、こちらへやってくるに至って、どうやら〈お迎え〉はまた彼のもとを離れたらしいと安心した。
以降は何やら元気そうなロビンである。
思っていたシルエットにならなかったらしいきのうのベレー帽はほどいて、またべつの帽子を妻は編む。ドングリ帽のようなかたちにひとつ編み上がった。
内藤(祐希)選手@名古屋は準優勝。おつかれさまでした。優勝はインドの 15歳、マハク・ジェイン。おめでとうございます。

シングルス決勝
Mahak JAIN (IND) d. Yuki NAITO (JPN) 0-6 6-1 6-2

本日( 30日)の電力自給率:3.2%(発電量:0.6kWh/消費量:18.4kWh)

Walking: 2 meters • 4 steps • 2secs • 0 calories
(2016年11月 1日 17:41)

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/ 29 Oct. 2016 (Sat.) 「ベレー帽は思ったようにいかず」

こたつを出す。
わが家としてはめずらしく、テレビはずっと日本シリーズの第6戦を点けていた。「え!? まだ 4回裏!? ぜんぜん進んでないじゃん」とか時折言いながら、妻は編み物をしている。家計の足しに、ハンドメイドマーケットの「 minne」あたりで何か売れないかと算段中なのだった。手始めはシンプルな帽子をということでベレー帽を編んでいたが、編み上がってみると作りたかったシルエットにならなかったらしい。
横でわたしは遅々として進まない日記27日付「公と私」を書く──というか、書かず、周辺資料ばかり読んでいる。日ハムがビッグイニングを作ったところで、スイス・インドアの(錦織)圭君の試合がはじまっているのに気づき、そちらへ移動。
この日はロビンが不調。不調も何も、という年齢( 19歳)ではある。思うように便が出ていないらしく、それが元気なく見える直接の原因とはおぼしいのだが、そもそも便をするにあたり、充分に踏ん張るだけの四股の筋力がもうあまりないのである、どうやら。さすがにこれを食べなかったら病院かと与えた〈好物〉を、しかしむしゃむしゃと食べたのでひきつづき様子見。
内藤(祐希)選手@名古屋は決勝進出。

シングルス準決勝
Yuki NAITO (JPN) d. Naho SATO (JPN) 6-3 7-5

本日( 29日)の電力自給率:23.9%(発電量:3.4kWh/消費量:14.2kWh)

Walking: 11 meters • 22 steps • 16secs • 1 calories
(2016年11月 1日 13:36)

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/ 28 Oct. 2016 (Fri.) 「ほっぽく」

あっさりとあった、かっぱえびせんのめんたいマヨ味。立川のローソンにて。

かっぱえびせんのめんたいマヨ味は、あっさりあった。
おなじみ世界のタイムラインから。きょうは瀬戸内に行っているらしい垣本(朋絵)さんにご登場いただき、東京とむすんでお送りする。

@pecopon12: いろんなものほっぽいて、瀬戸内に来た。 https://twitter.com/pecopon12/status/791865105558433792/photo/1
2016年10月28日 13:52

 「ほっぽる」「ほっぽり出す」はなじみのある言葉だが、たぶん方言なのだろう(ただし分布地域はけっこう広い?)。要は「放る」「放り出す」のことであり、そのよりポップな言い回しと思っていただければよいのではないか。垣本さんはここで「ほっぽいて」と書いているが、より広く使用例があるのはおそらく「ほっぽって」だろう。基本形「ほっぽる」の連用形「ほっぽり」に「て」が付いて「ほっぽりて」。その「り」が促音便化して「ほっぽって」だ。より耳になじむのはこっちだが、促音便でなく、イ音便化させれば「ほっぽいて」になる理屈で、あくまで「ほっぽる」を基本形として、わたしはツイートを読み、返信していたのだけれども、

@soma1104: @pecopon12 ほっぽいたねえ。
2016年10月28日 20:09

@pecopon12: @soma1104 あと2日はほっぽきます笑
2016年10月28日 20:29

基本形は「ほっぽく」だった。それは知らない。
内藤(祐希)選手@名古屋。ダブルス敗退。また、シングルス第2シードの宮本愛弓選手は準々決勝で敗退となった。

シングルス準々決勝
Yuki NAITO (JPN) d. Lulu RADOVCIC (SUI) 4-6 6-4 6-3
ダブルス準々決勝
Ania HERTEL, Ekaterina VISHNEVSKAYA (POL/RUS) d. Ayumi MIYAMOTO, Yuki NAITO (JPN) 6(3)-7 6-4 [10-4]

本日( 28日)の電力自給率:3.2%(発電量:0.6kWh/消費量:18.4kWh)

Walking: 6.9km • 6,877 steps • 1hr 29mins 42secs • 328 calories
Transport: 43.3km • 1hr 4mins 18secs
本日の参照画像
(2016年10月31日 23:55)

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/ 27 Oct. 2016 (Thu.) 「公と私」

けっきょく、米 Appleのスペシャルイベント(日本時間 10月28日午前2時〜)で何が発表されたのか、まったくチェックしていないところのわたしである。何かすごいものが出たのだろうか。何が出たところでどうせ買えやしない──金ならこれっぽっちもないぜ、というのが当方の 2016年秋・冬である。
児玉(悟之)君の日記が更新され、もきちの近況を知る。寛解に向かっているようでよかったよかった。
小田亮先生の Web連載、「第4回:0円生活の『公・共・私』」はきのう更新。「公共」という言葉があるように、ともに〈みんなのもの〉というニュアンスをもつように思われる「公」と「共」とのちがいが、あるいは今回の記事だけではわかりにくいかもしれないが、そこにはたとえばつぎのようなブログを接ぎ木してみたい。

私は我孫子市に住んでいますが、20年ほど前、我孫子駅北口前の開発のために、そこにあった市有地の周りに、誰も入れないように網が張り巡らされました。
どうせあいているなら、自転車置き場にしたらいいのにと、私は思いました。
市有地は市民みんなのものだろうと思っていましたが、市有地とは市民のものではないのだと思い知らされました。
〔略〕
公有地は勝手には使えない土地です。
つまり私有地と同じ、排他的な空間です。
共有地はみんなが使える土地です。
もちろん、だれでも使えるとは限りませんが、それは「共」をどう考えるかの問題です。
〔略〕
「公」は「大きな家」という意味ですから、「組織を起点」にした概念で、統治概念です。
それに対して、「共」は「仲間同士」という「個人を起点」にした概念で、生活概念と言っていいでしょう。
発想の視点と発想のベクトルが違うのです。
それを一緒にして「公共」と言ってしまうのは、おかしい話です。
もちろん、「公共」という言葉は、昔からありました。
それは「公が統治する共」と言う意味だろうと私は理解しています。
「公共」と言う言葉が、「共」を排除していたわけです。
公と共: CWS private

 哲学者のアントニオ・ネグリとマイケル・ハートは、『コモンウェルス』という本の中で、私有制を基盤とする近代資本主義社会では、たとえば土地は公有(パブリック)と私有(プライベート)のどちらかしかないために、昔からある共有(コモン)が見えにくくなっていると指摘しています。
第4回:0円生活の「公・共・私」 - はぐらかし・やり過ごし・じゃれ合い的生活のすすめ

 「二元論は『一』を隠し持っている」というこないだ書いた話に照らすならば、「公/私」という二者択一にも、それが択一である(かのように装い、錯覚させる)という地点において両者が結託する〈一〉がある。すでに指摘があるように、その両者の結託こそがネオリベラリズムと呼ばれるものだ。

