11
Nov.
2013
Yellow

最近のコメント

リンク

広告

/ 30 Nov. 2013 (Sat.) 「『光のない。(プロローグ?)』を観る」

F/T13イェリネク連続上演 『光のない。(プロローグ?)』の宮沢章夫演出版はきょう初日。それにあわせ、こちらは来年 3月の公演である『ヒネミの商人』の公式ツイッターアカウント (@hinemi2014) も本日始動。がしがしフォローしていただきたい。
午ごろから庭の草むしり。先週末にひきつづいての後半戦。レモンはけっきょく 3個なっていた。先に見つけていた 2個はこれ、たんに獲るのが遅かったということかもしれないがものすごく硬く、色もまああれで、「湯舟に浮かべる」ぐらいの用途しか想像できないものだったけれど、あらたに見つかったレモンはちょっとその、なかなかに期待をあおる見た目と感触だ。
24日付の日記(「天国にいちばん近い島」)をえいやっと書いてから家を出、池袋へ。事前に予約を入れてあるのは 12月3日の回で、ほんとはきょうは観る予定じゃなかったのだが、ふと心が定まり、「当日券があるだろう」と踏んで少し早めに出た。電車の到着が遅れたりするあいだに立川駅で差し入れを買う。
舞台については、時間もないし(?)、いまはただ「よかった」と、その言葉を置いておきたい。「さあ、胸を張っていこうじゃないか」と観劇中、何度かそう思ったのだった。杉本(佳一)さんの音楽がとてもよかった。ここ、音楽がかっこよくないと成立しないでしょという場面にかっこいい音楽が鳴る、たとえばそのことのすごさだ。はたまた、「役(つまりそれはシニフィエ?)」だとか「俳優そのひと(とすればこれはシニフィアン?)」だとか、解釈の雑念に囚われるこちらの間隙をぬって、役を演じる俳優そのもの(そうだ、シーニュだ!)がふいに立ち現れ、迫り、駆け抜けていく爽快さ。「うまくつくりなさい! 今回もうまくつくりなさい」というセリフが真に挑発的なのは、つまりそれ、ほんとに「うまくつく」られた舞台上で発せられなければ効果を生まず、意味をなさないセリフだからである。
って、なんだよ、けっきょくいろいろ書いてるじゃないか。ま、3日にも観るし、もっとまとまったこと(?)はいずれまた。

では最後に本日の、「嘘でしょ、それ嘘でしょ」。

@tak_kamerad: コピー機を北一輝に空目した“@campus_daisei: 試験前にコピー機に群がる奴って何なの?
ScanSnapでPDFにしてDropboxで共有すればよくね?
って言ったら、
「はぁ何言ってんのかわかんねwキモオタかw」
って言われて泣きそうになった。”
2013年11月30日 22:08

(2013年12月 1日 12:50)

