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Oct.
2011
Yellow

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/ 15 Oct. 2011 (Sat.) 「二日目」

コップから水を飲むロビン。

では簡単に。
10時半に劇場入り。きのうの「保存失敗事件」で中途になっていた作業のつづきを石原君と。スペアマシン(わたしの MacBook Pro)上で、石原君のつくった Keynote のデータを整理し、保存。使用していないスライドを削除して 1.6GB ほどになったそれをメインマシンにコピーして準備は完了、映像ブースはこれにてやっとゆとりを手に入れた。
二日目は昼・夜の二回公演。どちらも映像ブースの石原君のとなりで観る。
まとまったことはまたあとで、もし書けたとして楽日をむかえたのちにでも書こうと思うけれど、いま、ギャラリーの手摺の柵ごしに舞台を観つつ、わたしのなかに浮かんでくるのはたとえばつぎのようなキーワードだ。──真似るひとと踊るひと。語り手と焦点化人物。そしてまたもや出来事の無理解のための主人公。休憩と忘却。などなど。などなど──
本日(15日)の電力自給率:8.4%(発電量:1.9kWh/消費量:22.4kWh)

本日の参照画像
(2011年10月16日 17:31)

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/ 14 Oct. 2011 (Fri.) 「初日」

ほんと、あぶないところだったさ。終演後の初日乾杯のあいだ、体育館の二階ギャラリーで石原(裕也)君とずっと作業──スペアマシンに最新データを移行したり、はたまた、上演中にマシントラブルがあった場合どういう手順でスペアマシンに切り替えるのがベターかというシミュレーションをしたり(このへん、時間が取れずにきちんとできていなかった)──していたのだけど、そのさなかメインマシンの Keynote の挙動がやけに重たくなり、なぜかファイルの保存に失敗して、それまで 4.6GB あったファイルが保存後、200MB ほどのサイズになってしまった。あぶないところだったというのは、ひとつに石原君はさほどパソコンのあれやこれやに明るくないってことがあって、これ、あるいは保存に失敗してることに気づかないままウィンドウを閉じ、作業を終えていたかもしれないと想像するとおそろしい。翌朝、200MB のデータ(つまりムービーの大半が失われている)を開いて大慌てするところだった。あぶねえ、あぶねえ。ギャラリーに上がってきていっしょに作業しててよかった。
というわけで、『トータル・リビング 1986-2011』の初日の幕があいた。スクリーンに出す文字素材の修正がぎりぎりまであり、というか、会社の仕事を終え、そろそろ劇場に向かおうかと思っているところへ石原君から電話。一部の文字のクロマキーの抜け具合がよくないから、その黒いフチどりの太さを調整してほしいと言われて5分でつくり、データを送ったのち確認OKの連絡がくるまでマシン前で待機する。確認が済んで石原君の準備がととのったのは開場の10分前で、それから劇場へと向かい、開演ぎりぎりに着いた。ほぼ満員の客席。そのいちばん後方、上手側の端で観させてもらう。
初日の緊張感にみなぎってひきしまった舞台だった。あらためて戯曲の言葉がわたしに届く。よかった。相当よかった。でまあ、「よかった」というタイトルのメールが深夜、観にきてくれた長兄から届くのだが、そこに綴られた言葉に、わたしはとても軽快な気分にさせられたのだった。
明日は二日目。あたりまえだけど。
本日(14日)の電力自給率:38.0%(発電量:9.9kWh/消費量:26.0kWh)

(2011年10月15日 18:50)

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/ 13 Oct. 2011 (Thu.) 「iOS 5 と iCould と」

