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Oct.
2018
Yellow

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/ 14 Oct. 2018 (Sun.) 「サンキュープー / ブエノスアイレス 8日目・オーラス」

『プーと大人になった僕』のアチラのポスター。原題は『 Christopher Robin』。

牛尾さんが描いた『猫と鉄アレイ』のチラシ。

表彰セレモニーからのキャプチャ。国歌演奏が終わった直後のコマ。

笠木(泉)さんから MacBookにかんする質問・相談が来て、それに答えて電話でいろいろ説明する。しかしまあわたしもじっさいのところ、個人的に常用しているノートは 2011年モデルの MacBook Airのままだったりして、いまどきのモデルについてはいまいちピンときていないところがあるのだ。バタフライキーボード問題1]とかね。

1:バタフライキーボード問題

「蝶がはばたく程度の非常に小さな撹乱でも遠くの場所の気象に影響を与える」という喩えが謂われのバタフライ効果のように、2015年以降のモデルの MacBook、および 2016年以降のモデルの MacBook Proのキーボードでは一般に、打った文字が、非常に時間をかけ、予期できないほどの入力をもたらす。だからありていに言って使い物にならず、ふつうのキーボードがよかったという声は多い。嘘。

夕方に家を出て、新宿へ。TOHOシネマズで『プーと大人になった僕』を観る。言いだしっぺは牛尾(千聖)さんで、石原(裕也)君とわたしとが誘われた恰好。あの、ゴジラが建物を襲っている意匠の TOHOシネマズ、じつははじめて入ったのではないか。牛尾さんといえばラストソングスの 12月の新作公演『猫と鉄アレイ』のチラシを描き上げたばかりで、その牛尾さんに『ドードー』のときのわたしのチラシの、裏面のレイアウトをいたく褒められる。へっへーん。
映画を堪能したあと、これも牛尾さんのチョイスで新宿三丁目にある「生ハム」というイタリアンの店へ。楽しかったのは覚えているが何を話したのだったかほぼ覚えていない。牛尾さんの最近のあれこれとかか。あと、掃除機も作っている電動工具メーカーのマキタ(この、いっそ好もしい非イマドキなホームページを見よ)について、牛尾さんが熱心に語っていたのは思い出した。

ブエノスアイレスはいよいよ(テニス競技の)オーラス。有終の美。女子ダブルスの決勝後に行われたきのうのミックスダブルス準決勝で、内藤(祐希)、田島(尚輝)組は難敵と思われたブレル、ガストン組に快勝して今日の決勝に駒を進めた。ここまでセットを落とさずに勝ち上がってきた内藤、田島組の決勝の相手はオソリオ・セラーノ、メヒアのコロンビアペア。オソリオ・セラーノは今大会のシングルスで内藤が負けた相手である。地元でこそないものの、地の利でもって(あと、オソリオ・セラーノがダブルスではアルゼンチン選手と組んでいたこともあるか)会場のほとんどがコロンビアペアの応援に回るなかでの試合。
最終日のセンターコートに組まれたのは女子シングルス決勝、男子ダブルス決勝、ミックスダブルス決勝の三試合で、その「大トリ」でもってついに内藤が金メダルを手にした。きのうも引用した ITFの記事内のインタビューだが、

Naito, who at the time of writing is still in the semifinals of the mixed doubles, said after the match: “When I lost the [girls’ doubles] final I decided I’m not going to lose the mixed doubles.

いま、この原稿を書いている時点で内藤はミックスダブルスの準決勝をまだ戦っているところだが、〔女子ダブルス決勝の〕試合後にはこう口にしていた。「(ダブルスの)決勝に負けたときに決めたんですけど、ミックスダブルスではもう負けません」。

“I’m going to get the gold medal,” she added confidently.

