5
May.
2017
Yellow

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/ 31 May. 2017 (Wed.) 「ウィンブルドンまでにはまた髪型変えちゃうかなあ」

ロビン。2012年3月。

13:50
Yellow。26日付「語り芸パースペクティブ第二回、節談説教」
17:10
むーん。
19:43
Yellow。27日付「『やりましょう、バンド』と石原君は言う」
20:04
ほやっとした髪型がわが家に好評だったツォンガ、敗退。
21:50
モハメッドに好感。

「むーん」はたぶん内藤祐希の試合の、第1セットが終わってのつぶやきで、「 0-6」とベーグルを焼かれたことへのリアクション。むーん、となったが、そのあと逆転して勝利。よしよし。

シングルス三回戦
Yuki NAITO (JPN) d. Anastasia KULIKOVA (RUS) 0-6 6-3 6-4
@ 53rd Astrid Bowl Charleroi, Belgian International Junior Championships

「モハメッドに好感」という、イスラム教徒の方が聞けば「え?」となるやもしれない──「いま?」とか、「好感もなにも」というような──そのメモも、預言者の話ではなくテニスのテレビ観戦で、Asia Muhammadというアメリカの女子選手のこと。テイラー・タウンゼントと組んだダブルスの一回戦で、日本人ペアに負けてしまうのだったが、その、(あたりまえだけど)ゲームに集中するさまに好感をもったのだった。

Walking: 3.7km • 5,386 steps • 56mins 57secs • 176 calories
Cycling: 1.3km • 6mins 54secs • 28 calories
Transport: 71.3km • 1hr 30mins 13secs
本日の参照画像
(2017年6月 6日 12:02)

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/ 30 May. 2017 (Tue.) 「嘘つきたちへ」

ロビン。2012年2月。

1:31
いいねじゃない。じゃないんだけどさ。
7:15
Yellow。25日付「応援が足りなかったのだ」

「いいねじゃない。じゃないんだけどさ。」というそのつぶやきは、大場(みなみ)さんのこのツイートに「いいね」を押したあとのものだ。

@obami23: 嘘つきたちが嘘ついたり嘘ついたり嘘ついたりしてる様子がテレビを通してでもバシバシ伝わってくる今日このごろ。その嘘が嘘つきたちの決定でもって嘘じゃなくなって、どこにもなににも筋を通してないから、いまに崩壊して世界中から信用されない国になるよ!ばかやろう!
2017年5月29日 20:40

 もちろん、まず第一にこの苛立ちにたいしては寄り添いたい思いがある。もし大場さんが臼で餅をつきながらこれを言うのだったら、杵の振り上げられた瞬間に餅をひっくり返してやりたいという気持ちもある。
とはいえ、ここで大場さんが行う「嘘つき呼ばわり」こそは、デリダが『嘘の歴史 序説』において、その有効性を批判的に検討していた当のものでもあるだろう。はたして、彼らは「嘘つき」なのか、と。
古典的な定義に拠るならば、嘘はたんなる誤謬ではない。ある発話が「嘘」であるためには「内容がまちがっていること」は十分条件ではなく(場合によっては必要条件ですらなく)、「その発話によって相手をだまそうとする意志」がなくてはならない。その意味において、嘘は「行為遂行的」な発話なのだ。

嘘つきは自分が何をしているのか、嘘をつきながら何をしようとするつもりなのかを知らなければなりません。そうでなければ彼は嘘をついていないのです。
ジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』(未來社)、p.20

定義上、嘘つきは真実の全体を知っているとは言わぬまでも、真実を知っています。少なくとも彼が考えている真実を知っています。自分が言わんとしていることを知っています。自分が考えていることと言うことの違いを知っています。すなわち、嘘つきは自分が嘘をついていることを知っているわけです。
同、p.32-33、太字強調は原文傍点、以下同じ。

 したがって「嘘」と対になるのは「真実」ではなく、「真実を言わんとすること」であり、そうする「誠実さ」である。だからわれわれは、彼ら「嘘つき」たちの「不誠実さ」をこそなじることになる。

「もちろん、あなたはいつでも嘘をつくことができます。約束しながら嘘をつくことができます、誰が一度も嘘をつかなかったでしょうか」。カント自身、おそらくこう言うでしょう。「しかしそのとき、あなたは語ることを止めています、もはや他人に語りかけてはいません、あなたは言語というものを諦めてしまったのです。あらゆる言語は誠実さの約束によって構造化されているのですから」。
 これは反駁するのが困難な、じつに力強い命題です、可能事の亡霊を、誠実さ=真実性に間違いなくとり憑き続けるありうべき嘘の亡霊を別の仕方で思考しないかぎりは。この亡霊がのちに回帰してくるようにしておきましょう。
同、p.42

 けれども、「誠実か否か」という決定はあえて言えば、当然ながら不可能なのであり、とりわけ政治における嘘についてそれが不可能なのは、政治が扱う対象(国家)そのものが「行為遂行的な次元」をもつからである。そうした決定不可能性のなかにとり憑き続けるこの「嘘の亡霊」については、宮﨑裕助さんの書評から、その手際よくまとめられた解説を引いておきたい。

 このような事例〔戦後50年のその年に、ナチス占領下のフランスにおけるユダヤ人迫害の過去について、それがフランス国家が積極的に関与した罪であることを当時の大統領ジャック・シラクが公式に認めた例や、そして日本における村山談話の例〕がひとつの「進歩」だとしても、しかしながら、これはつねに「退歩」へと反転しうる危うさと表裏一体である。ある時点で一国家がそうした戦争犯罪を認め公式に謝罪をしたからといって客観的な真実そのものが確定するわけではない。そうした罪の事実を否認する歴史修正主義が回帰してくる余地もまた同様に残されたままである。嘘の概念自体が失効する次元があるという主張は、新たな修正主義と原理的に手を切ることができないという点を認めることを含意している。
 本書によれば、ハンナ・アーレントが「現代政治における嘘」として考察していたのはまさにこの窮境である。〔略〕すなわち、全体主義体制下における現実性の破壊、そしてこの破壊を支えるテクノロジーやメディア状況、そうした条件のもとで事実や真理は解明ないし検証の対象ではなくなり、もはやどうでもよいもの、それどころかはじめからなかったものにさえなるのである(その最終的な帰結がホロコーストにおける表象不可能性である)。
宮﨑裕助「ポスト・トゥルース状況に耐え得る『嘘』の新たな概念とは?」『図書新聞』2017年5月27日号、p.3

主題である「嘘の歴史」という言葉をデリダは、それが辞書的に意味しうるすべての意味のなかに開いて用いているのだけれど、つまるところ、嘘には「歴史がある」というその理解の基調は、嘘が古来不変であらかじめ自明なものではなく、「構築的なものである」ということだろう。逆に、嘘は不変で自明なものであって、真実性の保証された「嘘の外部」(大場さんのツイートで言えば「世界」)から、ただひとえに「誠実でなければならない」という原則に訴えればそれで決着するというのは、嘘には「歴史がない」とする態度になる。
 ところで『嘘の歴史 序説』には、その表題にもかかわらず(あるいはその表題のゆえに)、「嘘の歴史は可能でしょうか〔略〕。私はかつてないほど確信がもてません」( p.82)といったような言葉がときおり差し挟まれるのだが、そのデリダの謂をあくまで字義どおりに読んでいるうちに、ひょっとしてこれはよくできた冗談──「冗談」で語弊があれば、「ただの悪口」──なのではないかという思いが去来するのは、つまりそれが、上記の理屈から可能な単純な読み替えとして、「彼らを『嘘つき』と呼んでしまわないことが、その我慢が私にできるでしょうか。かつてないほど自信がもてません」と言っているとも読めるからだ。いろいろ書いている/読んでいるうち、ついついそこに思いが立ち至ってしまうデリダ/わたしの苛立ち──だって不誠実じゃんかよ!──が、そこに表明されているような気にもなるからだ。それでいくと、あくまで「古典的な定義」という枠に押し込めながらも、「誠実でなければならない」というそのある意味で〈非常に胸のすく〉原則の、さまざまな言い回しをこれでもかと引っぱり出してくる手際もまた、そうした思い(「ばかやろう!」)の表出として読めなくもない。
とはいうものの、「現代的な嘘」の脅威を言うアーレントとその問題意識を共有するならば──なにせ「現代的」な嘘とそうでない嘘があるわけなので──、「歴史はある」のだ。「歴史がある」ということはつまり、嘘の概念がその決定不可能性のなかで無効化される脅威と好機があるということで、その、嘘が無効化された地平においてあらためて定義し直される嘘は、ほぼ「誠実さ」と変わらないような相貌を見せるいっぽうで、ついに「歴史のない」嘘としても立ち現れることになる。