ネオリベラリズムは、グローバルな資本蓄積にとって最大限に有利になるように、グローバル資本主義の流動性を、規制緩和や短期的でフレキシブルな資本蓄積と雇用形態によって推進させ、経済的不平等を拡大・再生産して階級権力を再確立するという基本政策を採っており、その経済的不平等を、自己実現の称揚と自己選択=自己責任からなる「個人化」のイデオロギーによって正当化する。ネオリベラリズムの特徴は、短期的でフレキシブルな雇用形態と個人化によって生ずる社会基盤の流動化や不安定さを利用して、ナショナリティやローカリティや宗教・近代家族の価値などの偽の「恒常性」を生産する点にある。
小田亮「共同体と代替不可能性について──社会の二層性についての試論──『日本常民文化紀要』第二十七輯

内藤(祐希)選手@名古屋は、きょうはシングルスのみ。フルセットをしっかり勝ち上がった。ってスコア以外のことはなんにも知らないけど。

シングルス三回戦
Yuki NAITO (JPN) d. Jimena RODRIGUEZ-BENITO (USA) 6-3 5-7 6-4

本日( 27日)の電力自給率:80.3%(発電量:13.5kWh/消費量:16.8kWh)

Walking: 2.6km • 3,539 steps • 37mins 24secs • 123 calories
Cycling: 1.2km • 6mins 53secs • 26 calories
Transport: 34.8km • 33mins 15secs
(2016年10月30日 20:37)

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/ 26 Oct. 2016 (Wed.) 「公演の感想が短い」

これだけでもいいしばらく楽しめる凝った公演チラシ。実物はさらに〈むだに金のかかった〉特殊紙に刷られている。道楽という本気。

唐突だが、松村(翔子)さんに「いいね」をもらうというのは、かなりうれしい事態だ1]。そうではなかろうか、諸君。しかもよもや、

@soma1104: あわてないあわてない、一休み一休み、ニンニン。
2016年10月24日 23:06

にたいして「いいね」をもらうとは思ってもみなかった。なにごともつぶやいてみるものだということではなかろうか、諸君。

1:松村さんに「いいね」をもらうというのは〜

そんなことをいったら、同じく Facebookにてこれに「いいね」をくれたNさんやM君はどうなんだって話ですけどね。いやほんと、ありがとうございます。ご無沙汰してます。またこんど、アレしましょう。

そんな思いがけぬ松村さんが、これまた思いがけず受付を手伝っていた2]ところのコント公演、明日のアー vol.2『猫の未来予想図Ⅱ』へ、夜。原宿の VACANT。きょうは姿がなかったが、初日のきのうは山村(麻由美)さんが手伝いに来ていたらしい。というのも、直接的にはその山村さんからこの公演の存在を教えてもらったのだった。しかもきのう。

2:思いがけず受付を手伝っていた

「なぜ?」と思っていたものの、松村さん、第一回公演のときは出演者だったんですな。あっ、そうか。

いや、それ以前にそもそもわたしは出演者である土屋アソビさんと知り合いなのであって、土屋さんのツイッターもフォローしているから、当然土屋さんによる告知ツイートも目にしていなければならないはずなのだが、タイミングなのか怠惰か、ついぞこれまでそれに気づくことのなかったわたしである。ただ、けっきょく観てはいないのだがこの団体の第一回公演のときには土屋さんのツイートでその存在を認知してはいて、だから、きのう山村さんに「これ。おもしろいです。」と言われ、添えられたその URLを見にいってすぐ「あ。」となったのだった。山村さんは第一回公演の映像を見、脚本も読んで「これはおもしろい」と手伝いに行ったらしい。
で、わたしも重い腰──重そうに見えないという声も巷にはあるかもしれないものの、これでなかなか重いところのそれ──を上げ、ひょいひょいと行くことに。うん、面白かった。一本目の「自己複製する恋」と、「街一番のポスター屋」がなかでもよかったかなあ。脚本上の〈構築っぷり〉が、わたしのなかで快感にまで達したのがその二本だった。
ところでいったいどうやってわたしは(というかうちのサイト、より正確には「 Superman Red」は)土屋さん(というかそのサイト、「 Weekly Teinou 蜂 Woman」つながったのだったか、そもそものきっかけのところについて、わたしはもはや何も覚えていないと言っても過言ではない。個人サイトを作ってまもないころの話だとすると(わたしの記憶ではそうなっているのだが)もう 20年近くが経つわけで、そりゃびっくりだ。うーん。むこうがたまさかこっちを見つけてくれたのだったか、こっちが見つけ、声をかけたのだったか。インターネット黎明期にあった「面白いサイトを紹介する」というような性格の雑誌にうちのサイト(当時は「 Superman Red」という名前で、URLもちがった。その当時のコンテンツ群はいま、「 Red」というタブのなかにある。ほぼ全部残してある)が載ったことがあったと思うのだが、それは何かきっかけに寄与していたっけか。それはまたべつの(ひととの)話か。だめだ、何ひとつ定かでない。
ひさびさに会うところの小浜(正寛)さんが観に来ていて、いっしょに帰った。それで、

@bokudes_kohama: それはそうと、
原宿で見かけたかっぱえびせんとかねふくのコラボ。
買いそびれたので地元のコンビニでも探したけど、まったくなくてアーアと後悔しているよ、相馬。
2016年10月27日 1:25

という小浜さんのこのツイートにつながるのだが、行きに入ったファミリーマートで目にし、よし帰りに買っていこうと心中に期していたそれ──かっぱえびせんのめんたいマヨ味──のことをすっかり忘れてわたしとしゃべっていた小浜さんが「あ。」と思い出したときにはすでに件のファミマを通りすぎていて、そこからはじまる小浜さんの苦悩である。ちょっとだけ悩んでから、「あるじゃしょ(あるでしょ)、近所のファミマにも」と吐き捨てるように言い、先に進んだはいいが、そこから原宿駅に着くまでにさらにもう 2軒のファミマが現れ、つど「いいかな、相馬」と店内に入って、しかし〈ない〉ことを確認するたびに、「レアだったんじゃないかなあ、あれレアだったんじゃないかなあ」とうるさい。
ちなみにカルビーのサイトによれば、「かっぱえびせん めんたいマヨ味」は 10月24日に発売されたばかりの商品だそうだ(コンビニ以外の店舗での販売は 11月7日から)。「期間限定」ながらも販売地域は「全国」となっていて、それほどレアな商品とも思えないのだったが、はたして、小浜さんは無事それを手に入れることができるのだろうか。
内藤(祐希)選手は DUNLOP SRIXON ジャパンオープンジュニア@名古屋の二回戦。シングルス、ダブルスともに第1シードで、一回戦は免除。

シングルス二回戦
Yuki NAITO (JPN) d. Momoko NAGATO (JPN) 6-2 6-2
ダブルス二回戦
Ayumi MIYAMOTO, Yuki NAITO (JPN) d. Sakura HONDO, Yurie TAKANASHI (JPN) 6-1 6-3

第2シードであり、今大会でダブルスを組む宮本愛弓選手と決勝を戦うというような、そしてもちろんダブルスも勝つというような、そんな無比な展開になるのかどうか、先日の靭(世界スーパージュニア)につづき、「プレッシャーのなかで戦う」という新たな局面はまだつづく。
ああ、コントよ!
本日( 26日)の電力自給率:70.3%(発電量:14.0kWh/消費量:19.9kWh)