「金メダルを獲ります」。自信とともに彼女は付け足した。
Gold for Juvan and Swiatek in girls' doubles – Youth Olympic Tennis Event – Buenos Aires 2018

というこの言い草── I decided I’m not going to lose──がとても面白い。内藤は英語での受け答えがかなりできるっぽいので、記者による英訳ではなくおそらくこのとおりに口にしたのだろうが、和訳するならあるいは「絶対勝ちます」あたりに置き換えるのが正しいのかもしれないその気持ちを表すのに、「負けないことに決めました」と口を衝くところが、とても内藤らしいと感じるのだった。
 で、こちらは今日の、ミックスダブルスのほうの記事。

Yuki Naito and Naoki Tajima defeated Colombia’s Camila Osorio Serrano and Nicolas Mejia 62 63 to claim a gold medal for Japan at the 2018 Youth Olympic Games in Buenos Aires.

ブエノスアイレスユースオリンピック2018において内藤祐希と田島尚輝がコロンビアのカミラ・オソリオ・セラーノ、ニコラス・メヒアを 6-2 6-3で下し、日本に金メダルをもたらした。

The Japanese duo capped a fantastic week after Naito had also won a silver medal in the girls' doubles alongside Naho Sato on Saturday.

佐藤南帆と組んだ女子ダブルスでも内藤は土曜日に銀メダルを手に入れており、そのうえ日本人デュオは一週間をすばらしいかたちで締め括った。

“I’m feeling so good,” said Naito. We’ve never played mixed doubles before so we’re happy. It has been a nice week. I beat No. 1 in singles in this tournament. I am so proud of myself. When I go back I want to train more. I am ready to play any tournaments to win!”

「とても気分がいい」と内藤。「ミックスダブルスで組むのはわれわれにとってはじめてで、だからうれしい。いい一週間だった。今大会のシングルスでは第1シードに勝った。自分自身をとても誇りに思う。戻ったらもっと練習したい。どんな大会にも出る準備ができているし、優勝したい!」

Tajima, who compared his win in the mixed doubles here to his win in the boys’ doubles at Roland Garros thought that his gold medal was actually heavier than the plate he received for winning in Paris last June.

田島は今回のミックスダブルスでの優勝を自身の全仏ジュニアでのダブルス優勝と比べて、じつのところこの金メダルには、6月のパリで手にした優勝プレート以上の重みを感じると考えている。

And as for celebrating, Naito had only one thing on her mind. “I’m going to karaoke,” she said.

そしてお祝いについていえば、内藤はただひとつのことを心に思っていた。「カラオケに行きたい」と。

The bronze medal in the mixed went the way of Clara Burel and Hugo Gaston, who defeated the Swiss pairing of Lulu Sun and Damien Wenger 64 57 [10-4].

同競技の銅メダルは、ルル・サンとダミアン・ウェンガーのスイスペアを 6-4 5-7 [10-4]で破った、クララ・ブレル、ウーゴ・ガストンの手に渡った。

It was a third medal for Gaston – the first player to win three medals in one Youth Olympic Games – and a second medal of the day for Burel after she received a silver in the girls’ singles.

ガストンにとっては 3つ目のメダル──ユースオリンピックのひとつの大会で 3つのメダルを獲得するのは彼がはじめて──であり、またブレルにとってはこの日、女子シングルスで銀メダルを手にしたあとの 2個目のメダルとなった。
Mixed doubles joy for Japan – Youth Olympic Tennis Event – Buenos Aires 2018

最後にこれは、記事とはまたべつの試合後のインタビュー。今後について、インタビュアーが質問する具体的なこと(練習拠点をどこに置くかとか)についてはまだ何も決まっていないが、とにかくプロになるのは決めていると、じつに堂々とした英語で答えている。

本日の参照画像
(2018年10月20日 23:06)

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/ 13 Oct. 2018 (Sat.) 「ブエノスアイレス 7日目 = おめでとう、イガ」

金メダルが決まり、抱き合うイガとカヤ。

ゲーム間のイガとカヤ。治療を受けているほうがカヤ。

内藤にやっと笑顔が出た一枚。

昼間は庭仕事。荒廃しきっていた(/いる)庭をまずはスッキリさせるためのあれこれ。この作業は来週末に続く。
ブエノスアイレスは女子ダブルスの決勝。食中毒を発症しておとといのシングルスで敗退、ミックスダブルスを棄権したイガ・シオンテックが無事、決勝のコートへ。試合の終盤にはカヤ・ジュバンが足を痛めてその動きがかなり制限されたが、イガがそれをカバーし、試合を最後まで成立させてみせた。

“I’m glad that Iga saved me today,” said Juvan. “I think I’ll rest and hopefully I’ll be as good as new [for the girls’ singles final] and if not I’ll just do my best.”