『LAST TRAIN TO EXITOWN』を入れようと、妻の iPad を MacBook につないだのはちょうど午前2時をすぎたあたりで、折しも iOS 5 の配布がはじまっており、それで iTunes に促されるままアップデートをかけてみる。混雑のせいかまずアップデーターのダウンロードに時間がかかったが、そこをすぎ、そのさきで今度は「復元できませんでした (An internal error occurred.)」というエラーに出くわす。何度やっても同じところでそのエラーメッセージが出、iOS のアップデートがキャンセルされる。「むむ、こりゃ厄介なことになったか」と思い、妻の iPad はひとまず措いて、自分の iPad を Mac Pro に差す。すると同じく「復元できませんでした」が出た。
二台ともがエラーを起こしたことで少し冷静さを取り戻し、ツイッター上を「復元できませんでした」で検索すると案の定多くのひとが同じトラブルをつぶやいている。「internal error」で検索すれば世界規模でつぶやかれており、なら、あわててもしかたがない部類のトラブルだと気を取りなおす。「iTunes を再起動してやり直す」「USBケーブルを別のポートに差し替えて試す」などのアドバイスが散見されるいっぽうで、「何回もやってたらできた」「あ、できた」といったつぶやきもしばしば流れてきて、さてそこからはいわゆる「復元祭り」のはじまりだ。このエラーにかんしては失敗しても iPad 側は無傷(アップデートがされないだけ)なので、再三、これでもかとアップデートを試みるうち、いつしか賑やかな気分にさえなるのだった。
何回目かでわたしの iPad は成功、妻のはけっきょくその夜はうまくいかなかった(時間をおいて夜に成功)
でまあ、わたしは MobileMe ユーザーなのだけど、iCloud へのアカウントの移行はどうすればいいのかと、me.com やら、icloud.com やらを経巡るなかではたと気づくのは、Mac 側で iCloud を利用するのには Lion (OS X 10.7.2) が必要だということだ。ああ、だめじゃないか。うっかりアカウントを移行しようとしていたが、Mac Pro も MacBook Pro もみな 10.6 のままなので、まずそれを 10.7 にしてからでないと意味がない(し、なんだか面倒を引き起こしそうでもある)
というわけで、iCloud はまだおあずけ。
と、そんな状況のなか、京都の児玉(悟之)君がタイムライン上に姿をみせ、かれもまた iCloud について思案する様子だったから、思わずわたしはその肩を叩いたのだった。

@sk_losco: ようやくiCloudのことがわかってきた。これは、いうてもややこしいんでないか。
10月13日 6:42 PM

@soma1104: そう思う。
10月13日 6:43 PM

@sk_losco: なんとかなりませんか?
10月13日 6:51 PM

@soma1104: ならないこともないけど、あれをやると俺、すごく体力を消耗するんだよ。
10月13日 7:00 PM

@sk_losco: 死ぬ可能性はありますか?
10月13日 7:03 PM

@soma1104: 死ぬことはないんじゃないかな。老け込むとは思う。
10月13日 7:09 PM

@sk_losco: うわー。悩むところだなあ。
10月13日 7:16 PM

@sk_losco: …ぼくはなんとかなりつつありますが、きっと困っている人が今後増えるかと思うので、その時はもうしわけありませんが…。
10月13日 9:25 PM

@soma1104: うん。話しているうちに決心はついたよ。やってやるさ。僕じしんも老け込むが、iCloudだって木っ端みじんだ。
10月13日 10:54 PM

@sk_losco: すごいぞ。やったー。
10月13日 11:18 PM

本日(13日)の電力自給率:23.4%(発電量:6.1kWh/消費量:26.0kWh)

(2011年10月14日 19:21)

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/ 12 Oct. 2011 (Wed.) 「書くに事欠いてビックリハウスの話かい」

THE BEATNIKS『LAST TRAIN TO EXITOWN』。 LAST TRAIN TO EXITOWN - THE BEATNIKS

ビートニクスの「真小説文庫~日本一のスチャラカ社員」を収める『ビックリハウス』1983年1月号。あと、谷岡ヤスジの「ド正月じゃー!」も。

『ビックリハウス』1983年12月号には「ビートニクスの高校教師」。

夜また西巣鴨へ。劇場では「場当たり」の二日目。
腰がいたい。
ザ・ビートニクス(高橋幸宏 × 鈴木慶一)の新作アルバム『LAST TRAIN TO EXITOWN』を買う。当方、ザ・ビートニクスをはじめて知ったのは雑誌『ビックリハウス』でである。75年生まれ、ことし36の人間がいったい何を言い出すのかという話だけれど、10コ上の長兄が子供部屋に残していった本棚にそれはあったのだ(通巻100号前後のものが5、6冊)。ザ・ビートニクスはそこで「写真小説文庫」(のちに「コミック・シアター」)という連載をもち、たとえば時代小説のパロディのような回では高橋幸宏が鞍馬天狗かなにかの扮装をしていたような記憶がうっすらとある。(本棚になかったので)この号は読んだことがないものの、いまネットで探すと、出てきたのはこんな回だ。