Walking: 5.1km • 7,394 steps • 1hr 19mins 33secs • 241 calories
Cycling: 2.4km • 11mins 19secs • 52 calories
Transport: 73.2km • 1hr 19mins 55secs
本日の参照画像
(2016年10月28日 10:27)

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/ 25 Oct. 2016 (Tue.) 「このごろの試行錯誤など」

『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』。サムネイルは当時のチラシで、DVDパッケージとは異なります。

ロボット長官。

タッコング。

ツインテール。

きょうはもうけっして無駄話は書かないと決め、机に向かっているので、きっと日々の記録に徹することでしょう。
池谷仙克さんが亡くなられたそうだ。まずはじめに青山真治監督のツイートでそれを知る。

@cooff: 美術デザイナー池谷仙克氏の訃報を目にする。今日もまた心より追悼。『陽炎座』をプレーヤーに載せる。
2016年10月25日 23:18

 池谷さんでまずまっさきに浮かぶのは、世代的に(ってことになるのかな)『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』(実相寺昭雄監督、1990年)だ。「ウルトラQ」の映画版リメイク(物語はオリジナル、佐々木守脚本)で、万城目淳を柴俊夫、ユリちゃんを荻野目慶子、一平君を風見しんごが演っている。怪獣は「薙羅(なぎら)」。覚えてますねえ。いま(変換は ATOKに頼ったけど)漢字も書けましたよ。あと「万城目淳」が書けてびっくりもしている。「淳」合ってた。
ほか、いちばん回数を見てる(仕事に触れてる)という点では「怪奇大作戦」ですかね。「ウルトラ」シリーズはやっぱり成田亨さんのイメージのほうが強いのであれだが、なるほど、ノンマルトとかロボット長官とかパンドンとか、タッコングとかグドンとかツインテールとか、「セブン」の中後期あたりから「新マン」初期あたりがおおよそ池谷さんだったんですな。

@HiroshiHootoo: タッコング、グドン、ツインテールなどの愛嬌あるウルトラ怪獣をデザインされた映画美術監督・池谷仙克さんの訃報を知る。第4惑星のロボット長官も、米国パルプSF誌のカバー画的ショックイメージの、どこよりも早い実写化(脚本演出・実相寺昭雄)だった。どれもが鮮烈でユニークで素晴らしかった。 https://twitter.com/HiroshiHootoo/status/790853945623089153/photo/1
2016年10月25日 18:54

合掌。
iOS 9のある時期から、iPhoneで自分のサイトを見るときに「問題が起きたため、このWebページを再度読み込みました。」のエラーが頻発するようになった。連続発生するとブラウザそのものが固まり、ひいては再起動に至る場合もあってなかなか厄介。症状、引き金になっていそうなもの、取り得る対策についてはたとえばここに詳しいが、根本解決にあたる情報はない。iOS 10にアップデートしても変わらなかった。根本はやっぱり iOS側に要因があるとおぼしいのだが、なにせうちのサイトもサイトなので──というのはつまり、半月単位で日記をまとめて表示させてるページとか、物理的にものすごく長いページ(データ量も多く、ソースも複雑)だったりするので──、なるたけ引き金になりそうなところを減らそうと、従前よりブラウザに(エラーではないが)警告をもらっていたところを潰したり、JavaScriptの動作タイミングを改善したり、レンダリング時の負担軽減になりそうなところをちょこちょこ調整していた。結果、あまり変わらず。
現時点では、基本中の基本の対策ながら、つい億劫に思ってやっていなかった「履歴とデータを消去」(「設定」>「 Safari」に項目がある)を試して、それでだいぶ安定したようには見える。わたしだけの話なら不便に付き合うのでもいいのだが、けっこうみんな、うちのサイトでこのエラーに遭ってるんじゃないかというのが非常に危惧されるところで、もしこのエラーに遭っている(しかも頻発する状態になっている)方があれば、まずは履歴とデータの消去を試してみていただければと思います1]

1:試してみていただければと思います

世に案内されている対策のなかで、より効き目がありそうに思えるのは「 iPhoneの言語設定を英語に変える」というものだが、ただただ自分のサイトを見せたいがためだけに勧めるには、ちょっと抵抗のある Tipsか。当サイトだけでなく広くネットサーフィン中にエラーが起こり、ほとほと弱っている方などはこの手をどうぞ。「設定」>「一般」>「言語と地域」と進んで、「 iPhoneの使用言語」を「 English (英語)」に変更する。英語に抵抗さえなければ、もちろん使い勝手は変わらない。

本日( 25日)の電力自給率:32.0%(発電量:5.7kWh/消費量:17.8kWh)

Walking: 2.9km • 3,423 steps • 52mins 6secs • 140 calories
Cycling: 2.4km • 14mins 5secs • 53 calories
Transport: 68.4km • 1hr 11mins 20secs
本日の参照画像
(2016年10月27日 16:16)

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/ 24 Oct. 2016 (Mon.) 「はに丸を思え」

The Lemon Twigs『 Do Hollywood』。アマゾンのリンク先は 11月16日発売予定の日本版。すでに購入可能な Import版もあり。

児玉(悟之)君が日記その他で絶賛しているアルバム、The Lemon Twigs『 Do Hollywood』 をようやく買い、ようやく聞きはじめた。

@kodamasatoshi: バックパックに100枚くらい入れて、どっかの中学校の帰り道で、下校中の中学生に「はい」って配りたいくらいだよ。「CDプレイヤー、持ってないです」って何回かに一回は言われるだろうし、その前に通報されるだろうけど……。 https://youtu.be/xQ4nqnVOfMo
2016年10月14日 11:58

というそれ。
K-Holeの「疑念についてのレポート」、ちょっとずつ訳しはじめる。
とり(・みき)さんの『メカ豆腐の復讐』もちびちび読みはじめた。
ほか、何かわたしに「はじめて」ほしいものがあれば、どしどしコメント欄までどうぞ。
きょうはそれだけ。
いま、「本日の興味のないニュース」というコーナーを思いついたが、面倒なのでやめておく。それ、ニュースの選定がむずかしそうだし。いや、この場合の「むずかしい」にはおそらく二点あって、あるニュースを「興味がない」と言い放つにあたり、やっぱり各方面に配慮しながらそれを選ばなければいけないということがひとつ。もうひとつは、どんなニュースであれ、いざ取り出してみると何やかや興味は出てしまうということだ。バチッと、完璧に興味がないニュースというのはなかなか転がっていないというか、ちょっと〈奇跡〉にちかい何かではなかろうか──日頃あんなに、タイムラインをさっさかスクロールさせているというのに、である。くわえて、ニュースをただ引用だけして、「ほらね」というかたちでオチをつけようとするのではたぶん面白くないということがあって、けっきょく、その興味のないニュースを丹念に解説するという方向にわたしは行くのではないかと想像すると、それはちょっと面倒だなあと思わざるをえない。なにせ、興味ないので。
「はに丸のことを思え」と、ひとは言うかもしれない。歌詞の件(きのうの日記を参照)で検索してみて「あ、そうだったっけ」とあらためて知るのだが、「おーい!はに丸」は、はに丸が「ことば」を学ぶというのが基本の筋立てなのだった。放送リストを見ればわかるとおりで、

タイトル 初回放送日
1 あなたとわたし 1983年04月13日
2 にぎる ひねる 1983年04月27日
3 立つ あるく 1983年05月04日
4 入る 出る 1983年05月11日
5 行く 来る 1983年05月18日
6 すわる ねる 1983年05月25日