「今日はイガが助けてくれてうれしい」とジュバン。「いまはとにかく休んで、願わくは(シングルスの決勝までに)まっさらないい状態になればと思う。もしそうならなくても、ただベストを尽くすだけ」。

Swiatek added: “It’s just amazing. I am still so overwhelmed I cannot find any words. We’re really proud that we won for each other and for our countries.”

シオンテックが付け足す。「ただただすばらしい。まだ圧倒されていて、言葉が見つからない。お互いのために、そしてそれぞれの国のために勝利できたことをほんとうに誇りに思う」。

The Japanese pair had the best of the opening exchanges in the match and to lose such a close encounter was too much for Naito, who could not contain her emotions on the podium.

序盤は最高の入りを見せた日本ペアだけに、これほどの接戦を最終的に落としてしまったことが内藤には耐えられず、表彰台でもその感情を抑えることができない様子だった。

Naito, who at the time of writing is still in the semifinals of the mixed doubles, said after the match: “When I lost the [girls’ doubles] final I decided I’m not going to lose the mixed doubles.

いま、この原稿を書いている時点で内藤はミックスダブルスの準決勝をまだ戦っているところだが、試合後にはこう口にしていた。「(ダブルスの)決勝に負けたときに決めたんですけど、ミックスダブルスではもう負けません」。

“I’m going to get the gold medal,” she added confidently.

「金メダルを獲ります」。自信とともに彼女は付け足した。

Sato was anything but upset when speaking to media after the final. She tried to do her best imitation of Japanese tennis star Naomi Osaka, saying: “I’m so sad but I’m so happy! I think we could have played more aggressive but it was a good result I think.”

決勝後のメディアへの受け答えでもまったく動揺を見せなかった佐藤は、日本のスター選手である大坂なおみを良き手本とするかのようにこう語った。「すごく残念だけど、でもすごくうれしい! もっと積極的にプレーできていたはずだとは思うけど、でもこの結果は充分にいい結果だとも思う」。
Gold for Juvan and Swiatek in girls' doubles – Youth Olympic Tennis Event – Buenos Aires 2018

で、こちらは表彰セレモニーの入場前、カヤ・ジュバンやワン・シンユーが内藤を元気づけているひとコマだ。

@ITF_Tennis: This is what the #YouthOlympics are all about. Gold medalist Kaja Juvan and bronze medalist Wang Xinyu console silver medalist Yuki Naito before the medal ceremony #sportsmanship https://twitter.com/ITF_Tennis/status/1051162492704096256/video/1
2018年10月14日 2:27

ところでそうそう、テニスマガジンONLINEが記事中で、イガ── Iga Świątek──の姓のカタカナ表記を「スウィアーテック」から「シフィオンテク」にこっそり(?)変えていた。たぶん英語読みに倣ったのがこれまでの「スウィアーテック」で、ポーランド語の発音に準じたのが「シフィオンテク」なのだろう。で、こんなときにはの発音ガイドサイト「 Forvo」へ行き、検索すると、ずばりの Iga Świątekを発音してくれているポーランド男性がひとりいた。その男性の発音を聞くと、より単純に「シオンテック」と聞こえるため、うちでは当面「イガ・シオンテック」で行くことにしたい。ちなみにこれなど参照するに、イタリア男性が「 świątek」を発音した場合の聞こえは「シフィオンテク」にちかい。

本日の参照画像
(2018年10月18日 20:39)

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/ 12 Oct. 2018 (Fri.) 「ブエノスアイレス 6日目 = おめでとう、ワン・シンユー」