定義上、嘘つきとは、約束された真理を語るとみずから語る者です(これこそが歴史なき構造の法則です)。政治機構は嘘をつけばつくほど、ますます、約束された真理への愛をそのレトリックの合言葉にするのです。
同、p.78

 真理と嘘の区別を超えた、その彼方の風景がここに一瞬垣間見えるのだが、アレクサンドル・コイルの嘘論を引いてデリダが強調するように、まず重要なのは、彼ら(全体主義体制とその亜種たち)がじつはけっして嘘の彼方を目指さず、誠実さと嘘との安定した対立をこそ必要とし、温存することである。

〔略〕全体主義体制とそのあらゆる種類の類似物は実際、真理と嘘の区別の彼方には一度も向かいませんでした。実はそれらはこの対立する伝統的な区別を必要としており、死活を左右するほどです。全体主義体制とその類似物が嘘をつくのはこの伝統の内部においてであり、欺瞞を作用させるほどこの上なく独断的な形式でこうした伝統を手つかずのまま維持することがまったくの得策なのです。ただ、形而上学の旧来の公理系において、嘘に優位を与え、かくして階層秩序のたんなる転倒で満足するだけなのです。
同、p.76

ではここいらで、彼らの言葉を引いてみよう。

 加計学園の獣医学部開設をめぐる問題で、安倍首相は1日夜、ニッポン放送の番組収録で、文科省の前川喜平・前事務次官の発言に反論した。

 安倍首相「(前川)前次官が私の意向かどうかということは確かめようと思えば確かめられるんですよね。次官であればですね、『どうなんですか』と大臣と一緒に私のところに来ればいいじゃないですか。霞が関にしろ永田町にしろ『総理の意向ではないか』という言葉はね、飛び交うんですよ。議論をして最終的に3省の大臣が認めたんですね。そこには(前川)事務次官もいるんですよ。一体じゃあなんでそこで反対しなかったのか、不思議でしょうがないですね」
安倍首相、ラジオ番組で前川氏発言に反論|日テレNEWS24

 よく読めばわかるとおり、ここには(もちろんこれが発言のすべてではないだろうが、ニュースソースのなかで比較的発言内容を多く掲載していると思われるこれにかぎって言えば)いっさいの否定がない。そのかわりに、「なぜ在職中に反対しなかったのか」という前川・前事務次官の「不誠実さ」を言うことで、自らの誠実さ=真実性が保証されている。もちろんじっさいには、「在職中に(小さな声でしか)反対できなかった」ことこそがむしろ前川氏の証言を「証言」たらしめている1]のだが、そのことには気づかぬふりをしたまま、「確かめようと思えば確かめられるんですよね」と、あくまで真実には到達可能であることが言われるのだ。
 が、どうそれを確かめるのか、いかにして真実に到達するのかということにかんしては、「私のところに来ればいい」とするのであって、要は「私こそが真実である」ということが述べられるのみである。さらにその箇所についてはまたべつの記事によれば、「課長だったら確かめようがないと思いますが、次官であればですね、どうなんですかと。大臣と一緒に私のところに(確認に)来ればいいじゃないですか」という発言だったようで、ここにおける「真実」は万人が等しく到達可能なものではなく、「課長」か「事務次官」かという〈私=総理大臣との距離の近さ〉が影響するものだということが──加計学園の疑惑そのものをなぞるかのようにして──言われるのである。

1:証言を「証言」たらしめている

『嘘の歴史 序説』においては最後に問いが投げられているのみだが、嘘の概念に深く関係するものとしてデリダは、「証言や証明という真の問題系」( p.87)の存在も示唆している。デリダによれば、証言はむしろ、「虚構や嘘、偽証の可能性をあらかじめ孕んでいなければ成立しない」(訳註★34、p.103)ものである。

私が語の厳密な意味で証言できるのは、私が証言していることを、誰も私の代わりには証言できないその瞬間においてのみなのです。
ジャック・デリダ『滞留』(未來社)、p.39

というこれが、わたしの「序説」。だからまだまだ考えるし、考えることで、「ばかやろう!」というその叫びを受け止めたいと思っている。
ばかやろう!

話変わって内藤祐希応援コーナー。今週はベルギーの Grade 1の大会。第4シードで一回戦は免除となり、本日二回戦から。

シングルス二回戦
Yuki NAITO (JPN) d. Victoria KALAITZIS (BEL) 6-1 6-2
@ 53rd Astrid Bowl Charleroi, Belgian International Junior Championships

Walking: 3.7km • 5,004 steps • 56mins 8secs • 177 calories
Cycling: 2.4km • 13mins 27secs • 53 calories
Transport: 70.3km • 1hr 19mins 41secs
本日の参照画像
(2017年6月 5日 11:28)

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/ 29 May. 2017 (Mon.) 「続・じつは知っている。あるいはもちろん、温泉には行きたい」

ロビン越しのアンメルツ。2012年2月。

19:51
Yellow。23日付「善人も悪人もあまりない / ムーンレイカー賛江」
23:22
Yellow。24日付「Tennis-Tickerはすばらしい」

ここまでの流れは「じつは知っている」を参照していただきたいが、まさかね、まだつづくとは思っていなかったのだ。新たに「家電のプロ」=上山(英夫)君が参入することで、話題が命脈を保ってしまった。まあ、根本的に誰がわるいかというと、わたしだとは承知しているのだけれど。ちなみにここで上山君が「家電のプロ」と名乗っているのは、じっさいに某有名家電メーカーで冷蔵庫を作るのをなりわいとしている(設計? アイデア出し? 音頭取り?)からである。
まずは、先日大場(みなみ)さんが渋谷のヤマダ電機、LABIで試したという「不思議と身体がほぐされ」る、「背中とか腰とかぐいぐい押される椅子」について、わたしが「風呂なのではないか」と喝破した場面から。

@soma1104: Yellow。22日付「じつは知っている」。 https://web-conte.com/yellow/diary_1705/22.php @kodamasatoshi @obami23
2017年5月28日 10:06

@kodamasatoshi: @soma1104 @obami23 あー、風呂か。スーパー銭湯でバイトしてる時、良く見ました。
2017年5月28日 20:51

@obami23: @kodamasatoshi @soma1104 あのね、風呂ではなかったと思いますよ。
2017年5月28日 23:00

@uehideyamao: @obami23 @kodamasatoshi @soma1104 家電のプロから言わせてもらうと、たぶんそれウォシュレットじゃないかな。
2017年5月28日 23:15

@soma1104: @uehideyamao @obami23 @kodamasatoshi さすがプロ。納得です。素人ばかりで暗礁に乗り上げるところでした。
2017年5月28日 23:22