おーい!はに丸 - Wikipedia

「おじさんの描いた埴輪の家の絵から飛び出し」てきた、まったく何も知らないはに丸は、たとえばこのようにして日本語を学んでいくのである。なぜいきなり「にぎる ひねる」なのかという疑問はもっともだし、「入る 出る」「行く 来る」と対になる言葉がつづいてからの「すわる ねる」は〈ひっかけ〉じゃないのか、はに丸をどう思ってるんだ、ばかなんだぞといった義憤もあろうかと思うが、とにかくこのようにして、本来まったく興味のないであろう言葉たちを、はに丸は貪欲な人間たちによって手当たり次第に学ばせられていく。
だからわたしも、面倒だなと考えそうになったときには「はに丸の労苦」を思い、興味のないニュースを、興味がないからこそ貪欲に、手当たり次第に、読み学んでいかなくてはならないのではないか。そう思わざるをえないのである。
興味ないのに!
本日( 23日)の電力自給率:48.5%(発電量:10.4kWh/消費量:21.4kWh)

Walking: 3.6km • 4,956 steps • 51mins 58secs • 171 calories
Cycling: 2.4km • 14mins 8secs • 54 calories
Transport: 32.1km • 36mins 25secs
本日の参照画像
(2016年10月25日 21:14)

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/ 23 Oct. 2016 (Sun.) 「歌ふたつ」

ずいぶん前のことだが母が笑いながら、「中学のときにはよく『南洋じゃ美人』と言われたものだ」と言っていたのを思い出したのは、その出典と思われる昭和初期のヒット曲「酋長の娘」が、きのう紹介した『最新 差別語・不快語』で言及されていたからだ。母の発言そのものはうろ覚えなので、「中学のとき」というのは正確ではないかもしれない。当時は父によくそう言われていた、というような、のろけエピソードだったような気もする。12歳差であった父と母は教師と生徒という関係の出なのである。どうでもいい話。

『酋長の娘』
1、わたしのラバさん 酋長の娘 色は黒いが 南洋じゃ美人
2、赤道直下 マーシャル諸島 ヤシの木陰で テクテク踊る
3、踊れ踊れ どぶろくのんで 明日は嬉しい 首の祭り
4、踊れ踊れ 踊らぬものに 誰がお嫁に 行くものか
5、昨日浜で見た 酋長の娘 今日はバナナの 木陰で眠る
(作詞作曲:石田一松、1930年)
小林健治『最新 差別語・不快語』p.195

深夜ももうかなりいい時間になって妻とふたり床に就き、どういう経路でそうなったかも定かではないが、ふとんのなかで「おーい!はに丸」の歌の歌詞を探るという時間が訪れた。ぜんぜん出てこない。「いつもの一緒のお馬のひんべえ」で止まる。雲を掴むような案配でわたしが手繰り寄せてきたのは「お腹が空いたら はにゃ ふにゃ」だが、「なにそれ、意味がとおらない」と妻の反応はかんばしくない。つぎに掴んだのが「ズボンをはいたら」だが──いまわたしは検索して正解を知っているが、じつは惜しい。さらに言えば「お腹が空いたら」だって方向はかすっているのだったが……──、もうこうなると何を思い出してもただの「でたらめな記憶」にしか映らないのでだめであり、妻はスマホのゲームをはじめてしまった。寝る。

おーいはに丸 はに丸王子
いつもいっしょに お馬のひんべえ
バナナがあったら はにゃ ふにゃ
ズボンをはいても はにゃ ふにゃ
笑顔と笑顔が ごっつんこ
涙がでたら 空に投げよう
まあるい大きな 虹がうかぶよ

 じつをいってわたし、後半の「笑顔と笑顔が〜虹がうかぶよ」までを完璧に掴み取って揚々と歌いもしたのだが、「それはちがう歌じゃない?」という妻のカウンターを喰らい、すでに自信ゼロの状態だったので「そうだっけ」とすぐにその歌詞を引っ込めてしまった。そこを失うと、じつはストーリー性があるこの歌詞(動画参照)、もうなんの手掛かりもないのだった。どうでもいい話。

あっ。「いつもいっしょ」なんだ、これ。
本日( 23日)の電力自給率:59.5%(発電量:10.0kWh/消費量:16.8kWh)

Walking: 253 meters • 353 steps • 4mins 19secs • 12 calories
(2016年10月24日 14:31)

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/ 22 Oct. 2016 (Sat.) 「その魅力の影に」

小林健治・著、辛淑玉・企画『最新 差別語・不快語』(にんげん出版)

朝、流れてきたのは「都道府県魅力度ランキング」なるもので(掲出画像はその調査結果をもとに記事化した産経新聞のもの)、茨城が 4年連続最下位なんてことはどーでもいいのだけれど──わたしは茨城県筑西市というところの出身です。どうもはじめまして──、むしろ上位の構図、沖縄が 4位に、北海道が 1位に( 2位・京都、3位・東京を挟んで)あることのほうが、見ていて苦しい。
きのう池袋のジュンク堂で買った本のひとつは、小林健治『最新 差別語・不快語』(にんげん出版)だ。ひと月くらい前にツイッターで流れてきていたもの。店の検索端末で探すと「社会」コーナーの「総務」の棚にあると案内され、行ってみるとつまり企業の「コンプライアンス」とか、「リスクマネジメント」とか、そういった関係の本が並んでいるところなのだった。同書もまた同様の企図のもと(マスコミ、企業・公共団体の広報担当者向け)に編集されたものだが、ただ、帯にもあるように、

抗議されたあらゆる事例を検証、「いい換えマニュアル」「禁句集」ではなく、「なぜそれが差別表現なのか」を解説

するもので、たいへんにためになる。また、同書には『差別語・不快語』というタイトルの 2011年版があるのだが、2011年版ではまったく触れていなかった「ヘイトスピーチ」(同書ではこれを差別表現と明確に区別し、「差別的憎悪煽動」という訳を与えている)についての記述・解説を加えたというのが改訂版出版の大きな目的とのこと。

 本書でもくり返し強調していますが、「差別語」は確かにあります。しかし、使ってはいけない「差別語」なるものは存在しない、ということです。
 言葉は文化です。その意味で、「差別語」もいわば “負” の文化であり、文化的遺産です。差別語はたんなる「記号」ではありません。差別語の背後には、被差別者の人格と尊厳を踏みにじり侮辱した歴史と現実が刻み込まれています。そこには、生身の人間が生きてきた哀しみと怒りが反映しています。
 差別語を考えることは、伝統的な社会的価値観や人間的価値観を、現代の基準にみあった価値観に転換することをも意味しています。
小林健治「『最新 差別語・不快語』刊行にあたって」、『最新 差別語・不快語』p.4