 まあ、万事はこの調子だと思っていただきたいが、これを見、つづいて下に目を移すならば、ふたりの立ち位置が逆だということ以外には何も変わっていないのであって、ここには、はっきりと同じ精神が流れていることが見てとれるだろう。

書くに事欠いて、ついつい『ビックリハウス』の話などしてしまったことをわたしは猛省するのだし、あらためて詫びたいが、でも──なにが「でも」なのかはこの場合措くとして──まあ、ツイッター上のある種の人気ツイートたちというのは、いわば「ビックラゲーション」だったりもするわけじゃないですか、ねえ。

妹のクラスでは、先生が「宿題を忘れた者は立て」と言うと、忘れていない子まで「本物は誰だ!」と言って立ち上がるそうだ
H・H子(東京都) 「ビックラゲーション」『ビックリハウス』1981年2月号

◎ある大学生が、命が3つあったら “鳴門のウズ” と “セメントの中” と “底無し沼” にはいってみたいと声高に話していた。
清水仁殿(19歳) 埼玉県 「ビックラゲーション」『ビックリハウス』1982年5月号

時代劇の刀をぬくシーンが出るたび、母が「まごの手だったりして」と言うので返事に困ってしまう
高橋かおる(岩手県) 「ビックラゲーション」『ビックリハウス』1985年2月号

というわけで、まずはアルバムの1曲目、「A Song for 4 Beats」をどうぞ。

本日(12日)の電力自給率:52.1%(発電量:12.3kWh/消費量:23.6kWh)

本日の参照画像
(2011年10月14日 15:22)

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/ 11 Oct. 2011 (Tue.) 「あー、うまかったなー、と石原君は言った」

会社を終えてから、夜9時すぎに劇場(にしすがも創造舎体育館)へ。そこでは「場当たり」──照明や音響などのきっかけをひとつひとつ確認していく作業──の最中だ。噂の舞台装置をはじめて見る。映像オペレーションを担当する石原(裕也)君の操作席は体育館のギャラリー(キャットウォーク)に設けられており、そのとなりで場当たりの様子をほんの少し見学。
映像素材は上村(聡)君所有の MacBook Pro から出す予定なのだが、そのスペアマシンとして、わたしの MacBook Pro をきょうから公演終了まで石原君に貸すことにした。稽古後、石原君と近くのマクドナルドに入り、若干の説明を加えつつ MacBook Pro をわたす。その用件が済むや、石原君は「食っていいすか?」と言い、マクドナルドのその奥まった喫煙席で、劇場で配られたお弁当──ミックスグリル弁当だったと石原君は言う──を食べはじめた。きょうは朝から作業に追われ、ずっと食べ損ねていたらしい。そして食べ終わるなり、あー、うまかったなー、と石原君は言った。
劇場では明日(12日)も場当たりがつづく。
本日(11日)の電力自給率:38.0%(発電量:8.6kWh/消費量:22.6kWh)

(2011年10月12日 19:59)

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/ 10 Oct. 2011 (Mon.) 「ゴダールのモテキ」

『ゴダールのモテキ』──と、たわむれに口にしたところ、「それきっと、ベルモンドがすごくもてる(生涯もてる)って話だろうから、なら、なんかもう観たことある気がする」と妻。もてちゃうんだよなあ、あいつ、ベルモンド。
午後、経堂へ。いせ(ゆみこ)さんにウェブ制作について教える個人授業シリーズの第四回。Adobe Fireworks の使い方やら実際的なコーディング作業やらを夜まで。
劇場では本日(10日)、「仕込み」──舞台装置を組み立てたり、映像・音響のためのセッティングを行ったりする作業──が行われており、映像班としてプロジェクターの設置作業に随伴しているらしい演出助手の石原(裕也)君から夕方、ややテンパり気味の電話がある。PCから出す映像素材にかんする質問などを受け、それに答えたり、一部のデータをこちらで修正して送ったりというやりとりを経て、石原君のテンパりもまあなんとか解消されたようだった。「仕込みじゃあねえー、たいへんだよねえー」ととなりで会話を聞いていたいせさんは感慨深そうな声をあげ、会ったこともない石原君に心からのエールを送っていた。
そんな、「がんばれ石原」の合い言葉でもおなじみの『トータル・リビング 1986-2011』はいよいよ14日(金)から。