@obami23: @soma1104 @uehideyamao @kodamasatoshi 店頭で、ウォシュレット試すかなわたし。
2017年5月29日 9:57

@soma1104: @obami23 @uehideyamao @kodamasatoshi 言っても精神的なウォシュレットなんじゃないかな、いまどきのは。
2017年5月29日 10:12

@kodamasatoshi: @soma1104 @obami23 @uehideyamao 精神的なウォシュレット? やっぱり風呂のことっぽいですね…。温泉行きたいなー
2017年5月29日 10:49

@uehideyamao: @kodamasatoshi @soma1104 @obami23 そっちの界隈には試ウォシュ室ってないの?
2017年5月29日 14:29

@soma1104: @uehideyamao @kodamasatoshi @obami23 立川じゃ見かけないかなあ。だいたいトイレがあんまり普及してないしね。
2017年5月29日 14:51

@obami23: @kodamasatoshi @soma1104 @uehideyamao 温泉行きたいですよねー
2017年5月29日 15:48

@obami23: @soma1104 @uehideyamao @kodamasatoshi どうしてるの、トイレは。
2017年5月29日 15:48

いやまあ、あるんだよ? トイレは。
あるんだけどさあ、概念が普及してないっていうのかなあ、理解が追いついてないっていうのか。23区のほうからの伝播でもって新築の家を建てるときなんか自然にトイレは付くんだけど、みんな基本、「この、椅子のある小さな部屋は何だろう」って思ってるよね、ぼくも含めて。だいたいそれ後ろのタンクのことを言ってるんだけど、「背もたれ、遠くない?」とか。豪邸の奥様方だったら、「背もたれ、遠くありませんこと?」とかね。

Walking: 3.4km • 4,798 steps • 52mins 31secs • 159 calories
Cycling: 2.4km • 11mins 18secs • 52 calories
Transport: 70.6km • 1hr 27mins 8secs
本日の参照画像
(2017年6月 2日 11:26)

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/ 28 May. 2017 (Sun.) 「嘘のつづき / 開幕 / スパゲッティなのではないかという可能性」

ロビン。2012年2月。

『ジャック・デリダ講義録 獣と主権者Ⅰ』(白水社)

10:06
Yellow。21日付「SomaFM」
10:06
Yellow。22日付「じつは知っている」

昼間、市の図書館へ。目的のひとつはこれのために、滝田ゆうの漫画を借りること。もうひとつは先週号の『図書新聞』だ。その 5月27日号の『図書新聞』に、ジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』(未來社) の、宮﨑裕助による書評「ポスト・トゥルース状況に耐え得る『嘘』の新たな概念とは?」が載っている。ということを遅ればせに知ったきのうは、ちょうど最新の 6月3日号が配本されてしまったあとで、いろいろなところに電話してみたのだったがどこもすでに最新号しか店頭在庫がないという回答。そうだよ、こういうものこそ図書館じゃないかと気づいて来館、もちろん『図書新聞』はあったものの、逆に今度は最新号がまだ図書館に到着しておらず、「(館内の)最新号はコピー不可」というルールにひっかかってコピーが取れなかった。しょうがないので注意を惹かれた箇所を選って──って、けっきょく全体の半分くらいになっちゃったけど──、手でノートに書き写して帰ってくる。
しかしまあ、非常に手際のよい(見事に「解説」の役も買っている)この書評を読んで思うことのひとつは、「おれ、けっこう読めてた」ということで、これはちょっとびっくりだ。こりゃあれじゃないか? 『獣と主権者』とか、意外といけるんじゃないか? と、いまわたしはいい気になっていると言っても過言ではない。待ってやがれ、白水社め。
テニスの全仏オープンが開幕。センターコートのオープニングマッチはなんとクビトバ──去年12月に自宅で強盗目的の男に襲われ、男の持っていたナイフの刃を掴んで(!)、利き手である左手の腱と 5本の指、2本の神経に損傷を受ける大きな怪我を負った──だ。直前に出場を表明したこの全仏が復帰戦。しかもいい感じに戦い、見事勝ってしまう。すごい。
そしていま、男子選手のなかでわたしがひそかに注目するのが「 S. ナポリターノ」だ。もちろん名前だけで注目しているわけだが、期待にたがわずイタリア国籍である。でまあ、ファーストネームのほうは「ステファノ」なのだけれど、ここはひとつ「 S.」と略記したままにしておきたいのはつまり、ひょっとして「スパゲッティ」なのではないかという可能性を、この胸にとどめおきたいという思いからである。そのナポリターノは 2日目、ミーシャ・ズベレフに勝って一回戦突破。

Walking: 2.2km • 2,942 steps • 31mins 25secs • 102 calories
Cycling: 3.7km • 21mins 5secs • 81 calories
Transport: 5.5km • 5mins 8secs
本日の参照画像
(2017年6月 2日 08:03)

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/ 27 May. 2017 (Sat.) 「『やりましょう、バンド』と石原君は言う」

何やらせまいところにいるロビン。2011年12月。

宮沢章夫ほか『 NHK ニッポン戦後サブカルチャー史 深掘り進化論』( NHK出版)

16:05
Yellow。20日付「優勝おめでとー」

夜、下北沢。本屋の「 B&B」で、宮沢(章夫)さんのイベントがあり、聞きに行く。『 NHK ニッポン戦後サブカルチャー史 深掘り進化論』 の刊行記念で、その「第6章 ストリート・カルチャー」の補講という位置付けのトークショー。
ところで昼間、石原(裕也)君と島(周平)君とに「あそぼーぜ」というメッセージを──べつに今日これから遊ぼうというわけではなく、なんとなく──送ったのだけど、すると、ふたりも今夜は下北沢だという。「奇遇だね」「のちほど」「ぼくものちほど」といったメッセージのやりとりがあって、それで夜。
イベント後に宮沢さんと石原君、島君、それと NHK出版の方々といっしょにガストで食事をして、それで別れたのだけど、別れしなに島君が、「遊びの件はいま考えてますんで」と言う。「なに?」と訊くと「バンドです」と。「やりましょう、バンド」と石原君が言い、「やろう」と即座に応えるわたしだけれど、そういうわけで、どうやらバンドらしい。
バンドについての情報はいまのところ、「バンドです」というそれっきりなのであって、何ひとつ把握していないこの状況において書くことも何もないのだけれど──むしろ、把握してないのに書くなよという話なのだけれど──、まあ、大所帯なんじゃないかな、たぶん。ことによったらバンド名が「大所帯」かもしれない。
インストゥルメンタルの静かなバンドだが、担当は石原君がボーカル(無言)、わたしがコーラス(無言、真顔)で、島君が楽器だ。じゃあ、みんな、そこらのライブハウスでお会いしましょう。

Walking: 2km • 2,937 steps • 36mins 33secs • 96 calories
Cycling: 1.3km • 7mins 11secs • 29 calories
Transport: 51km • 1hr 12mins 58secs
本日の参照画像
(2017年5月31日 19:37)

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/ 26 May. 2017 (Fri.) 「語り芸パースペクティブ第二回、節談説教」