さて、同書の「アイヌ民族差別」の項にある文章、「『土人』はなぜ差別語になったか」によれば、こうだ。

 大和民族の社会において、「土人」は古い時代から、「土地の人々」「現地の人々」という意味で、異民族・外国人に対する蔑称は「夷人」でした。アイヌ民族が「夷人」と呼ばれたのも、また幕府の外国人打ちはらいが「攘夷運動」と呼ばれたのも、そのためです。ところが、1855年の日露和親条約で、日本政府は、アイヌ民族をほんらいの日本国民とし、アイヌ民族の居住地域を日本の領土だと主張するようになります。この論理からいえば、アイヌ民族を「夷人」と呼称しつづけることは、領土権をみずから放棄することになります。そこで、日本政府は、アイヌ民族の呼称を「土人」に切り替えたのです。これが、その後アイヌ民族が、「土人」「旧土人」と呼ばれる原因にもなります。
 そして、この切り替えによって、「土人」という言葉の実体的な意味が「土地の人々」から「未開で野蛮な異民族」にすり替えられることになります。日本の植民地主義や侵略戦争が展開するなか、とくに、アイヌ民族に使われたことから、先住民族への蔑称として使われるようになりました。明治時代の初期には、琉球人に対して「土人」という呼称が使われ、また日本が委任統治領とした南洋群島などでも「土人」という呼称が使われました。1997年に「北海道旧土人保護法」が廃止されるまで、「土人」という差別語は、行政用語としても定着していたといえます。〔後略〕
小林健治『最新 差別語・不快語』、p.198

 ここに解説される大和の歴史が示すとおりで、「土人」という言葉を差別語たらしめている植民地主義的まなざし、アイヌや琉球をとりまく構造的差別こそが是正すべき問題の根本である。
だからわれわれは、松井一郎・大阪府知事のツイートが届けてくれたメッセージを、たがわずにしっかり受け取る必要がある。「ご苦労様」と府知事がねぎらったその「出張」の「職務」とは、つまり沖縄にたいする「植民地支配」という仕事なのだという、そのメッセージを。
本日( 22日)の電力自給率:8.5%(発電量:1.5kWh/消費量:17.5kWh)

Walking: 118 meters • 240 steps • 2mins 40secs • 6 calories
本日の参照画像
(2016年10月24日 01:25)

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/ 21 Oct. 2016 (Fri.) 「げにや安楽世界より / ゲームがしたいのではないのか?」

『能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵』(「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」河出書房新社)

とり・みき『メカ豆腐の復讐』(イースト・プレス)

もらったサイン。

かくしてわたしの靱は終わった。ダブルス準決勝敗退。第1シード(相手)と第3シードの戦いで、かなり競ったスコアながらけっきょく、といったところか。

ダブルス準決勝
Emily APPLETON, Anastasia POTAPOVA (GBR/RUS) d. I-Hsuan CHO, Yuki NAITO (TPE/JPN) 6-4, 7-6(4)

 おつかれさまでした。そして女子テニスはいよいよ、シンガポール( WTAファイナル)がはじまろうとしている。靱から、シンガポールへ。
「任天堂株が急落新型ゲーム機に失望感」(毎日新聞)とかこのへんを読んだのだろう、新ハードに単純にわくわくしている妻はご立腹だ。

 21日午前の東京株式市場で、任天堂の株価が急落し、一時は前日終値比1925円(7.1%)安の2万5025円まで下落した。20日夜、来年3月に発売予定の新型ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」の紹介映像を公開。ゲーム機としての新しさが期待を下回り、利益確定売りと失望感で売られた。
東証:任天堂株が急落新型ゲーム機に失望感 - 毎日新聞

 このひとたちはいったい何を「期待」しているのか、ゲームがしたいのではないのか? と妻。
夜、池袋のジュンク堂本店。4階のカフェでいとうせいこうさんのトークイベント。第Ⅱ期刊行中の「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」(河出書房新社)の一冊で、書店に並んだばかりの『能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵』の巻から、いとうさんが新訳を担当した浄瑠璃「曾根崎心中」をめぐる一時間半。面白かった。
配付資料として「曾根崎心中」の原文(日本古典文学全集『近松門左衛門 2』)と、いとうさんの新訳の初校、初校修正、再校、再校修正、三校、最終校のコピー(いずれもその冒頭 3ページ分ぐらい)が配られ、さすがにその逐一を追うほどの時間はなかったが、とはいえなかなかにこまかく、訳の変遷とその意図が語られた。とりわけ、近松が冒頭に置いた「観音めぐり」の場の重要性1]をとっくりと。あと、近松独特のリズム・破調についても詳細に(これについては刊行された本の訳者あとがきにも書かれています)

1:「観音めぐり」の場の重要性

元禄16( 1703)年5月の初演を含め、数回の上演ののちそのアンモラルさゆえに公権力から上演禁止とされた「曾根崎心中」は、じつはあまり舞台に上がっていない作品であり、復活上演時には近松のオリジナルにたいしアレンジが施されている。そのアレンジのひとつで、現在一般には演られていない(省略されてしまっている)のが冒頭の「観音めぐり」の場だが、これが冒頭に置かれることこそが近松の思想を端的に象徴しているのであり、これがあるのとないのとでは舞台から受ける物語の印象も大きくことなると、いとうさんは指摘する。

太夫と三味線と人形遣いの、お互いにけっして「合わせ」にはいかないという緊張関係。それはつまり、「ユニゾンはどんくさい」という都会的な(すい)の意識なのだということ。また、「ドツボにはまる」の三味線的用法──「ツボ」は三味線などで音調を整えるために指で糸を押さえる、その押さえ所、勘所のことをいい、「ツボにはまる」とはつまりそういうことだが、「まさにちょうどここ」という位置を押さえてしまうことをむしろ「かっこわるい」と捉え、「あいつ、ドツボにはまったで」と揶揄するのだという、そのブルース的発想──について。あるいはまた、古典芸能における〈渡す/渡される〉の意識の話。自分で「語る」わけではない近松は自己完結的な近代の〈作者〉とはちがい、あくまでそれは「竹本座」という〈座〉のなかでの協同(分業)作業であったということ。〈渡す〉なかで太夫らにプレッシャーをかける、近松のその作戦。などなど。などなど。
まんまとその『全集 第10巻』(あ、こう書けば短い)を買い、せっかくなのでサインをもらう列にならぶ。
おととい「おとなしくアマゾンで買うとするか、な?」と書いたとり・みき『メカ豆腐の復讐』(イースト・プレス)──書いてほどなく、ちょうどアマゾンが一時在庫切れ状態となった──も、ジュンク堂でゲット。さすがにあった。ほか、いくつか本を買う。
「これから帰るけど夕飯は?」と電話をすると、妻は具合のわるいことを訴える。風邪かなあと言うので、そうなのかあと聞いていると、でも、熱も咳ものどの痛みも洟も出ないんだよねー、と。その「カゼ」は、いったいどういう漢字を当てるのか。
そんなこんなで夕飯はひさびさ、タイ屋台料理の店「カオマンガイ」でテイクアウト。
鳥取で大きな地震。
本日( 21日)の電力自給率:51.2%(発電量:7.9kWh/消費量:15.4kWh)

Walking: 5.2km • 7,240 steps • 1hr 13mins 49secs • 249 calories
Cycling: 3.7km • 18mins 59secs • 80 calories
Transport: 67km • 1hr 15mins 45secs
本日の参照画像
(2016年10月22日 17:13)

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/ 20 Oct. 2016 (Thu.) 「もういちどフロッピーディスクを付ける」