女子ダブルス銅メダルのワン・シユ(左)とワン・シーユー(右)。

今大会とはまったく関係ないがワン・シーユーの魅力を伝えるべくもう一枚。2017年の全豪ジュニア、ダブルスでのひとコマ。パートナー(左)はリャン・エンシュオ。

本日の内藤祐希はミックスダブルス。2回戦を不戦勝で勝ち上がっての準々決勝。相手は第3シードのペアで、台湾のジョアンナ・ガーランド、ツェン・チュンシン。夕飯を食べたらいよいよ眠くなってしまい、寝て、起きたら試合が終わっていた次第。6-1 6-0の快勝だったので驚いた。
それで引き続き、ライブ中継でコート1の試合を見る。まず、女子ダブルスの銅メダル決定戦。ワン・シユ、ワン・シーユー(中国) v. マリア・カメリア・オソリオ・セラーノ(コロンビア)、マリア・ルーデス・カール(アルゼンチン)。これがとても好カードで、堪能した。7-5 6-3で制したのはワンズペア。おめでとうございます。
で、ワン・シーユーだけど、あらためて、かわいいね。知ったこっちゃないだろうけども。
コート1のもう一試合はミックスダブルスの準々決勝で、クララ・ブレル、ウーゴ・ガストン(フランス) v. カヤ・ジュバン(スロベニア)、マルコ・ミラディノビッチ(セルビア)。勝者が内藤、田島ペアの準決勝の相手となる。この時点でただひとり三冠の可能性を残していたジュバンだが、そうは問屋が卸さず、6-2 5-7 [11]-[9]でフランスペアが接戦を制した。こちらもとてもいい試合で、次戦、(まあ、どちらが上がってきたとしてもそうだったが)内藤、田島ペアはむずかしい相手との試合になった。好調ブレルは女子シングルスのファイナリスト、ガストンも男子シングルスのファイナリストで、田島はシングルスの 2回戦でガストンに敗れている。むろんシングルスをふたつ足したものがダブルスではないものの、そもそもミックスダブルスという形式がジュニアでは非常に稀だから、ペアの急造ぶりはどこも同程度のものだろう。さあどうなることやら。
あと、明日( 13日)は内藤は、女子ダブルスの決勝もある。どうなることやら。

本日の参照画像
(2018年10月14日 16:25)

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/ 11 Oct. 2018 (Thu.) 「ブエノスアイレス 5日目」

マリア・カメリア・オソリオ・セラーノ。準決勝進出おめでとう。

準決勝で対戦するオソリオ・セラーノとクララ・ブレル。

7-6(5) 3-6 1-6。内藤祐希のシングルスは準々決勝敗退でベスト8止まり。讃えるべきいいプレーを相手のオソリオ・セラーノがしたのはもちろんそうなのだが、と同時に、第2セットの途中で、内藤のなかの何かがぷっつりと切れたように見えたのもたしかだ。うーん、何だったんだろう。

23:39
だめだ。
23:55
切り替えよう。おれが切り替えなくてだれが切り替える。
32:18
まあ、ぜんぜん切り替えられてないのだけれど。

切り替えられなかった原因のひとつは、「切り替えて」見ようと思っていたそのあとの試合、ミックスダブルスの 2回戦──内藤祐希、田島尚輝 v. イガ・シオンテック、ダニエル・ミカルスキー──が Walkoverとなったためだ。イガの棄権による不戦勝。それに先立つ同日のシングルスの試合では、これも意外なことにイガがクララ・ブレルに 2-6 4-6のストレートで敗れていた。
で、ポーランドのいくつかのスポーツメディアこことかこことか)が伝えるところによると、イガの棄権は食中毒が原因とのこと。前夜から腹痛と吐き気の症状が出て朝まで続いたが、それでもシングルスの出場には踏み切ったということらしい。ただ、好調のクララ・ブレルは、その体調でもって押し切れる相手ではなかった。
さいわいケガではなく食中毒なので、あさって( 13日)のダブルス決勝──内藤のペアとイガのペアで金・銀を争う──までには回復する可能性が充分にあり、いまはただ、無事に決勝が行われることを祈る。がんばれイガ。と、内藤。

大塚(健太郎)君が、劇団あはひのブログに最初の記事をアップしていた。大塚君は「数字は全角」派なんだなあと、こまかなことを思う。
ツイッター経由で知ったカメラ、「 light」。仕組みのことはあまりよくわかっていないが、欲しいは欲しい。