関連記事

/ 24 Nov. 2013 (Sun.) 「天国にいちばん近い島」

知世ちゃん。『天国にいちばん近い島』のチラシ。

これも知世ちゃん。映画公開当時の広告。

BSフジでやっていた原田知世主演の『天国にいちばん近い島』(1984年、大林宣彦監督)を、ながら見ながらもけっきょく最後まで見てしまった。
というのがこの日 24日、つまり日記内時間の出来事だけれども、それを書いている現在はもう 30日の夕暮れ時である。妻はいまとなりで PS3の『LIGHTNING RETURNS : FINAL FANTASY XIII』をやっている。
見るのはたぶん二回目だ。「『時をかける少女』以外の原田知世主演角川映画も見てみよう週間だか月間だか」が──あれは大学時代なのかなあ、思い出そうとすると狛江にあった部屋とそのテレビが絵として浮かぶが、こうした記憶ほどあてにならないものはない──あって、そのときに『早春物語』(1985年、澤井信一郞監督)だとか、『黒いドレスの女』(1987年、崔洋一監督)だとかといっしょに見たはずだ。
いや、妻が『LIGHTNING RETURNS : FINAL FANTASY XIII』をやっているというのは、それは日記内時間でもそうだったかもしれない。ここのところ──というか発売日からずっと──やっているので、ことによるとそろそろクリアするのではないか。
でもまあ細部はすっかり忘れてもいて、たとえば桂木万里(原田知世)の父親役が高橋幸宏だということさえ忘れていたし( PUPA共演である)、〈イイ男としての峰岸徹〉という事態についても、いまはじめて得心がいくような思いでそれを見ていたのだった。
日記内時間と書く現在との乖離がどんどんと進んでいくのはいつものことで、そもそもが〈必然〉でもあるこの乖離は、ある種のテクストにおいて読みの醍醐味を生み出すものだったりもするのだけれど、だからってねえ、六日前にテレビで見た映画の話をなぜいま後生大事に抱えてこうして書かなければならないのか──そしてそれを読まされなければならないのか──ということは、たいへんな疑問でもある。そうそう、肝心の日記を脇へ置いて、この「Yellow」のページと「blue」──というのは日記以外のブログ記事たち──のページ、それとサイトトップとか、サイト内検索の画面とか、もろもろのスマホ対応(レスポンシブデザインてやつですね)をせっせとやっていたということも乖離の一因ではある。それらスマホ対応も、とりあえず気の済むところまでは終わった。
ああそうだった、こんな話だったと思い出しつつ見て、とりたてて感想もないのだったけれど、ではなぜきょう付の日記の話題として唯一取り上げられるのがそれなのかということについては、だって、知世ちゃんだからにきまってるじゃないか、見てみるがいい知世ちゃんをとわたしは言いたいのだし、そんなわけで、次回はきょう、30日付の日記でお会いしましょう。

本日の参照画像
(2013年11月30日 16:35)

関連記事

/ 23 Nov. 2013 (Sat.) 「CSSとレモンと」

レモンがなった。

ボーカルの Lovefoxxxの最近の写真。 Creative Commons Attribution-Noncommercial 2.0 Generic License  by  scannerfm_flickr 

4thアルバム『Planta』。

夕方から庭の掃除。生えも生えたり半年分(ぐらい?)の草を抜く。おおよそ半分ほどをこなし、日が暮れたのでつづきはまた来週ということに。そののち、こたつでボジョレー(妻指定の「ノンフィルター」のもの)とチーズ。
それにしても驚いたのは、庭のレモンの木に実がなっていたことだ。外から帰ってきて玄関にむかい、首を左にやるとこれまたまったく手入れをしていないレモンの木の茂るさまが視界に入るが、ふとそこにレモンぽい、丸い何かが見えたのだった。よくこの大きさになるまで気づかなかったなというくらいに充分にレモンぽいそれが、探してみるとふたつもある。立川に越してきてほどなく──記憶では 2006年の秋ごろに──植えて以来、いっこうに実を結ばず、もっぱら地域の芋虫にのみ食の享楽を提供しつづけてきたわが家のレモンの木にしかしついに──与えられた土壌環境で何とかやりくりするだけの基礎体力をいよいよ手に入れたということか、はたまたたんに気候の影響か──、実がなったのだった。
深夜どこかのチャンネルで、EXシアター六本木というヒルズらへんにあたらしくできる劇場──そのオープニングシリーズのひとつである細野晴臣コンサート(12月22日)のチケットをとった関係で存在は知っていた──の、来年 1月ぐらいまでの興行ラインナップを紹介する特番をやっていて、ただいま特別電話予約受付中だとナレーションが繰り返すのを布団のなかから聞いていると、不意に「CSS」の名前が聞こえてアッとなる。行こうかな、と思う。
「Cansei de Ser Sexy」(セクシーでいることに飽きた、の意)の頭文字をとって通称 CSSは、ブラジル・サンパウロ出身のバンド。彼女らの「Music Is My Hot, Hot Sex」が使われた iPod touchの CM(2007年)で、ごく世間並みに知ったんじゃなかったか。PVを漁り、アルバムを買い、一時期よく聞いていた。ボーカルの Lovefoxxxはどうにも〈気になる〉存在である。〈好き〉なのかもしれない。で、〈好き〉なくせになんだが、すっかりチェックを怠っているあいだにアルバムが 2枚出ていた。下の PVの「City Grrrl」は 3rdアルバム『La Liberación』から、「Into The Sun」は最新 4thアルバム『Planta』からの曲。

本日の参照画像
(2013年11月28日 12:29)