今回の発表にあった「 hello again」。

初代 Macintoshの「 hello」。

初代 iMacの「 hello (again)」

「 Nasty Woman」Tシャツのひとつ。

新しいハードの話がふたつ。ひとつは任天堂。これまで「 NX」の開発コード名で呼ばれてきたところの新型ゲーム機が、「 Nintendo Switch」というその正式名称とともに夜、映像公開された。わたしはまだ妻の口伝でしか把握してないが(リンクも張っておいて?)、でもだいたいは把握した気でいる。来年 3月発売。新ハードで出る「ゼルダ」に、妻はわくわくしている。五千円ぐらいだといいなあ、Nintendo Switch。
もうひとつは Apple。米 Appleが、現地時間の 10月27日午前10時(日本時間で 10月28日午前2時)からスペシャルイベントを開催することを発表したのだが、そのタイトルが「 hello again」であることからいっそうの話題を呼んでいる。なぜそれが話題を呼ぶかというとですね──(初代林家)三平ばりに説明すれば1]──、かつて初代 Macintoshが発表されたとき( 1984年)にそのモニタに映し出されていたメッセージが「 hello」で、さらにそののち、初代 iMac発表のさい( 1998年)にはそれを意識した「 hello (again)」のメッセージが使われたからである。

1:三平ばりに説明すれば

ふつうに考えて、この 2016年、「 hello again」よりも「三平ばりに説明する」のほうにこそ説明が必要なのではないか2]

2:必要なのではないか

説明しないのかよ。

 だから、初代三平、初代 Macintosh、初代 iMacというその系譜に列なるような、何かとてつもなく画期的な製品が出るのではないかと巷の期待値は上がるのだった。たとえば「もういちどフロッピーディスクを付ける」とか、なんか、そういった。
クリントンとトランプの公開討論会はいつも、生でそれを視聴しているひとのツイートがタイムラインに流れてくるのを横目で見る、というかたちでごく間接的に接しているのだが、きょうはブラジルのバンド「 CSS」のギター、Luiza Sáが見ていたらしい。トランプにたいして刻々と苛立つ Luizaのツイートが、つど目にとまる。だから、トランプのこの発言

@luizaland: SUCH A NASTY WOMAN ?!?!?
2016年10月20日 11:33

を、わたしもまた、ほぼリアルタイムに耳にした恰好なのではないかと思う。ああ、言ったんだなとすぐ了解されるのも困った話だ。

クリントン氏は、富裕層に増税する計画について説明していた。そしてトランプ氏による税金逃れの可能性に言及した。「社会保障への私の負担は増えます。ドナルドも同様です。もっとも、支払いを逃れる方法を見つけるかもしれませんけど」と。

そこにトランプ氏はこう口を挟んだのだ。「なんていやな女だ(Such a nasty woman)」。
【米大統領選2016】「いやな女」……トランプ氏の侮辱にクリントン支持者たちは - BBCニュース

 で、ほどなく、Luizaがリツイートしたのがこちら。かっこよかった。この引用だと伝わらないだろうが、彼女のツイッターアカウントの表示名も「 Such A Nasty Woman」になっている。どうやら即座に変え、これをツイートしたらしい。

@andreagrimes:  (•_•)
<)   )╯SUCH
 /    \

\(•_•)
 (   (> A NASTY
 /    \

 (•_•)
<)   )> WOMAN
 /    \
2016年10月20日 11:37

 ほかにもすぐさまイラストが描かれたり、当然のごとく「 Nasty Woman」の Tシャツが作られ、瞬く間に販売されはじめたり、盛り上がっているらしいアメリカだが、そういえば妻にはついこのあいだ、そのときは点けていたテレビがトランプの発言を報じていたのだったが、「ねえ、アメリカって〈二〉なの?(民主党と共和党しかないの? の意)」「ねえ、このふたりしかいないの?」「共和党は(党として)このひとでいいの?」と、とても基礎的なところを訊かれもしたのだった。
「二なの(ほかにも政党はあるが、選挙制度的にじっしつ)」「いないの」「一定の支持を集めちゃったんだよ。共和党内にも〈これはちょっと……〉と思ってるひとはいっぱいいるけど、予備選挙で指名されたものを執行部がひっくり返すってのも、それはそっちのほうが非民主的ってことがあって……
靱。残念ながらシングルスは敗退。ダブルスは勝った。くー。っそー。

シングルス三回戦
En Shuo LIANG (TPE) d. Yuki NAITO (JPN) 6-3 6-4
ダブルス準々決勝
I-Hsuan CHO, Yuki NAITO (TPE/JPN) d. Zhima DU, Jia Qi REN (CHN) 6-4 7-5

一日も仕舞いかけた夜、強烈な連投ツイートを目にすることになって、わがことのように読み、「ご批判ありがとうございます」という気持ちになったのだった。
本日( 20日)の電力自給率:66.8%(発電量:14.1kWh/消費量:21.1kWh)

Walking: 3.5km • 5,053 steps • 54mins 28secs • 166 calories
Cycling: 1.3km • 7mins 51secs • 29 calories
Transport: 69.5km • 1hr 13mins 1secs
本日の参照画像
(2016年10月22日 00:08)

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/ 19 Oct. 2016 (Wed.) 「そうか、抑圧ってそういうことか」

手近な、とはいえコミックをそこそこ扱っているところを 3軒あたって、「ないもんだねえ」と実感。とり・みき『メカ豆腐の復讐』(イースト・プレス)はおとなしくアマゾンにするか、な?
@tak_kameradさんより。

@tak_kamerad: 秋の靭はそりゃいいだろうとも
2016年10月19日 16:39

その(うつぼ)では、内藤(祐希)選手がシングルス、ダブルスともに二回戦を勝ち上がった。

シングルス二回戦
Yuki NAITO (JPN) d. Moyuka UCHIJIMA (JPN) 6-0 6-3
ダブルス二回戦
I-Hsuan CHO, Yuki NAITO (TPE/JPN) d. Nagomi HIGASHITANI, Shiho TSUKUDA (JPN) 4-6 6-2 [10-8]

さて、小田亮先生の Web連載(毎週水曜更新)「第3回:0円生活にみる『人間的な生活』」はぐっと踏み込みを見せた印象。おもには「贈与・分配」を扱う内容だが、そのなかで、(言葉そのものは出てこないものの)「二重社会論」にもさらっと触れてみせている。

 坂口さんは、都市というところは、「人間的な生活」と「金銭的な価値を基準にした生活」の中間がなく、どちらかを選択しなければならないのだろうかと問うています。ほんとうに「中間」がなく、どちらかを二者択一で選ばなければならないとしたら、その選択はかなり絶望的なものとなります。しかし、「中間」がないように見えるのは、「金銭的な価値を基準にした生活」の側から見ているからかもしれません。そこでは、0円ハウス生活のような暮らし方は抑圧され排除されています。その抑圧と排除によって明確に分割されているから、中間がないようにみえるのです。そうではなくて、「金銭的な価値を基準にした生活」を強いられているところでも、その基層には0円ハウス生活的な「人間的な生活」があるのだと考えることもできます。〔太字強調は原文〕
第3回:0円生活にみる「人間的な生活」 - はぐらかし・やり過ごし・じゃれ合い的生活のすすめ

 この太字強調の箇所がつまり(近年小田先生が言及することの多い)「二重社会」という視点1]だが、わたしがはっとさせられたのはむしろその直前のくだりのほうだ。繰り返しの引用になるが、

しかし、「中間」がないように見えるのは、「金銭的な価値を基準にした生活」の側から見ているからかもしれません。そこでは、0円ハウス生活のような暮らし方は抑圧され排除されています。その抑圧と排除によって明確に分割されているから、中間がないようにみえるのです。

というこの指摘である。ここでなされているのは、1989年の『構造主義のパラドクス』から一貫するところの〈二元論〉批判なのだが、それが「二重社会論」へと接続するさまをこうしてさらっと語られ、ちょっとあらためて蒙を啓かれた気がするのだった。そうか、抑圧ってそういうことか、と。