@fladdict: 我が5年前のツイートが、現実となりました

#GooglePixel #TeamPixel RT 深津 貴之 / THE GUILD @fladdict: レンズの未来としては、超広角で生の光をそのまま記録して、そっから先は画角も焦点も全部シミュレーションって時代が必ずくると思う。カメラ会社がその流れを嫌って投資しないうちに新興産業がただ同然でばらまいて…という流れが予測できる。
2018年10月10日 17:52

@fladdict: 当時カメラ業界に提案したら、「あっはっは!ご冗談を」とスルーされたネタなのですが、グーグルさんが現実化してくれました
2018年10月10日 17:59

本日の参照画像
(2018年10月13日 06:05)

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/ 10 Oct. 2018 (Wed.) 「ブエノスアイレス 4日目」

Hollow Knight (Switch版)

というわけで、更新が例によって〈周回遅れ〉になりつつある日記でいまさらきのうのことを想起している場合ではなく、書く現在の今日( 11日)はこれから、コート1の第一試合に組まれてライブ中継のある内藤 v. オソリオ戦(シングルス準々決勝)の前に正座しなければならないのだ。ああ勝ちたい。
だから手短にと思うが、10日の(内藤祐希の)試合はシングルス 2回戦とダブルス準決勝。シングルスはカミラ・ラキモワとで、またも長い試合となった。7-6(4) 3-6 6-4。

24:06
だめかー。
24:28
だめじゃなかった。勝った。

というつぶやきはその最終盤を指している。なにせライブスコアしか見ていないので適当なことを言うが、ラキモワがなかなか快活なプレイを見せたのではなかったか。押し気味だった第1セットをラキモワがものにできずタイブレイクで落としたあと、それで一気に流れが傾くのを期待したがそうはならなかった。ファーストの出来がよくなかったかして内藤は終始ペースを掴めず、「とにかくあきらめない」ことの我慢を強いられる。で、わたしはついにあきらめたが、内藤はあきらめなかった。
そしてインターバルを置いてダブルスの準決勝。第1シードのワン・シユ、ワン・シンユー v. 第4シードの内藤祐希、佐藤南帆。こちらもライブスコアのみ。4-6 6-4 [10-6]。ワンブレイクをきっちり守って第1セットを取ったワンズペアは第2セットもいい感じでポイントを支配しているように見え、内藤、佐藤ペアのチャンスはごくわずかにしかないと思われたが、そのチャンスをものにしてみせた。勝って決勝進出。決勝の相手は第2シードのイガ・シオンテック、カヤ・ジュバン。上に掲載した短いムービーは、ITFのスペイン語版公式アカウントが上げていた Instagramストーリーで、決勝を戦う二組による茶番。こういうことをやらせるといちばん「ばか」になって好もしいのがイガ(右側奥)なのである。
妻は Steamから Nintendo Switchに移植された「 Hollow Knight」をプレイ中で、その大詰め。世上の評価も相当高いようだが、妻もまた「今年いちばんのゲーム」だという。しかし大詰めともなればいよいよむずかしいらしく、「わたし下手になった」「ぜんぜん(自分がプレイを)学習しない」「もう歳なのか」とぶつくさ言っていた妻だが、その苦戦の原因──身に付けることで戦闘に有利な特殊効果を得られる「チャーム」というものを通常の規定数以上に装備することができる裏技があり、ネットで仕入れて使っていたのだが、それを行うペナルティとして、「代わりに、被ダメージ量が通常の 2倍になる」設定があることに気づいていなかった──に気づき、ふたたび元気を取り戻した。
先日の、破格の安物なライトニングケーブルだけれども、さっそく 5本セットのうちの 1本が通電しなくなったことをご報告しておく。まあ、「そもそも 4本セットだった」と割り切ってもなお安い代物なので致し方はない。

本日の参照画像
(2018年10月13日 03:42)

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/ 9 Oct. 2018 (Tue.) 「ブエノスアイレス 3日目」