丘の上のロビン。2011年12月。

17:56
Yellow。19日付「可決」
18:29
おれ in 亀戸。

「語り芸パースペクティブ」の第二回。総論的な前回の導入につづき、いよいよ今夜から実演に接するというその初回は、浪曲・講談・落語等、現存する日本のあらゆる語り芸の母胎となったとされる「節談説教(ふしだんせっきょう)」。石川県のお寺のご住職である廣陵兼純(ひろおかけんじゅん)さんによる 40分の説教(節談説教としては 40分はやや長尺で、通常は 2、30分ぐらいとのこと)と、「節談説教研究会」の活動もされている釈徹宗さんによる解説、最後にホスト役の玉川奈々福さんもまじえての鼎談という構成で二時間。
節談説教というものを聞くのはこれがはじめてなのだが、これは浄土真宗のものだそうで、江戸期に隆盛・発展し、昭和2、30年くらいまではふつうに、真宗の説教のひとつのスタイルとして──とはいえ非常に地域性が強く、各地方ごとに何々節、何々節というふうにそれぞれの節回しが形成されたものが、だが──広く展開されていたらしい。廣陵さんの師匠である範浄文雄(のりきよぶんゆう)は昭和期の名人として著名で、「御堂潰し」の異名をとる(その説教が聞きたいと、本堂の床が抜けんばかりに聴衆が詰めかけた)ほどだったというが、それが戦後になり、おもには教団内部からの(本質的なものから言いがかり的なものまでさまざまな)批判1]を受けて一気に衰退、節談説教は、近代的な講義形式による説教、法話に置き換えられていく。それでほぼ絶滅しかけていたのだが、小沢昭一らによる芸能の側からの「再発見」を経て、いままた再評価の気運が高まり、若い担い手も生まれているというのが今の状況とのこと。

1:批判

本質的なところでいえばたとえばひとつに、オーラルなものがほぼ不可避にナショナルなものへと結びついてしまう、〈語り〉のもつ抗いがたい魅力のその〈あやうさ〉への忌避があったのかもしれない。

舞台正面奥には六字名号の軸の掛かった祭壇がしつらえられ、その本尊を完全に背にしてしまうのを避けるためかやや下手寄り、客席にたいして軽く斜めを向くようにして高座が用意されている。あくまでも「法要」の形式にのっとって勤行からはじまり、「光顔巍巍(こうげんぎぎ)」の読経2]があった。

2:読経

ところで読経の最後にはあのシビれる四連句、「願以此功徳 平等施一切 同発菩提心 往生安楽国(願わくは此の功徳を以て、平等に一切に施し、同じく菩提心を発して、安楽国へ往生せん)」が読まれるわけだが、これが「正調」ということか、かなりあっさりとした節だった。思えば、これをあんなにドラマチックな節に乗せて読んでいた父のあれも、〈語り的愉楽〉のほうへと半歩ぐらいは踏み入るようなところがあったのかもしれない。

釈さんの解説の受け売りだけれども、おおよそ説教は「讃題」「法説」「譬喩」「因縁」「結勧」の五つの要素から成るといい、今夜の説教もその構成にのっとっている。「讃題」は「今日はこれについてやりますよ」という提示で、経典からの句の引用。今夜の場合は「正信偈」の冒頭部分を書き下し文で読んでいた。
つづく「法説」はその引用箇所の解説。「帰命無量寿如来 南無不可思議光」という冒頭の二句が言うのは、「われわれがほんとうに(たの)むべきものは何か」ということだ、といったような解説がされ、人が恃むものといえば一般に「我が身、家族・親族、お金」だけれど、はたしてそれらは恃むに足るたしかなものか? という、このへんはとても仏教的な問いが、気さくな語りのなかに投げかけられる。このあたりから話しぶりもくだけてきて漫談風になり、笑いを誘うときのはっきりした型も現れる。かと思うと不意に「法説」の語りが回帰し、「正信偈の言う恃むべきものはたったふたつ、『命』と『光』だ」というようなことが言われるとき、そこでは取捨される語と調子の自在さが論理的な道すじを超え出、〈真宗的な心性〉へと迫ってみせる巧みさがある。
「譬喩」=たとえ話となれば漫談風の語りはいよいよ自在で、たとえば親子の情愛が語られたあと、南無阿弥陀仏の名号を(とな)えるその行いが、生まれた子の名を親が呼ぶ行為=われが親だぞという名乗りにたとえられるのだが、そこでは、呼ぶ主体と呼ばれる名との奇妙な主客の転倒が起こっていることをこちらに気づかせぬまま、「南無阿弥陀仏の名号を称えるそのとき、まさにお前の名を弥陀が呼ぶのだ」と説教は調子を上げてたたみかける。わたしなぞは、ここで滂沱だ。

22:04
語り芸パースペクティブ第二回。節談説教。因縁に入る前の半ばの盛り上がりで滂沱。そりゃあねえ、お前の名を弥陀が呼ぶのだと言われちゃあねえ。名号を唱える主客がたちどころに転倒し、その非論理が語りのなかに成立してしまう、これはやっぱり阿弥陀のすごさ。帰命無量寿如来、南無不可思議光!

これはあとになって気づかされることだが、この(非)論理にのっとって考えるならば、阿弥陀が呼ぶわたしの名もまた「南無阿弥陀仏」の六字なのであって、つまり、わたしもまた阿弥陀であるという、言葉の本来の意味での「回向(えこう)」の思想がここでは語られてもいる。
「因縁」の段で今夜語られたのは新羅の「加典兄妹」(エミレの鐘)のエピソード。ここはもう完全に「語り」であり、見事に浪曲・講談のプロトタイプという態だ。釈さんの言い添えるところによるとこの「加典兄妹」は、落語における「道灌」、はたまた(上方であれば)「東の旅発端」のようなもの──つまり、説教師がだいたい最初に習う、さまざまな基礎技法の詰まった話──であるらしい。
で、最後にふたたび文語調となって仏法にもどるのが「結勧」。

讃題に ついて離れて またついて 花の盛りに 置くが一番

というのが節談説教の「極意」のようなものらしいが、まあね、その「花の盛り」はほんとうにすごかった。
ところで、前述の範浄文雄のような大スター=名人も生み出した節談説教だけれども、その「名人」性ということについては、あくまで布教・伝道の行いである節談説教において、それが「名人芸」として、非常に高度な個人芸として帰着させられてしまうことが論点ともなる、と釈さんは指摘する。とはいえ、門徒としてごく楽観的なことを言うならば、いかな「名人」が現れようとも、その背後にはつねに「阿弥陀という大名人」がいるわけで、まあ、その声を聞くかぎりはだいじょうぶなんじゃないかという気がしないでもない。
鼎談のパートは廣陵さんの修業時代の話など。弟子は師匠に同行し、その前座(芸能における前座の語源で、「まえざ」と読ませる)を務める。法要の期間中、説教は日に三回行われ、そのつど前座も説教を行う。見よう見まねで覚え、かつ自分なりに考えるのが基本で、教わったり、注意を受けたりといったことはとくになかったと廣陵さんは述懐する。ただ、前座で「師匠をまねたような説教」をしていると不意にマイクの電源を切られたという。それは「こわい」ね、すごく。あと、範浄文雄は大のプロレスファンで、金曜8時にテレビの生中継があったそのころ、金曜夜に説教があるときは「お前が 9時までやってろ」と言われたとか。
てな感じかな。いいかげん長いし。次回・来月は説経祭文+瞽女唄(ごぜうた)である。

話変わって内藤祐希は、ダブルス準決勝で敗退。ミラノの今大会はこれにて終了。

ダブルス準決勝
Caty MCNALLY, Whitney OSUIGWE (USA) d. Yuki NAITO, Mai HONTAMA (JPN) 6-3 6-2
@ 58th Trofeo Bonfiglio - Campionati Internazionali d'Italia Juniores

Walking: 6km • 8,935 steps • 1hr 34mins 53secs • 284 calories
Transport: 93.4km • 2hrs 5mins 51secs
本日の参照画像
(2017年5月31日 13:35)

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/ 25 May. 2017 (Thu.) 「応援が足りなかったのだ」