1:「二重社会」という視点

ここにある引用だけだと、「なんだかあたりまえのことを言っている」というふうにしか映らないかもしれないのであれだが──そしてじっさいそれは、日常における〈ごくあたりまえのこと〉を人類学の立場からあらためて指摘してみせるという仕事なのだが──、詳しくはたとえば「社会の二層性あるいは「二重社会」という視点──小さなものの敗北の場所から──や、これはネットでは読めないが「『二重社会』という視点とネオリベラリズム : 生存のための日常的実践」などの論文を参照いただきたい。というか、ほかでもないこの Web連載こそがきっと、こののちあらためてこの二重社会論をやさしく扱ってくれるにちがいないと思われるので、それをぜひ待ってもいただきたい。

〈二元論〉と〈二項対立〉は、世間ではほぼ同義の言葉として捉えられ用いられている感があるが、この両者をはっきりと区別し、〈二項対立〉の立場から〈二元論〉を批判するのが構造主義(レヴィ=ストロースや小田亮のそれ)である。その違いについては、もう何年も前のわたしのこのツイートが、けっこううまいこと(字数少なめに)まとめていると思うのだが、どうか。

@soma1104: 二元論は「一」を隠し持っている。二項対立は次々と「二」を生み続けることによって「二」を保持する。二元論(究極的には「内/外」を分ける)には分割される「全体」があるが、二項対立は何かを二分するのではなく、いわば手当たり次第に何かと何かを結びつける。対立とはむしろ接合のことである。
2010年5月19日 13:59

究極的には「内/外」を分けるところの二元論は、じつのところ「内」による一元論なのだ、ということ。そして「外」を抑圧・排除することによって、「内」と「外」は二者択一であって、その中間はないのだと錯覚させること、それが強者たる「内」の作戦なのだ。じっさいには「内」も「外」もなく、無限のグラデーションが拡がる〈二〉しかないのに!

 《二》は単一性でも多様性でもない。それは、《一》からの偏差・ずれを端的に表す。《一と多》の対立は、この《二》の両端に作られる幻想の対立なのである。
小田亮『構造主義のパラドクス──野生の形而上学のために』(勁草書房) p.19

本日( 19日)の電力自給率:32.0%(発電量:5.6kWh/消費量:17.5kWh)

Walking: 6.4km • 8,348 steps • 1hr 34mins 37secs • 304 calories
Cycling: 1.2km • 6mins 17secs • 26 calories
Transport: 58km • 1hr 16mins 50secs
(2016年10月20日 22:35)

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/ 18 Oct. 2016 (Tue.) 「秋の靱 / シロウト翻訳熱 / 猫のこと」

ロビン。19歳。ヨボッとしている。

怒濤の日記更新ラッシュ13日付14日付16日付17日付で、ふたたび日付は現在時に追いついた。
内藤(祐希)選手の試合はきょうはナシ。明日( 19日)午前10時からシングルス二回戦。
といってもね、きのうは「状況は変わった」と書きもしたもののやっぱり、ジュニアの試合というのは、プロのツアーのようにライブスコア/ライブストリーミングでリアルタイムに見守るなんていう楽しみ方がまず無理なんであって──いいかげん探しましたけどね、ないんですよ。ま、プロツアーのほうでネット上のそういった無料インフラがやけに整ってるのって、ひとつには「賭け」のひとたちのためっていう側面が大きいわけでしょうしね──、けっきょく、なにがしかの経路で降りてくる試合結果を待つ以外に、そしてじっさいに観にいく以外には、とくにすることがない(ま、わたしに「すること」なんてないわけですがね、二回戦にあたって)というのは去年とあまり変わらないのだった。
ちなみにいま大阪でやっている世界スーパージュニアでいうと、その公式 Facebookページがあって、そこに、試合会場(のバックヤード?)に設置されているのだろう OOPのボード──最新の試合結果と途中経過が手書きで書き加えられた紙が貼り出されている──を携帯で撮影した写真が、日に二、三回くらいの頻度でアップロードされるという、幾重にもデジタルツールを介しているはずなのになんともアナログでドキドキなそれが、たぶんもっとも早い「速報」である。
なにせ大阪なんでね、おいそれとは観にいけないわけで、まあ、大阪在住ということで思い出すのは、

@tak_kamerad: パピコのパピはどこにある
2016年10月16日 12:28

でもおなじみの @tak_kameradさんだが(いちおう言っとくと上のやつはあれでしょう、あがた森魚の「赤色エレジー」に乗せて読まねばならないんでしょう)、どうかなあ、@tak_kameradさんとか観にいってくんないかなあ、わたしに速報を伝えるためだけに。地理的なことも @tak_kameradさんの都合もまったく把握していないけれども、大阪市西区の「靱テニスセンター」ってところでやってるらしいです。22日(土)がシングルス準決勝とダブルス決勝、23日(日)がシングルス決勝。この 2日間のみチケットが必要で、当日券だと大人は 1,500円だそうです。子どもたちなんで朝は早いと思います。詳しくはこちらなど。どうでしょうか。いいもんですよ、秋の靱も。
こないだの「 Mysticore」の記事に端を発してちょっと、わたしに定期的に訪れるところの〈シロウト翻訳熱〉が、また来てるんじゃないかという気配はある。どうしよう。って、わたし(当サイト)にはもう十年以上もほっぽっといてある翻訳コンテンツがふたつもあるわけで──「ハーポがしゃべった!」(ハーポ・マルクスの自伝)「空飛ぶモンティ・パイソン、スケッチ台本の和訳」──、ま、後者のほうはいちおう『空飛ぶモンティ・パイソン 第1シリーズ』(イースト・プレス)という本の「翻訳協力」というかたちでモノにもなったのであれだが、ハーポだよなあ、やるべきは。でもなあ、まだ何百ページもあるしなあ。
で、思っているのは K-Holeのアレ、「疑念についてのレポート」を訳してみようかなあということだが、もうすでにきちんとした全訳がどこかにあったりするのかな?
それにしてもちょっと心配なのは「もきち」のことだよ。児玉(悟之)君の飼い猫である。日記によれば1]最近あまり元気がないらしい。

1:日記によれば

もきちの日記ではなく、児玉君の日記だ。

うちの三匹──ロビン( 19歳)、ピー( 13歳)、ポシュテ( 7歳)──はというと、まあ、元気です。ロビンはね、さすがに 19歳なので、いよいよヨボッとしているのはまちがいない。朝のごはんの催促といえば都度二階の寝室まで上がってきて、ベッドに乗り、寝ているこちらの顔を手でちょいちょいやったり、サイドテーブルの何かしらを下に落としてアピールするのがロビンの仕事だったが、この前の冬シーズンを最後に、二階には上がらなくなっている。まれに階段の 2段目までは登ることがあるが、そこであきらめて待っている。すっかり痩せもした。歩くたびにヨロッヨロしている。ただ、二階にこそ来ないものの朝の──ばかりでなく毎度のごはんの──催促はいちばん規則正しくするし、食べてもいる。比較対象がそのロビンであるので、あとのふたりはまあ、若い。いい歳だが。ピーはまれに、気まぐれのように具合をわるくする。急にくる。ただまあ、具合がわるいとそれがわかりやすいのがピーだ。佇まいも寂寞と、窓辺でまるくじっとしていたりすると、「ひょっとして具合わるくなっちゃう? なっちゃうんじゃないのォ?」とからかわれている(どんな飼い主だ)。ま、ピーの場合、だいたいはウンコさえ出てればオッケーなんですがね。
本日( 18日)の電力自給率:74.7%(発電量:12.7kWh/消費量:17.0kWh)