@total_living: めちゃめちゃかっこいい舞台ができてきて、すごいことになってきている『トータル・リビング 1986-2011』。ただいまチケット発売中です。これを見逃すなんて、ほんとうにもったいないと思うのです。ご予約の詳細などはこちらへ→http://festival-tokyo.jp/program/TotalLiving/
10月11日 12:48 AM

@total_living: 【制作日記】それにしても、ほんとうに美しい舞台。見惚れてしまうのです。決して褒めすぎではないことが、この舞台を直接目にした方には、わかっていただけると思うのですけれども。
10月11日 1:34 AM

ぜひ。
本日(10日)の電力自給率:55.6%(発電量:13.3kWh/消費量:23.9kWh)

(2011年10月11日 19:57)

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/ 9 Oct. 2011 (Sun.) 「妻はご立腹だ」

「むきー!」となった妻(イメージ)。

アマゾンである。うちでは最近、猫砂をアマゾンで買っているのだけれど、はじめはそれを5袋ずつ注文していた。すると5袋の注文では、4袋と1袋に荷が分割され、ふたつのダンボールで届くのである。ならばと、妻は前回の注文で数を4袋に減らしてみたという。するとこんどは、3袋と1袋に分けられ、やはりふたつのダンボールが届いたのだった。3袋入りのダンボールはすかすかで、あとひと袋ぐらいゆうに詰められるだけの空きがあるのに、だ。
「なぜ?」と思いつつも、このときの妻はまだ希望を捨てていなかった。きょう、また猫砂をきらし、妻はそれを3袋だけ注文した。完璧だ。「注文を確定する」ボタンを押す妻の口元には笑みさえ浮かんでいたといい、てきぱきとした仕事ぶりに定評のあるアマゾンからはほどなく、「以下のとおり分割して発送させていただきました」と、ふたつの荷の内訳──2袋と1袋──を伝えるメールが届いた。
「むきー!」と妻は言う。

午後から妻と出掛けて、買い物。さまざまなものを買う。わけても「これぞ」という買い物は無印良品の赤い傘だ。いま、画像を載せようと検索してみて商品名は「オレンジ」なのだと知るが、じっさいの印象は「朱色」という言葉が浮かび、これがまあ、なんだかいい感じの赤なんである。
夕飯は順延となったすき焼き。あのー、あれです、自分で商品を選べるタイプのギフトってあるじゃないですか。あれで、とくにこれといって惹かれるモノもなかったのですき焼き用の牛肉をたのんだわけですよ。でまあ、それはともかくとして、すき焼きはなんといっても春菊ですな。すごくうまいんですよ、春菊。知ってました?
本日(9日)の電力自給率:53.0%(発電量:10.4kWh/消費量:19.6kWh)

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(2011年10月11日 13:44)

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/ 8 Oct. 2011 (Sat.) 「すき焼きをのがす」