ごちゃっとしたなかに埋もれるロビン。2011年12月。

21:18
あー油断した。おれが油断した。
21:51
あー語り明かしたい。いますぐ練習でもいいぞ。

内藤祐希のシングルス三回戦。負け。手ひどい敗戦だった──わたしにとって。
大きなアップセットとなったきのうの相手とは異なり、今日はノーシード同士、前週のランキングもとても近く、「勝てる相手だ」とお互いが思って臨むあたりがかえって厄介そうだという事前の夢想はあった。その不安のど真ん中を突かれるような感じで第1セットは相手に流れが行く。3-6。
そして第2セット。「今日はきびしいのかなあ」とすでに弱気なことを思いかけたライブスコア越しのファンを尻目に、ここで内藤はいったん 5-0までいくのである。余裕を思わせた。いきおいこちらは目の前のスコアから目を離して、「問題は、ファイナルセットの流れをどちらがどう掴むかだな」といったことのほうへと意識を滑らせる。そしてここから、ついに内藤は一度もキープ/ブレイクできずに、連続 7ゲームを失って負けるのである。
はたしてコート上の内藤に油断があったかは知らない。何があったのかはわからない。ともあれ、少なくとも、わたしは油断した。すごい悔しいよ、とわたしは向かいの者に声をかける。同意を求めるふうでもない声で、多少酔っているようにも聞こえた。事情を察しきれない様子の向かいの者──バーテンダーのように見えたが、いつわたしはバーに入ったのだろうか──は困ったような顔しかしてくれない。何より、誰より、内藤自身が相当なショックを受けているのではないかということが気にかかるが、では何と声をかければいいのかがわからず、それに、ここに内藤はいない。いればいいのになあ、と思う。こんなバーテンダー──ようやくくっきりとしだしたその相貌は知り合いに似ていたが、いつからこのひとはバーテンダーになったのだろう──ではなく、内藤がここにいればいいのになあ、と。うまい言葉がけっきょく見つからずに、ただ「どんまい」と、使い慣れたものでもないその常套句を SNSから送ったけれども、伝わっただろうか。負けは負けだよ。いかに手痛い負け方だろうと、所詮は負けだ。力が及ばなかったというだけのことだ。
そうだ。応援が足りなかったのだ。どう考えても。こうなったら応援する。声のかぎり。がんばれと言う。その名を呼ぶ。こんな手ひどい負けはもういやなのだ。気づけばもうバーテンダーはおらず、いつ乗ったものか、わたしは電車に揺られていた。

シングルス三回戦
En Shuo LIANG (TPE) d. Yuki NAITO (JPN) 6-3 7-5
ダブルス準々決勝
Yuki NAITO, Mai HONTAMA (JPN) d. Taylor JOHNSON, Ann LI (USA) 6-4 6-3
@ 58th Trofeo Bonfiglio - Campionati Internazionali d'Italia Juniores

Walking: 3.8km • 5,910 steps • 1hr 3mins 11secs • 179 calories
Transport: 71.6km • 1hr 51mins 31secs
本日の参照画像
(2017年5月30日 07:08)

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/ 24 May. 2017 (Wed.) 「Tennis-Tickerはすばらしい」

相馬の 36歳の誕生祝いに顔を見せるロビン。2011年11月。

22:20
「嘘の反対とはもちろん真実でも現実でもなく、誠実さ=真実性や真述性、真実を言うこと、真述を言わんとすること、です」

Tennis-Tickerはすばらしい。というか、Tennis-Tickerを採用してくれる大会はすばらしい。おおよそ把握しているところを説明すればこれは、テニスの大会運営側にたいして、ライブスコア配信の仕組みを提供するサービスだ。ここの仕組みを利用した大会にかんしては、そのライブスコアを専用アプリの「 Tennis Ticker Live Scores」 で見ることができる。グランドスラムや ATP/WTA、さらには ITFのプロサーキットの大会とも一線を画され、基本的にはライブスコアの提供がないジュニアの大会において、ここに行けばライブスコアがあるかもしれないという最後の希望が Tennis-Tickerだ。ITFとのあいだに包括的なパートナーシップは結んでいるらしいが、(大会の規模もあるのだろう)ジュニアのすべての大会で採用されているわけではない。
アプリ自体はだいぶ前に見つけて入れてあったが、これまであまり恩恵にあずかることなく、見たいと思った大会がけっきょくこれも使ってないという経験が度重なって、「どうせ無いだろ」というふうに最近はあまりチェックせずにいたものだ。うっかりしていた。今週のイタリアの Grade A、58th Trofeo Bonfiglio──第58回ボンフィリオ杯?──はこれで見られるのだった。やったー。
というわけで遅ればせながら、今日からはリアルタイムでのライブスコア観戦である。シングルス、ダブルスとも二回戦。シングルスの相手は前週のランキングが 10位で第3シード、この大会の去年の準優勝者でもあり、今年に入ってからはここまでジュニアの大会ではなくプロサーキットのほうを回ってそこそこ勝ってもいる Kaja Juvan。なのだけれども、ライブスコアで見るかぎりは内藤祐希が完全に押し切った印象で、不安な気持ちにさせられる場面もさほどないままにゲームセットまで運んだ。
ダブルスのほうも勝利。やったー。

シングルス二回戦
Yuki NAITO (JPN) d. Kaja JUVAN (SLO) 6-2 7-6(2)
ダブルス二回戦
Yuki NAITO, Mai HONTAMA (JPN) d. Joanna GARLAND, Elizabeth MANDLIK (TPE/USA) 6-1 6-3
@ 58th Trofeo Bonfiglio - Campionati Internazionali d'Italia Juniores

Walking: 8.2km • 10,963 steps • 2hrs 2mins 42secs • 389 calories
Cycling: 2.2km • 13mins 28secs • 50 calories
Transport: 93.7km • 2hrs 13mins 17secs
本日の参照画像
(2017年5月29日 23:18)

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/ 23 May. 2017 (Tue.) 「善人も悪人もあまりない / ムーンレイカー賛江」

コップから水を飲むロビン。2011年10月。

『滝田ゆう落語劇場〔第1輯〕』(文春文庫)。こちらはもう絶版で、いまはちくま文庫版が出ているのと、あと Kindle版もある。

15:04
Yellow。18日付「届くらしい」
20:21
悪人どんなだっけと、滝田ゆうの漫画を思い浮かべてしまった。ちがった。 RT 掟ポルシェ @okiteporsche: 菅官房長官、小山ゆうの漫画に出てくる悪人の顔

さて滝田ゆうだけれども、いま手元にある──急いで図書館で借りてきた──のは文春文庫の『滝田ゆう落語劇場』だ。落語で「悪人」というのもなかなかむつかしいところがあるが、目次を見ればそのなかに「夢金」がある。夢金に出てくる浪人ならば、これは悪人と言ってよいだろう。というわけで、「滝田ゆうの漫画に出てくる悪人の顔」がこちら。
夜、ロジャー・ムーアの訃報が流れてくる。89歳。3代目ボンドであるムーアだが、じつは初代のショーン・コネリーよりも年は上である。じゃあコネリーは? という関心について、ここはみなさんのお手を煩わすまいと、代表してウィキペディアにあたらせていただく(ってまあ、そもそも、みなさんの無数のお手が煩わされた結果がウィキペディアではありますが)

23:02
ショーン・コネリー86。ジョージ・レーゼンビー77。ティモシー・ダルトン71。ピアース・ブロスナン64。デヴィッド・ニーヴンは死んでる。

デヴィッド・ニーヴンは古いほうの、ヘンな映画のほうの『カジノ・ロワイヤル』のジェームズ・ボンド。1983年に 73歳で亡くなっていて、ロジャー・ムーアよりも 17コ上だ。

23:14
シリーズ最高傑作はやっぱり『女王陛下の007』ですが、シリーズ代表作と言われたら『ムーンレイカー』を選んでしまうかもしれません。
24:17
続いてオープニングシークエンス部門に移りますが、こちらは順当に、シリーズ最高オープニングが『死ぬのは奴らだ』、シリーズ代表オープニングが『ムーンレイカー』でいいんじゃないでしょうか。