Walking: 4.9km • 4,304 steps • 1hr 8mins 37secs • 234 calories
Cycling: 1.3km • 7mins 11secs • 28 calories
Transport: 32.7km • 28mins 18secs
本日の参照画像
(2016年10月19日 15:47)

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/ 17 Oct. 2016 (Mon.) 「家鴨的省略を精読する / 内藤初戦突破」

1回戦の内藤選手。このひとコマだけでものを言って申し訳ないが、なんだかその figureが急に仕上がって見えるのだった。

(家鴨田)家鴨さんの「 9月分の日記完全版」を読む。面白い。ツイッターにその告知があったのはきのうだが、何かべつのことに集中していたらしいわたしはきょうそれを知る。

@ahirudaahiru: 毎度デリ。9月分の日記完全版をもはや相馬さん向けに公開しました。相馬さんだよー、っていう人、どうぞー

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http://ahiruda.tumblr.com/
2016年10月16日 17:26

 さて、またちょっと精読的なことを試みて家鴨さんを困惑させたいと思うのだったが、言いたいのはこの、「相馬さんだよー、っていう人、どうぞー」という物言いこそがじつに〈家鴨的〉なのだということである。もっと絞るなら「相馬さんだよー、っていう人」のところ。
 これ、ふつうに読むならば文意が通ってない〈はず〉なのである。ふつうに読むというのはつまり、「相馬さんだよー」を呼びかけとして読む場合だ。その場合もちろん、呼びかけている話者は家鴨さんである。そしていっぽう、「っていう人」は、「どうぞー」がつづくことからも明らかなように家鴨さんに呼びかけられている(読むことを促されている)読者を指すのでなければならない。だから、この両者がただ「、」のみで結びつけられるというのは、本来はオカシイ〈はず〉なのだ。
 これを文意が通るように読もうとするならば、「相馬さんだよー」を家鴨さんの呼びかけでなく、読者の側の感嘆として読む(「だよー」を下がり調子 ⤵ に、「なんだよー ⤵ 、相馬さんだよー ⤵ 」というふうに読む)という手があり、そうすれば話者の不一致を避けることができるのだが、しかし、ここは断固、「だよー」は呼びかけとして読まなければならないとわたしは思う。
 つまり、ここにある〈家鴨的省略〉を排し、本来あったはずの全文を復元するとすれば、「相馬さんだよー(、って言われたら反応しちゃうよー)、っていう人、どうぞー」なのであり、これを大胆に省略してみせるのが家鴨さんなのである。で、その省略によって本来なら文意が通らなくなる〈はず〉なのに、どういう手管かかいくぐって、通じちゃうんだよなあ、家鴨さんの場合は。
という話。
えー、で、わたしの日記もあんまり家鴨さんのことを言えないのではないかという話題につづくのだったが、きょう、テニスの大阪市長杯世界スーパージュニア(の本戦)が開幕。去年予選から駆け上がって準優勝をはたした内藤祐希選手(去年 14歳、今年 15歳)が、今年は日本人トップの第3シードとして出場している。わたしが「内藤選手、内藤選手」言い出したのも去年のこの大会からのことである。いやそのころは絶賛日記放置中だったのであんまり「言って」はいないのだが、たとえば、

@soma1104: やっときた、OOPきた。そして残ってる、シングルスもダブルスも。すげえすげえ。 @Ezweb2001
2015年10月21日 18:30

とかこのへんは、(ま、メンションを付けてるので明らかなように)内藤選手の話である。これはたしか、ほっとんど情報のなかった──大会運営が日々発表する翌日の OOP( Order Of Play)を見て、勝ち残ってるかどうかを知るしかなかった──名古屋の Dunlop Srixon ジャパンオープンジュニアのときのツイートである。
そして一年が経ち、状況は変わった。内藤選手は「 THE TENNIS DAILY」のようなメディアにしっかりと取材/記事化される選手となり、そしてその記事にはたとえばこうある。

 昨年とは立場が変わり、背負っているものが違うが、「去年と同じようにチャレンジャーだと思っている。チャレンジャーの気持ちでしっかり戦っていきたい」と内藤。と言いつつ、昨年の準優勝以降、周囲の自分を見る目が変化し、期待されていることは実感している。この一年、徐々に積み上げてきた責任感だ。

「変な試合はできないなっていうか。応援してくれる人が増えて、どんな試合でも、頑張ろうっていう気持ちになります」
2016.10.17 昨年優勝の本玉真唯と準優勝の内藤祐希、注目の日本勢が初戦を突破 [世界スーパージュニア/女子]

 ここにあるこの「応援してくれる人」なんて、もうわたしだとしか思えないのであって、ほんと、去年なんかは唐突な応援メンションばかり中学生に送りつけて(いや、それ以外の内容を送りようもないんだけど)、ほんと、すいませんでしたとあらためて反省しつつ、わたしは応援するよ、今年もまた。
あ、で、内藤選手は無事にストレートで 1回戦突破、でした。
本日( 17日)の電力自給率:4.1%(発電量:0.8kWh/消費量:19.3kWh)

Walking: 4.1km • 5,461 steps • 55mins 16secs • 196 calories
Transport: 56.3km • 1hr 32mins
本日の参照画像
(2016年10月18日 22:13)

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/ 16 Oct. 2016 (Sun.) 「がんばれ、Google」

知人の三坂(知絵子)さんが、

@misakachieko: こんばんは。今日は私の名前がニュースサイトに出ていたそうで、朝からたくさんの方が三坂知絵子という名を検索なさったと…いろんな方からご連絡いただきました。いつも私や家族を支えてくださる皆様に心より感謝いたします。これからも、元気に、こつこつと、作品づくりに真摯に取り組んでゆきます!
2016年10月15日 22:52

と書いているのを目にし、そういえばうちにも「三坂知絵子」で検索して来ていたひとがあったが、なるほどそういうことだったのかと思った次第。ただ、当サイトのアクセス解析結果によれば、そのうちのひとりは Googleによって、「篠田麻里子がパルト小石に似ている」ということ(のみ)を書いた日記へと案内されていた。がんばれ、Google。
えーと、うちでいちばん三坂さんに言及してる日記というと、『ニュータウン入口』と同時期にあった公演で、主演映画『愛に飢えた獣たち』の上映につづけて三坂さんが作・演出する 30分ほどの芝居(共演は片倉裕介さん!)の上演があるという、それを観にいった日の日記2007年9月30日付「『ニュータウン入口』楽日、『コンテナ』も楽日」ですかね、たぶん。
夕方更新した 12日付の日記「ジャメビュとデジャビュとオシャビュと……チビ太」は力作ながらも、ちょっといろんなものを盛り込みすぎた。惜しい。あと、そこに書いたパラグラフのひとつにたいし、児玉(悟之)君からは「山村さんはそういうふうには突っ込まないですよ」という真摯な指摘。まあね。そうだよね。
あ、あと、これもきょう知った。青森のお米「青天の霹靂」のテレビ CM──下に貼ったのはその 30秒バージョンのものと、そこで使われている CMソング「ケ・コメ・ヘキレキ2016」をフルで収めたウェブ限定動画。唄っているのは松倉(如子)さんである。

本日( 16日)の電力自給率:43.0%(発電量:8.0kWh/消費量:18.6kWh)

Walking: 18 meters • 36 steps • 23secs • 1 calories
(2016年10月18日 17:48)

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