/ 28 Apr. 2014 (Mon.) 「池袋演芸場へ母と」
■会社は暦どおりなのでほんとうは休みでないが、有休をとって休み。母と上野駅で 11時半に待ち合わせる。蓬莱閣という中華料理屋でお昼を食べてから池袋へ。
■池袋演芸場、昼の部。例によって 5代目古今亭志ん好の真打昇進襲名披露興行、8日目。出演者と演目、感想(?)はこちらに。これでいちおう、「定席」と呼ばれる狭義の寄席──上野鈴本演芸場、新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場──での披露目は幕となり、このあとは少しあいだが空いて、5月中旬の国立演芸場での(トリをとるのは 2公演だが、5人の新真打が全員出演する番外公演的なものを入れると)3公演が控える。でまあ、困った話ながら、宣言どおりにアタクシここまで皆勤。残りの 3つも行く予定である。
■母とはじめていっしょに落語を聞きにいったのが 2012年の 4月で、以来 5回目。けっこう行ってる。内訳は鈴本が 2回、末廣亭が 1回、志ん好(当時は志ん公)の会が 1回で、池袋には今回初進出。母のなかでは最初に行った鈴本での、柳家喜多八の「たけのこ」の衝撃がとりわけ大きかったらしく、何かというと「あれ面白かったね」と言っている。基本的によくウケて笑っている母だが、なかなかあの日の「たけのこ」を越えてくるものはないとみえる。ほかにすぐ名の挙がるのは馬石、雲助といったあたりで、まあなんです、親ながらなかなか評価はまとも(笑)なのだった。今日も楽しんだらしく、それが何より。
■終わって、東武の上のレストラン街で寿司。回転式とカウンター式のあいの子のような店だった。新宿湘南ライナーで家路につく母と池袋でわかれて、わたしはまた上野方面へ。3331 Arts Chiyodaで東葛スポーツ『バック・イン・ブラック』を観、(鈴木)謙一さん、笠木(泉)さん、上村(聡)君、橋口(勇輝)君と飲んで帰る。
■本日( 28日)の電力自給率:51.9%(発電量:11.9kWh/消費量:22.9kWh)
Cycled 1.1km • 6min • 25kcal.
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/ 27 Apr. 2014 (Sun.) 「妻とドラゴン」
■早起きだった。まだ妻は寝ているが、ひとり雨戸をがらがらと開け、パソコンにはひさびさに samurai.fmをかけて、するともなく作業をする。暑くなりそうないい天気だ。やがて起きてきた妻は、「今日は勝ッてるッかなーッ!」と意気込みを口にしながらリビングに現れる。ゲームの話である。
■ A3ノビまで印刷できるキャノンのインクジェットプリンタ、PIXUS iP8730を買う。これまで使っていたキャノンのプリンタは、もうすでに年をまたいで壊れている。在庫があれば提げて帰ろうと駅前のビックカメラに行ってみたのは、明日、母に会うのだが、その母に写真を焼いてきてくれと頼まれているからだ。うちの猫の写真を二、三枚、こないだの法事で会ったときに iPhoneで見せていたら、紙焼きにして今度くれと言われてあった。ビックカメラにプリンタの在庫がなかったときのために写真のデータを USBメモリにも入れ、家を出ようとする折りから、「なんでー!? なんでー!?」と、うまくいかないらしい妻がテレビに声を荒げる。相手は竜のような、巨軀の持ち主らしいと画面からは窺える。
■在庫がなかった。わりかし人気機種らしい。それでまあ、同じビックカメラの DPEサービスコーナーにある、セルフサービス式のデジカメプリント機に座り、猫の写真を印刷する。注文完了からほんの数秒ですぐに写真が出てくるのだったが、驚くなかれ、きたない。だもので、同じコーナーの、店の奥で出力してもらうかたちのふつうの DPEサービスでもういちど注文。こちらは預かり証が発行されて小一時間ほど待つ。
■帰宅後はリビングの机まわりの掃除。引き出しのなかを整理する。エネループがたくさん出てきた。ほか、いろいろ出てくる。『トーキョー/不在/ハムレット』のプレビュー公演の大入り袋とか。
■タケノコのペペロンチーノ。テニスを見る。ディミトロフとシャラポワと錦織がそれぞれの大会で優勝。PIXUS iP8730は夜、アマゾンにて注文。妻はドラゴンに勝った。
■本日( 27日)の電力自給率:79.7%(発電量:18.9kWh/消費量:23.7kWh)。