というわけで帰宅後、『ムーンレイカー』と『ユア・アイズ・オンリー』をオープニングだけ見る。やっぱり『ムーンレイカー』のオープニングは相当いい。まずもってボンドが登場後、必要最小限の時間ですぐに窮地に陥るのがとてもいいし、そしてやはり、「とにかくテーマ曲が鳴ったら形勢逆転」というその瞬間がどうしたってすばらしい。いやまあ、本来的/論理的にはもちろん「形勢逆転したから(それと同時に)テーマ曲が鳴る」わけだけど、『ムーンレイカー』のオープニングにおいては形勢逆転の〈根拠〉となるものがほぼ──ロジャー・ムーアの表情を除いて──無いと言ってよく、「あ、形勢逆転したんだ」とこちらが気づくのにコンマ何秒かだけ先行してテーマ曲がスタートするという、ボンドシリーズにはしばしばあるところの〈気分(気の持ちよう)による形勢逆転〉の典型がここにはある。
内藤祐希の転戦、今週はイタリアのミラノ。Grade Aのクレーの大会。前週の優勝でジュニアランキングを 23位に上げたが、今大会ではシードは付いていない。本日、シングルスの一回戦。勝って祝着(本玉真唯と組んだダブルスの一回戦はきのうあり、こちらも勝っている)

シングルス一回戦
Yuki NAITO (JPN) d. Sofia Malene HELGO (NOR) 6-4 6-0
@ 58th Trofeo Bonfiglio - Campionati Internazionali d'Italia Juniores

Walking: 3.8km • 5,578 steps • 59mins 58secs • 180 calories
Cycling: 2.5km • 14mins 45secs • 56 calories
Transport: 70.1km • 1hr 36mins 5secs
本日の参照画像
(2017年5月29日 11:22)

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/ 22 May. 2017 (Mon.) 「じつは知っている」

ロビン。2011年10月。

15:54
Yellow。17日付「罅よさらば」
19:55
これは菅々(すがすが)しいね。

最終的に知れたところでは渋谷の LABI(ヤマダ電機)にいたらしい大場(みなみ)さんと、どこにいるのかは知らないが児玉(悟之)君、それとわたしとでテレビ、洗濯機、椅子について話した。

@obami23: テレビ売り場、なにがなんだかだわ
2017年5月22日 16:37

@soma1104: @obami23 だいたいテレビだよ。そこにあるのが。
2017年5月22日 16:46

@obami23: @soma1104 これが!?
2017年5月22日 17:10

@soma1104: @obami23 「洗浄力!」って言ってたら、洗濯機かも。
2017年5月22日 17:14

@kodamasatoshi: @soma1104 @obami23 横から失礼します。たしか分厚いのが洗濯機で、薄いのがテレビですよ。
2017年5月22日 17:16

@obami23: @kodamasatoshi @soma1104 椅子型のはこれなんですの。
2017年5月22日 17:27

@soma1104: @obami23 @kodamasatoshi 椅子だね。
2017年5月22日 17:27

@kodamasatoshi: @soma1104 @obami23 座れそうでしたら、椅子の可能性が高いですね。
2017年5月22日 17:31

@obami23: @kodamasatoshi @soma1104 これが椅子か!
2017年5月22日 17:51

@obami23: @kodamasatoshi @soma1104 背中とか腰とかぐいぐい押される椅子
2017年5月22日 17:52

@soma1104: @obami23 @kodamasatoshi 座り方が悪いんじゃない? 体に合ってないか。
2017年5月22日 17:57

@kodamasatoshi: @soma1104 @obami23 おかしいですね…。不快感があるようであれば、立ち上がったほうが良さそうですね。
2017年5月22日 18:04

@obami23: @kodamasatoshi @soma1104 不思議と身体がほぐされました。怪しい椅子です。
2017年5月22日 18:20

@kodamasatoshi: @obami23 @soma1104 へえ、そんなものがあるんですね…。欲しいなあ…。
2017年5月22日 18:28

@obami23: @kodamasatoshi @soma1104 渋谷LABIにありますよ。ほぐれる椅子!
2017年5月22日 20:47

@kodamasatoshi: @obami23 @soma1104 今度渋谷に行ったら座ってみます!
2017年5月22日 21:00

ここで後半語られている「不思議と身体がほぐされ」る「怪しい椅子」だけれども、じつを言うとわたしは知っている。
知っているというか、だいたいの見当はついていて、大場さんのいくつかの証言とは合致しないし、LABIの店頭で試したのだとするとちょっとよく状況はわからないのだけれど、「風呂」じゃないかと思うのだ。身体がほぐれたっていうことを考えるとね。
風呂だよそれ、児玉君。

Walking: 3.3km • 4,771 steps • 53mins 8secs • 154 calories
Cycling: 2.5km • 13mins 4secs • 55 calories
Transport: 70.1km • 1hr 32mins 5secs
本日の参照画像
(2017年5月28日 09:53)

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/ 21 May. 2017 (Sun.) 「SomaFM」

ロビン。2011年8月。

13:58
Yellow。16日付「雨ではない / まさかの通販」

写真は午下がりのピー。
先日利用を開始した Apple Musicから Samurai.fmの存在(というか不在)を思い出し、未練のようなネットサーフィンをするうちに行き当たったのが「 SomaFM」だ。言わずもがな、名前だけでもってわたしは目を付けているわけだけれど──といってもちろん、この「 Soma」は「相馬」ではなく、オルダス・ハクスリーの 1932年の小説『すばらしい新世界』に出てくるドラッグで、「アルコールとキリスト教の長所のみを融合させ、宗教的陶酔感と幸福感と幻覚作用をもたらす」というその完璧な快感薬物の名「ソーマ」から来ている──、SomaFMは、リスナーからの寄付金のみで運営されているという、広告なしの無料インターネットラジオ局だ。2000年2月の開局だというから、すでになかなかの歴史がある。

SomaFM

iOS用、tvOS用の専用アプリは有料で、ワンタイムの寄付という意味合いもあってかやや高めだが、さしあたりウェブブラウザでは無料で聴くことができる。あと、iTunesの「インターネットラジオ」にも登録されているのでそちらで探して聴くのでもいい。iOS用のアプリはたまに、セールで無料になることもあるようだ。
SomaFMのなかにさらにいくつものチャンネルがあるかたちで、アンビエントやエレクトロニカを中心にさまざまなチャンネルが用意されている。いまわたしはとくに考えもなしに「 cliqhop idm」というエレクトロニカのチャンネルばかり聴いている状態だが、どうやら良質な、定評のあるチャンネルが多くあるらしい。
気に入れば、「好きな額、できれば寄付を。一度と言わずに」ということになって、寄付は PayPalやクレジットカードで純粋にお金を送るのでもいいし、あるいはサイトからグッズを買うのでもいい。グッズはお決まりの Tシャツやマグカップ、帽子などが用意されており、どれも、そのデザイン的な「やる気」のなさがすばらしいものばかりだ。端的に言って「いらねーな」というものが揃っているわけだが、ま、そう言わずにね、寄付だからさと、同姓のよしみでもってわたしは言い添えたいところである。どうだろう。この夏、君も片手にこの、何のてらいもないデザインの水筒などはいかがか。

SomaFM Water Bottle

Walking: 316 meters • 426 steps • 4mins 59secs • 15 calories
本日の参照画像
(2017年5月28日 09:05)

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/ 20 May. 2017 (Sat.) 「優勝おめでとー」

ロビンとポシュテ。2011年6月。

ロビン。

5:23
おはようございます。
22:22
blue。「ö の打ち方」
23:52
Yellow。15日付「Apple Music」
27:55
ねないとねむいね。