関連記事

/ 21 Nov. 2013 (Thu.) 「one down, five to go」

このあたりでもいいんだよなあ。

それでいまは 26日の未明で、だからとうの昔に「100,000+ Monty Python Tickets Sell Out In Under 15 Minutes」ということらしいのだが、すっかり出遅れながらもリンクに促されるまま、あちらのチケット販売サイト、そしてリセラーサイトを開いて、なんとなくその勝手がわかってくるにつけ、あちらはこういうことになっているのかあと思ったりするのもたのしい。いや、買いませんよ。買いませんけどね、どうせこういう会場なんだし、こっちの端の、最後列ぐらいでもいいよなあ、とかね。買いませんけどね。だから。

本日の参照画像
(2013年11月26日 12:14)

関連記事

/ 20 Nov. 2013 (Wed.) 「ひと足先に」

てなわけで、おもわせぶり(?)な撮り方で申し訳ないが、こんな感じのチラシである。

タイムラインにはモンティ・パイソン再結成の話題。わたしのタイムラインへの第一報は 19日の夜、「再結成か?」というような内容で入ってきて、朝にはもう確定情報のようにして飛び交っていた。存命の五人全員が集まってショーを開催するらしいという、そういった話。
さて例のチラシだけれど、じつをいって、どうにも仕上がりが心配でしかたなかったので自分用にごく少部数、べつに短納期で注文しておいたのだった。それが昼前に家へ届き、夜、帰宅後にどきどきの対面をはたす。
制作過程で何度かオンデマンドで刷って確認してはいたものの、やっぱりオフセットはちがうもんだねという、毎度ながらの感想。なにせ当方〈RGBの()〉なので、CMYKのことはどこまでいっても慣れないというか、とにかく「刷ってみないとわからない」。でまあ、うん。オッケー。これならだいじょうぶでしょう。折り加工もたいへんきれいに仕上がっていて、どういう仕掛けの機械でやっているのかは知らないけれど、曲がっていやしないかと躊躇い躊躇い手で折るのよりもよっぽど手際よく、じつにすぱっと折られているし、位置もかなり正確である。
よしよし。

本日の参照画像
(2013年11月25日 22:51)

関連記事

/ 19 Nov. 2013 (Tue.) 「志ん公を聞きに。落語を聞きに。」

『エゴ ~ 加藤和彦、加藤和彦を語る』(前田祥丈/インタビュー・構成、スペースシャワーブックス)。

日暮里プロモボックスのツイートから拝借。写真の中央、高座のまん前の後頭部がわたしだ。

アマゾンから『エゴ ~ 加藤和彦、加藤和彦を語る』(前田祥丈/インタビュー・構成、スペースシャワーブックス)が届く。ぱらぱらと読む。仕事中はほぼずっとヘッドホンで『うたかたのオペラ』。
夜、日暮里で落語を聞く。いつ以来だっけか。(古今亭)志ん公さんの勉強会、三席。

寿限無 / 志ん公
錦の袈裟 / 志ん公
〈仲入り〉
三方一両損 / 志ん公

 志ん公さんは来春に真打ち昇進、「五代目古今亭志ん好」を襲名予定。字が変わって読みは同じ。というか、そもそもが二ツ目昇進時に「志ん好」の名を希望したが、「それは真打ちの名前だからダメ」と、師匠・志ん五が字を当て代えた「志ん公」の名を考えてくれたという経緯らしい。てなわけで、志ん好。いい名前だと思う。先代の志ん好(明治生まれで、1994年歿)は二代目三遊亭金馬に入門、師匠の歿後、初代柳家三語楼門に移り(なので志ん生の兄弟弟子ということになる)、一度引退を経験したのち、志ん生に拾われるかたちで復帰、古今亭の内輪になって四代目を名乗ったという人物。艶笑噺などの落語も演ったが、三味線を持って高座に上がり音曲を披露することが多く、どちらかといって色物寄りの芸だった由。事実としては引退前にしっかり真打ち昇進をはたしているのだが、周囲の多くが「あれは生涯二ツ目だった」と認識ちがいをしているという、そういった噺家である。
で、今夜はというと「三方一両損」がまずまずの印象。この噺、聞く側として「どのセリフが決まってほしいか」という欲をいうと、わたしの場合、