『群像』2011年11月号。高橋源一郎「恋する原発」を収める。

『悲劇喜劇』2011年11月号には岡田利規『家電のように解り合えない』、宮沢章夫『トータル・リビング 1986-2011』の戯曲が収録されている。

『涼宮ハルヒのユリイカ』は『ユリイカ』の2011年7月臨時増刊号。

朝10時すぎに家を出、本屋で『悲劇喜劇』11月号、『群像』11月号、『涼宮ハルヒのユリイカ』を買ってから西巣鴨へ。11時半ごろに稽古場(にしすがも創造舎体育館)に着く。
『悲劇喜劇』には、いよいよ14日(金)からはじまる舞台『トータル・リビング 1986-2011』の戯曲が掲載されている。『群像』には高橋源一郎さんの小説「恋する原発」が。そして『涼宮ハルヒのユリイカ』は、ついね、つい手をのばしてしまった。当方、涼宮ハルヒについては無知に等しい。ただまあ、いま、WOWOWで深夜、特集的にやってるんだよな。ここのところ朝の4時ぐらいまで起きているので、〈ながら見〉というか、ちょっと漫然と見てしまっているのだった。あるいは涼宮ハルヒについては、ことによると永澤(悦伸)あたりが〈よき読者〉だったりしないだろうか。って、適っ当な想像で書いてますが、仮にそうだとすればこんどご教授ねがいたいものだし、そうでないとすれば、まあちょっと代わりに見といてくれないもんかなと期待する。
稽古での音響オペをおもに担当している演出助手の内田(智也)君が毎週土曜の稽古には来られないため、その代打できょうはわたしが音を出す日だ。演出助手の石原(裕也)君、高橋(祐子)さんらとその準備。あと、映像オペ担当(本番も)である石原君に修正をたのまれた画像素材(スクリーンに投写するための文字など)を作ったりして稽古開始までをあわただしく過ごす。
13時から稽古開始。抜き稽古と通し稽古。夜10時まで。
「いまから帰る」と妻にメール(SMS)を送ると、はやく帰ってきてほしいと思いがけず緊迫した様子の返信がある。キッチンともひとつづきになっているリビングに、でかい蛾のような虫が出現し、ときおり派手に飛び回りさえするその恐怖のせいで何も手がつけられず、食事の準備がまったくできていないとのこと。朝から予定されていたのはすき焼きだったが、妻にとってはそれどころでなくなってしまった。
まっすぐ帰ったとしてわたしが家に着くのは11時半すぎ。「『めちゃイケ』(夜6時半からの特番)を点けていちおう見てたんだけど、背後に気をとられてほとんど内容が入ってこなかった」と言うから、なかなか長いこと、その張りつめた状況にあった計算になる。さいわいだったのはポシュテ(だけ)が蛾の存在に気づかなかった(二階で寝ていた)ことで、気づかれていたら無闇な騒々しさまでが加わってよけいに気が休まらなかったろうと想像される。疲弊しきったという妻はもうすっかりやる気をなくしており、食事はわたしがマクドナルドで二人分をテイクアウトして帰ることになった。「虫採り網さえあればなあ」と、メールのむこうで妻は備えの甘さを悔いる。それで帰宅後、うまいやりようも思いつかないので叩いて弱らせ、ほぼ動かなくなったところで捕らえて外へ。放り投げてみると意外にも自力で羽ばたいて、蛾はどこかへと飛び去った。
本日(8日)の電力自給率:53.8%(発電量:12.5kWh/消費量:23.2kWh)

本日の参照画像
(2011年10月11日 02:19)

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/ 7 Oct. 2011 (Fri.) 「そしてすする」

というわけで日記再開。
ふいに途絶えて長い無沙汰がはさまるのも毎度のことだが、不思議とこの10月・11月あたりには再開され、一転してサイトの更新が繁くなるというサイクルをくり返すのが例年のならいで、友人の上山(英夫)に、それ、われわれ11月生まれのもつバイオリズムなのではないかと指摘されたのはもうずいぶん前の話だ。その例にならって、今年もせめて誕生日──ちなみに、まぎらわしくて申し訳ないのだが、ツイッターをはじめ各所で使っている「soma1104」というアカウントの「1104」は誕生日ではなく、「ヒトシ」と読ませる語呂合わせであって、誕生日は11月18日である──まで更新が持続してくれればよいと思う。
なにしろ6月からこのかた更新していなかったので、無沙汰のあいだのあれこれ──たとえば『飯と乙女』、『ライズ、ライド、ロウアー』、『絶対わからない』、『わかる、気もする』、「NO NUKES SHELTER LIVE」、『THIS IS WEATHER NEWS』、『○○トアル風景』、『歴史のなかに見る親鸞』、『トータル・リビング 1986-2011』リーディング公演、『前向き!タイモン』、『無防備映画都市』、『サヴァイヴィング ライフ』、はたまたピーの便秘と入院、七年ぶりに通いだした歯医者の話、自転車の後輪のタイヤを交換した話などなど──を整理してここに並べることはむずかしい。それらについてはまた折に触れ、あらためて書いていければと思うけれど、そもそも、これまた毎度の話で恐縮だが、長らく書かなかったことで文章がずいぶんと下手になっているのがわたしだ。少し書くだけでも思いのほか時間がかかる。だから書く。〈リハビリ〉もかねて書く。〈むずかしいことをむずかしく書く勇気〉を手に、書いていけたらさいわいだ。
ページの右上、通称「勝手バナー欄」にあらたに加えたのは「momo online shop」の勝手バナーだ(読み込みごとにランダム表示させているので、何度かリロードすれば出てくるはず)。実店舗は群馬県高崎市にあるところの、おもちゃ屋「MOMO」のオンラインショップである。ま、知人の茂木(成美)さんの実家が経営しているおもちゃ屋さんなんですがね、これ、単純な感想としてよくできたサイトだと思う。ちょっとこちらの身が締まるタイプのサイトと言ったらいいか、なにより商品のおもちゃが魅力的である。
本日(7日)の電力自給率:63.7%(発電量:16.0kWh/消費量:25.1kWh)