こ、腰が……という状態になり、ほんとうは鍼の出番だが、近所の安いマッサージでお茶を濁す。それでもまあ、ほぐれる。その足で本屋へ。高山佳奈子『共謀罪の何が問題か』(岩波ブックレット) と、エイミー・ベンダー『私自身の見えない徴』(角川文庫)
「オリンピックのためというウソ」「テロ対策のためというウソ」というふうに、『共謀罪の何が問題か』にはその目次にも「ウソ」という言葉が並ぶが──そしてじっさい、その言葉を並べ立てざるをえないような〈状況〉がいまここにあるのだろうが──、その「ウソ」なるもの、それ自体について立ち止まって考えたく、やはりまずはデリダの『嘘の歴史 序説』 からだ。しかしまあデリダめ、「序説」だという断りをいいことに、いろいろ言いたいことだけ言って、あちらこちら宙づりなまま問いばかり投げかけやがってほんとによお。
(大学生)の Instagramとツイッターをフォローし、フォローバックされた。
内藤祐希はシングルスの決勝。勝って、単複優勝を決めた。シングルスでは去年 2月のボリビア、同じく Grade 2の大会以来の優勝。第1シードなので順当といえば順当ながら、ここしばらくは上位シードとして出場しながらの早期敗退が続いていたので、とにかくこれはうれしい。
おめでとー。

シングルス決勝
Yuki NAITO (JPN) d. Sofia MUNERA SANCHEZ (COL) 4-6 6-3 6-4
@ 38. International Spring Bowl

Walking: 2.7km • 3,968 steps • 42mins 9secs • 128 calories
Cycling: 2.8km • 16mins 44secs • 62 calories
本日の参照画像
(2017年5月27日 16:05)

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/ 19 May. 2017 (Fri.) 「可決」

ロビンとピー。ピーがやたらでかく見える。2011年6月。

これはおひとりで。

13:01
Service Temporarily Unavailable!!! きゃっ。
13:37
そうです(でした)か。ここからですね。
13:42
よーし、萎縮するぞおー!
17:49
われわれはいま、この焦土と化したダジャレのうえからこそ、出発しなければならない。 RT takuya @tak_kamerad: うめだ可決
18:02
Yellow。13日付「お前を SSLにしてやろうか?」
20:47
Yellow。14日付「The World is not divided」
20:52
あー、やっぱりか。
22:42
イヤッ、ほー!

「うめだ可決」は笑っちゃったな。笑ってる場合じゃないけども。
というわけで、「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律案」が衆議院の法務委員会で可決。これから衆議院の本会議へと回され(これは 23日に可決して通過済み)、そのあと参議院での審議に入る( 29日に審議入りすると見られている)
細野さん、「約6年半ぶりとなるオリジナルアルバムの今秋リリース&発売記念ツアー決定!」の報。サイトにアクセスしようとすると「 Service Temporarily Unavailable」が出て「きゃっ」となる。ツアーのオフィシャル HP先行受付(抽選制)も開始。受付には Ticket funityという外部サービスが使われているのだが、前(落選だった横浜・同發新館ライブのとき)に会員登録したはずのアカウントでなぜかログインできない。仕方ないので別のメールアドレスで登録し直す。と、夜になり、「ログインできない事象が発生していた」という会員宛のメールが届いて「あー、やっぱりか」
「イヤッ、ほー!」はもちろん、内藤祐希の試合結果を受けて。たしかこのときツイッターが落ちていて、それでメモのほうに。時間的に言って、シングルスの結果にたいしてのメモかな。そして夜中には、ダブルスの結果ももたらされた。イヤッ、ほー!

シングルス準決勝
Yuki NAITO (JPN) d. Nika RADISIC (SLO) 7-6(3) 6-2
ダブルス決勝
Yuki NAITO, Himari SATO (JPN) d. Victoria MIKHAYLOVA, Oona ORPANA (RUS/FIN) 6-2 1-6 6-3
@ 38. International Spring Bowl

Walking: 3.5km • 5,074 steps • 54mins • 163 calories
Cycling: 2.6km • 13mins 21secs • 58 calories
Transport: 69.1km • 1hr 36mins 41secs
本日の参照画像
(2017年5月26日 17:15)

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/ 18 May. 2017 (Thu.) 「届くらしい」

ロビン。2011年6月。

19:12
Yellow。12日付「We’re a multitasking generation / 待てよ? 冷蔵庫ってメディアか?」
21:47
いいよいいよー。

きのう、

あれよあれよという間にその雑誌、『 Recens Paper』の最新第6号の「 BUY」ボタンを(それしか在庫がなかったので)押す。ノルウェーの通貨を PayPalで決済。届くかどうかは知らない。

と人聞きのわるいことを書いたこれだけれど、早くも翌日にメールが入っていた。英文で曰く、発送するのに英語で書かれた住所がほしいが教えてくれるか、と。そーなんだよ、そこだよ、そうなるんじゃないかと思っていたんだよ、PayPalめ。
しばらく前に、ふとしたことから(?) PayPalのアカウントがとめられてしまい、あらためて本人確認をしてアカウントを回復させる作業をしたのだが、そのさいの指摘で、本人確認のために使った身分証明書類の氏名や住所(日本語表記)と、従来アカウントに登録していたそれ(英語表記)が一致しないので、アカウントの登録内容を日本語表記に直して一致させる、というものがあった。仰せのとおりにしたのだが、そのときも、それだと海外のお店に住所が伝わらなくなるのでは? と内心疑問に思ってたのである。
やっぱりじゃねーか。
とまあ、まずは思いの丈を述べさせてもらったが、書くということはじつにひとを冷静にさせるもので、「待てよ、わるいのは PayPalか?」ということは書きながら先程来、わたし自身が気づいているところである。申し訳ない。上に書いた「表記の統一」はあくまで「メインの住所(請求先住所)」にたいしてであって、それのほかに、ユーザー自身でローマ字の送付先住所を登録でき、そうしておいて買い物のさいに適宜言語を切り替えて相手に伝える、というのが、わたしのとるべきだった行動なのだった。えへへ。
というわけで、英語表記の名前と住所をメールに書き、「 Is this OK?」と添えて送ると後日、「 Yes thank you!」と返ってくる。どうやら『 Recens Paper』は届くらしく、でもって内藤(祐希)はまだまだ勝ち進む。

シングルス準々決勝
Yuki NAITO (JPN) d. Ania HERTEL (POL) 7-6(3) 6-2
ダブルス準決勝
Yuki NAITO, Himari SATO (JPN) d. Karolina BERANKOVA, Ania HERTEL (CZE/POL) 6(4)-7 6-2 [10-4]
@ 38. International Spring Bowl

Walking: 3.3km • 4,587 steps • 49mins 13secs • 157 calories
Cycling: 2.5km • 13mins 38secs • 56 calories
Transport: 69.5km • 1hr 18mins 31secs
本日の参照画像
(2017年5月23日 14:50)

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/ 17 May. 2017 (Wed.) 「罅よさらば」

ロビン。舌を仕舞って精悍。2011年6月。

ロビン越しのピー。

やっぱり出る。

ジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』(未來社、ポイエーシス叢書 70)

高山佳奈子『共謀罪の何が問題か』(岩波ブックレット)