()でてねえんだ」
(なま)で来やがったな」

のところなのだった。例の啖呵でもなくそんな冒頭のところかよって話だけれど、やっぱりここはひとつの山場であって、吉五郎が「生で来やがったな」と、あくまでもどこまでも真面(まとも)に金太郎に応答するとき、語られるふたりの江戸っ子はステレオタイプの地平から飛び立って、落語という祝祭そのもののなかへとすべりこむ。今夜の志ん公はそこをさらっと流してしまって残念だったけれど、きっといつかその祝祭を見せてくれるはずだと、わたしは五代目志ん好に夢を見る者だ。祝祭のなかで高らかに発せられるサゲのひと調子──「ナアニおおかァ(多くは)食わねえ、たった越前(一膳)──を、そりゃあどうしたって聞いてみたいじゃないか。

本日の参照画像
(2013年11月24日 21:37)

関連記事

/ 18 Nov. 2013 (Mon.) 「38歳だそうで」

誕生日。といって、べつにこれということもなく。SNSのおかげで何人ものかたから「おめでとう」の言葉をいただいたり。
日記の更新を再開しようというのがそもそも仕事からの逃避であるのだけれど、そうして日記の更新画面にむかえば逃避行動はさらに微分して、「その前にまず Movable Type を 6 にバージョンアップするか」とか、「この日記のページだけでも、そろそろレスポンシブデザインにしたらどうなのか」など、もろもろ、日記そのものとは関係のない欲求がつぎつぎ湧いてくるのが常だ。あちこち気を散らすうち、書くつもりだった日記の〈いま〉はどんどん手元から遠のいていき、こうしてまた〈三日前の日記〉を書いている。
というわけでこの日、このサイトで使っている Movable Type を 6 にバージョンアップした。それ自体はごくあっさりと済む。見た目には何も変わっていないことでしょう。
ときに Movable Type は 12歳、わたしは 38歳。これからもどうぞよろしく。

(2013年11月21日 16:07)

関連記事

/ 17 Nov. 2013 (Sun.) 「自分史上最高チラシ」

ずっと家にいた。ほぼコタツで過ごす。Mac Pro は Apple TV (のための iTunes のホームシェアリング)のためだけに起動し、MacBook Air での作業。遊園地再生事業団プロデュース『ヒネミの商人』のチラシの入稿など。
午後 2時ごろにはおおよそやるべきことを終えていたものの、印刷会社側でデータチェックが済むまでは安心できず、いつ連絡が来てもいいように家で待機しておく。だものだから、きょうは夜、「グーチョキパーズの大久保ブエナ公演」があったのだけれど、それには行かず。

@soma1104: 『ヒネミの商人』のチラシはいよいよあさって入稿。さすがに先が見えてきた。未知数なのは折り加工の部分だけど、ま、大丈夫でしょう。あくまでも予定ですが、「自分史上最高チラシ」の誕生です。
2013年11月15日 23:28

 まず伝わらないと思うので言い添えておけば、「自分史上最高チラシ」は 2002年のサントリー・ウーロン茶のコピー、「自分史上最高カレシ」のもじりだ。とはいうものの、自分史上最高という思いはほんとうのところ。チラシで使っているタイトルロゴは児玉(悟之)にお願いした。いくつも作ってもらったうちのひとつで、注文時にわたしが、「平野甲賀っぽい感じとか?」と虫のいいことを言っていたのをうまく昇華させてくれたのだと思うそれが採用された。
折り加工云々の心配をしているのはちょっと特殊な形体だからで、といってすごく奇抜なわけでもなく、手にとってもらえれば腑に落ちてくれるだろう〈ごく何でもない〉かたちながら、言葉で説明しようとするとこれが面倒な仕様なのだった。440mm×297mmの紙(A3ヨコよりも幅が 10mmだけ長い)を 3山のずらし蛇腹折りにしたもので、折られた状態は A4タテになる。紙幅がそこそこあるので文章などの情報量は多めで、〈プレ・パンフレット〉的な感じを目指してもいる。
初お目見えとなるのはフェスティバル/トーキョーで宮沢(章夫)さんが演出する『光のない。(プロローグ?)』で、そこで配られるチラシ束のなかに折り込まれる予定。手にとってもらえる機会があればさいわいである。

(2013年11月21日 13:42)

関連記事