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/ 24 Apr. 2014 (Thu.) 「正蔵戦中日記」
■昼、国立劇場の自動券売機で予約してあったチケットを受け取る。先々の落語の公演が四つ。永田町の国立劇場(隣接する国立演芸場も)は会社から歩いてものの 10分である。
■その帰りに半蔵門の駅前にある山下書店へ寄ると、最近出たらしい『八代目正蔵戦中日記』(青蛙房)なる本が平積みになっていて、ついつい買ってしまった。「ぼくは女に弱い」というような場合の「弱い」でもって、正蔵には弱いわたしだ。書名のとおりで、1941年12月〜 1945年8月、正蔵(当時はまだ 5代目蝶花楼馬楽)46歳〜 50歳までの日記。正蔵の日記自体はおそらくもっと長い期間書き継がれたものが残されていると思われ、今回、本にするにあたって「戦中日記」という枠で区切ってその一部を書籍化したのだと思うが、なんだったら残っている全部の日記がほしいくらいだ。
■たとえば、
江戸舘の割、三百五十にあげた。これは良心的な私の生活の現はれなのだから誇示すべき事ではない。この美点を他の欠点を是正しつつ生成させなければならないのである。
昭和十七年三月二日(月)
とか、寄席の割[※1]をこさえている記述がよく出てきて、それがなんだか楽しい。「江戸舘」は当時浅草にあったという寄席。寄席の数がとにかくたくさんある。「三百五十」の単位はたぶん「人」だと思うがじっさいどうなのか、「あげた」というのはトリである正蔵が多少お金を足してキリのいいところまで数を上げたということなのか、こまかなところの事情や勝手まではちょっとよくわからない。
- ※1:割
ワリ。寄席の給金のこと。演者の格や番組内の出番に応じて設定される「演者ごとの、客一人あたりの給金」×「有料入場者数」で算出される。かつては、その興行でトリを務める演者がこれをとりまとめ、各演者に渡す割を拵えていた。志ん朝口演の「今戸の狐」を聞くと、そのへんの事情がわかりやすい。
■山下書店はそのフロア面積のわりに落語関係の書籍が一定量揃っている──落語を含めた古典芸能関係の書籍がひと棚ぶんだけ陣取っている──のだが、「あっ、そうか、国立劇場が近いからか」という何のひねりもないことに今日になって気づいたのだった。
■本日( 24日)の電力自給率:92.1%(発電量:18.8kWh/消費量:20.4kWh)
Cycled 1.7km • 8min • 36kcal.
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/ 23 Apr. 2014 (Wed.) 「志ん朝名演集が届く」
■『落語研究会 古今亭志ん朝名演集』 発売。アマゾンで予約してあったそれが届く。DVD 7枚組。演目として初出なのは「紙入れ」のみで、それ以外は既刊の『全集』上下巻と演目がかぶるが、いずれも収録年のことなる別バージョンが収められている。
■「愛宕山( '76)」「つき馬( '72)」「化物使い( '81)」を見る。その「愛宕山」の冒頭、旦那に言われても酒をよそうとしない
■加えて、6月7日から 27日まで東銀座の東劇で上映される『落語研究会 昭和の名人七 古今亭志ん朝独演会』の演目詳細も発表されていた。
- 居残り佐平次( '78)
- 宋珉の滝( '86)
- 愛宕山( '87)
の三席だそうだ。「居残り佐平次」は『名演集』所収のもの、あとの二席は『全集』所収の映像と思われる。まったく何の足しにもならないビデオながら、こんなコマーシャルも作られているのでいちおう貼っておこう。
■でまあ、ややもすると初日の 6月7日に──すべて家で見られるというのに──東劇にかけつけてしまいかねないいまのわたしだが、気をつけねばならないのは、6月7日が結婚記念日だということである。しかも、はたと気づくに、今年は入籍から 10周年なのではないだろうか。とすればあきらかに、スクリーンで一八の生還を祝っている場合ではないのだった。いや、ここはひとつ 10周年だからこそふたりして、ちょいと大きなスクリーンでとびきりの一八や佐平次に会いたい気もしないでもないものの。
■本日( 23日)の電力自給率:79.1%(発電量:18.6kWh/消費量:23.5kWh)
Cycled 1.8km • 8min • 39kcal.