3:28
blue。「 Vivaldiの厄介なバグ( v.1.9現在)」
11:52
blue。「ひさびさやられた」
21:48
おーしおーし。

ふたつ、重い腰を上げる。
ひとつはメガネ。もうひと月ちかく前になるが寝ていて上に乗ってしまい、糸が切れて片方のレンズが外れた。それをやっと修理に持っていく。有楽町にあるアラン・ミクリの店。糸切れの修理はたいした日数を要しない(し、無償だ)が、ついでに、ツルの付け根が経年のためにぐらぐらしてきているのも一緒に直してもらうことにして、そっちがけっこう時間がかかるとのこと。ひとつ前のメガネが度が同じなので、最近はずっとそっちをかけている。
で、その有楽町から歩いて、銀座。アップルストア。iPhone 7 Plusの罅割れた画面の修理。AppleCare+に入っているので、ガラスの交換は保証が利いて 3,400円(税別)。ただし AppleCare+に入っていても、過失や事故による損傷の保証は 2回までなので、チャンスはあと 1回だ。てっきりバッテリー交換の場合のように「全取っ替え」なのだろうと想像していたら、ほんとうにガラスのみを交換する修理だった。1時間で完了するというので預けて有楽町のほうにもどる。
ところで iPhone 7を預けてしまうと、iPhone=デンワがなくなるのは当然ながら、Suicaも奪われるのだった。預けるさいの手続きの一環で、Apple Payから Suicaの登録をいったん外す操作をしていたにもかかわらず、アップルストアを出たところでやっと、「あ、Suica無いんだ」ということに気づいた。状況によってはかなり途方に暮れないともかぎらない。皆さまにおかれても、こうしたときはうっかり「身ひとつ」でやってきてしまわぬよう、注意されたい。
それで有楽町にもどって、三省堂書店で時間をつぶす。ジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』(未來社) をお買い上げ。新刊のようで、棚で見てはじめて知った本だがとても惹かれた。カバー裏表紙に引かれている本文中の一節がこちら。

村山首相は二年前にある談話をおこなうことでひとつの運動を開始しました。この談話については、その一語一語を、その語用論的な構造全体を検討しなくてはならないでしょう。日本国家をその頂点において、その帝国的同一性の恒常性において、天皇の位格において関与させることなく、一人の首相が吐露するのです。告白のかたちで真実を述べるのです。「疑うべくもないこの歴史の事実」と意味深い仕方でみずからが呼ぶもの、「歴史のあやまり」を前にして、村山は自分の名において(この名は彼の名以上のものを語りますが、しかし、天皇の名、したがって国家の名においていささかも誓約してはいません)みずからの「心からのお詫びの気持ち」を表明しています。

 どうです。惹かれるでしょう。
「嘘」というテーマにいま興味をもつのは、歴史修正主義的な「嘘」のことももちろんあるけれども、たとえば 20日に発売される(された)岩波ブックレットの『共謀罪の何が問題か』 において、その表紙のオビ(のようにデザインされている部分)が、

「テロ対策のため」「オリンピックのため」「国際条約のため」「組織的犯罪集団に限定し、構成条件を厳しくした」……/→全部ウソです

となっていること──ここでもその批判/否定/攻撃にさいして「ウソ」という修辞が用いられていること──が、わたしの念頭にはある。はたして、この大書きされた「全部ウソです」という修辞は、共謀罪に反対していない人たちと話し合うにあたって「有効」なのだろうか、というちょっとした懸念があるいっぽうで、それでもやはり、「ウソである」というそのことは、「共謀罪」法案をめぐる問題において本質的な何かなのではないかという予感があり、デリダの話にも耳を傾けてみたいと思うのだった。
きっかけは全然ちがう雑誌を検索していたのだけど、それで「インディペンデントマガジンとその女性編集長たち『Recens Paper』 エリス・バイ・オルセン(16)」という記事に出くわし、あれよあれよという間にその雑誌、『 Recens Paper』の最新第6号の「 BUY」ボタンを(それしか在庫がなかったので)押す。ノルウェーの通貨を PayPalで決済。届くかどうかは知らない。

blueのほうで「ひさびさやられた」と紹介したサイトは、オルセンと一緒に『 Recens Paper』を作っているらしいアートディレクター、Morteza Vaseghiのサイト
テニスの内藤(祐希)はシングルス、ダブルスとも勝利。

シングルス二回戦 (R16)
Yuki NAITO (JPN) d. Adrienn NAGY (HUN) 6-3 6-2
ダブルス準々決勝
Yuki NAITO, Himari SATO (JPN) d. Nina OLYANOVSKAYA, Valeriya OLYANOVSKAYA (RUS) 7-6(3) 6-2
@ 38. International Spring Bowl

Walking: 6.1km • 8,229 steps • 1hr 27mins 29secs • 290 calories
Cycling: 2.5km • 14mins 51secs • 56 calories
Transport: 76 km • 1hr 31mins 19secs
本日の参照画像
(2017年5月22日 15:18)

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/ 16 May. 2017 (Tue.) 「雨ではない / まさかの通販」

ロビン。2011年5月。

21:06
雨?
21:13
Yellow。11日付「ハイデガー『時間か場所』」

雨ではない。
テニスの内藤祐希、長期遠征のひと大会目はオーストリア、Mödlingの International Spring Bowl( Grade 2、クレー)。繰り返すがオーストリアだ。日本との時差が -7時間ある(サマータイム中の現在)。たとえば第一試合の開始が現地時間の朝 10時だとして、それは日本でいうと夕方 17時。序盤で試合数が多いと全試合が終わるのは 18時をまわり、それはこっちの 25時過ぎである。
ジュニアの大会というのは、グランドスラムを例外としてたいていの場合ライブスコアなどは提供されず、生で観るのでなければ──はたまた、Facebookやツイッターで経過報告をしてくれるファンや大会関係者が現れないかぎりは──、勝敗の情報にありつけるのは基本的に全試合が終わったあと一斉に、翌日の OOP( Order Of Play、試合進行表)が組まれて発表されるタイミングで、になる。
だからたとえばで言うと、こちらの朝 10時に「あーそうだな、時差があるからな、まだだな」と意識しはじめるところからはじまって──そっからなのかよ──、17時、現地で試合がはじまればもちろん土台知りようのないことを思ってそわそわし、終わっただろう頃からは「一足早い情報」がどこかに転がっていないともかぎらないという未練をついついネットに垂らしつつ、けっきょく結果──スコアはあれど、つまるところ勝ったか負けたかの 1か 0かの結果──を突きつけられるのは夜中、というようなことになるのである。
で、Mödlingの今大会では途中、昼過ぎあたりの時点での試合結果が、こっちの時間の夜 9時ぐらいに一度、更新されるかたちだった。
というところまで説明して、それで冒頭に戻るけれども、そもそもわたしは今日、「時差」のことをすっかり忘れていたのだ。ここ最近の内藤は国内のどこかだとか、中国での大会がしばらく続いていたので、その感覚のままで夜まですごしてしまった。夜になり、なぜまだ明日の OOPが出ないのだろうと思っていたところへ、じっさいは途中経過であるところの第一試合のみの結果が公式ページに更新され、「あーそっかー、雨(で順延)かー」となったわけだ(内藤はシングルスが第二試合、ダブルスが第五試合に組まれている)
ちがった。時差だった。

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シングルスでは第1シード、佐藤久真莉と組むダブルスが第4シードの内藤は、ともに一回戦を勝利。

シングルス一回戦 (R32)
Yuki NAITO (JPN) d. Vanesa NIKOLOVOVA (CZE) 6-1 7-5
ダブルス一回戦 (R16)
Yuki NAITO, Himari SATO (JPN) d. Csenge FURAK, Vanesa NIKOLOVOVA (HUN/CZE) 6-0 6-1
@ 38. International Spring Bowl

27:21
よっしゃー。
Walking: 3.6km • 5,173 steps • 55mins 43secs • 173 calories
Cycling: 2.4km • 12mins 57secs • 54 calories
Transport: 70.2km • 1hr 25mins 29secs
本日の参照画像
(2017年5月21日 13:46)

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