(2011年10月 9日 22:40)

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/ 6 Oct. 2011 (Thu.) 「洟を垂らす」

あちゃー、ってことになっている。音を立てて禿げていく。

ジョナサン・カラー『文学と文学理論』(岩波書店)。

ちなみにLC575はこんな筐体。

児玉(悟之)、誕生日おめでとう。28歳だそうで、28といえば、食べざかりだ。なんとなれば心ゆくまで食べてもらいたいとそればかり願うが、そんな児玉君は、さきごろ新たな小説を一篇書き上げたところであり、その小説、『美しい話は綺麗な心の列車/ナイトランペット』がきょう、郵便で届いた。手作りの装丁がとても美しい。

さて、そうしてまず宣伝をさせてもらうなら、わたしもスタッフのひとりとして関わっているところの、『トータル・リビング 1986-2011』という舞台がまもなくはじまる。10月14日(金)〜24日(月)、にしすがも創造舎にて。詳細およびチケット予約についてはこちらの公式サイトを参照ください。
ツイッターにおける〈リツイート〉概念は、なによりその役割の幅広さ、意味境界のあいまいさのために魅力的であるが、たとえばそれを、「つよいリツイート/よわいリツイート」、あるいは「大きな声のリツイート/小さな声のリツイート」とやや情緒的に呼び分けるならば、先日のこれはどうしたって「つよいリツイート」ってことになる。

@askrec: おれは手放しで喜ぶよ。万が一に出生前診断でその様な事が分かったとて手放しで喜ぶよ。そして出産した者を讃える。ここは一歩も退いちゃならないラインだから何度でも言ってやる。喜んで讃えるよ。
9月30日 8:31 PM

 このつぶやきだけを取り出して、単体でリツイートしても文脈が伝わりにくいだろうことはむろんだが、それは百も承知で、〈再度、わたしがわたし自身の声でつぶやく〉というリツイートの原則に立ち返るなら、わたしがつぶやくことができるのはこちらの〈声〉だけなのだ──ここであらためて文脈を説明しておけば、@askrec さんは直前に @kiyoman5 さんの下記のつぶやきをリツイート(この場合は引用=よわいリツイート?)しており、上の〈声〉はそれへの応答としてつぶやかれたものである。

@kiyoman5: そりゃ、大反対するわ。福島でこれからもずっと生活していく女の子に罪は無いけど、結婚となると生まれてくる孫、ひ孫の健康が心配だ。わざわざ、身体や脳、心に障がいを持つ赤ちゃんを産む可能性が高い女性と結婚する事を、手放しで喜ぶ親がいるだろうか?これは偏見だろうか?
9月30日 6:46 PM

 そう。わたしも何度でも言おう。

@askrec: おれは手放しで喜ぶよ。万が一に出生前診断でその様な事が分かったとて手放しで喜ぶよ。そして出産した者を讃える。ここは一歩も退いちゃならないラインだから何度でも言ってやる。喜んで讃えるよ。
9月30日 8:31 PM

タイトルを「洟を垂らす」にしたのはなぜだったか、それをどう本文で展開させるつもりだったのか、いまちょっと思い出せずにいる。
スティーブ・ジョブズが亡くなった。56歳。56といえば、これもやはり食べざかりだろう。訃報に接してつい、自身のMac遍歴のその起源へと思いを馳せるかたちになるけれど、思えば大学一年で LC575 を買ったとき、アップルのCEOはすでに(ジョン・スカリーですらなく)マイケル・スピンドラーだったのだし、フロッグデザインによる無比の筐体デザインも過去のものだった。浮かんでくるのはギル・アメリオの笑顔だ。思いは漠とし、ところでBeOSってどうなったんだろうといったことのほうへ意識は向く。ジョブズについて書くべき何かまとまったことを、いまわたしは持たない。ただ、こうして、いま目の前にMacはあるのだ。合掌。
本日(6日)の電力自給率:56.7%(発電量:13.4kWh/消費量:23.6kWh)

本日の参照画像
(2011年10月 8日 05:44)

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