浮かれるふたり。左が内藤、右が佐藤。

25:36
長かったー。勝ったー。

ところで、Buenos Aires 2018の公式サイトで提供されているライブスコアではなぜか、いまどっちにサーブ権があるのかの表示がないのだった。得点の流れでもってなんとなく、こっちなんだろうなあというふうにあたりをつけて見ているのだが、試合の展開がブレイク合戦ともなればいよいよほんとうにそれがブレイクなのか、キープなのではないか、足場が崩れるように自信がなくなる。ないものはねだらずに我慢しているものの、ライブスコアとしては、わりと致命的ではないか。あとまあ、これはトラフィックにたいしてサーバ処理が追い付いていないというようなことかと思うが、スコアの反映がやけに間遠なときがたまにある(日を経てだいぶ解消されたように思うが、初日はとりわけひどかった)。
それとねえ、ライブ中継のストリーミングがちょっと面倒な動作をするんだよ。いろいろな種目を扱う総合チャンネルのようなものがひとつあり(このチャンネルは YouTubeでも見られる)、そのほかに各種目ごとに 1チャンネルずつが用意されていて、それでテニスのチャンネルを選び、再生させ、場合によっては AirPlayで飛ばして Apple TVで見るのだけれど、しばらく見ているとチャンネル選択が勝手に総合チャンネルに戻されるのだ。Apple TVで見ている場合はそれでいったん AirPlayが途切れる。PCブラウザで見ている場合と iPhoneで見ている場合で挙動がやや異なるように思われ、iPhoneだと総合チャンネルに戻る間隔がけっこう短く、実用に耐えないほどだと言ってもいいくらいである。
ひとつ気づいたのは ITFが自分のところに持っているオリンピックコンテンツ用のページがあり、根は同じ Live Streamがそこにも埋め込まれているのだが、これはチャンネル選択機能がなく、おそらくテニス用チャンネルが単独で埋め込まれているという単純な理由から、上記の面倒がないのだった。
本日の内藤祐希の試合はダブルス準々決勝と、ミックスダブルス 1回戦。「長かった」のはダブルス準々決勝のほうで、パートナーである佐藤南帆がきのうのシングルスで敗れた相手、ビクトリヤ・デマのペアとの大接戦を 7-5 5-7 [10]-[8]で制した。ダブルスはドロー数が少ないので次がもう準決勝。相手は第1シードのワン・シユ、ワン・シンユーのペアに決まった。あ、内藤、佐藤のペア(今年の全仏ジュニアの準優勝ペアである)は第4シードね。
で、その二時間超えのシーソーゲームをずっとライブスコアで追っていたのでほとほと疲れ、寝て起きたらミックスダブルスはあっさり終わっていた。6-0 6-1で快勝。ただ、ミックスダブルスは次の 2回戦が早くもイガ・シオンテックのペアと当たるのだった。さあどうなるか。

本日の参照画像
(2018年10月11日 19:15)

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/ 8 Oct. 2018 (Mon.) 「ブエノスアイレス 2日目」

マリア・カメリア・オソリオ・セラーノ。

ダニラ・ビスマン。

イガ・スウィアーテック。

12:20
日記を更新。7日付「大塚君の『たしかに』には気をつけろ」
23:20
勝てないねえ、デマに。
24:09
これはちょっとセラーノのファンになるね。よく勝った。
26:08
やりましたっ、内藤祐希。そしてビスマンも勝ってる。イガは余裕。

やーりました、内藤祐希。ユースオリンピック@ブエノスアイレスで第1シードのワン・シユを 7-6(3) 7-5で下し、1回戦を突破。内藤はこれがケガ明けの復帰戦で、ケガでランキングを落としていなければシードを得ていた可能性も高いいわゆる「迷惑ノーシード」であることを思えば、そこまでの番狂わせでもない側面はあるのだけれど、同時に第2シードのリャン・エンシュオもまたダニラ・ビスマンに敗れたため、第1、第2シードが揃って初戦敗退というその波乱の構図のほうへとニュースの語り口はどうしたって収斂させられる。なにせワン・シユは先日、WTAのウーハンで、けっきょく敗れはしたもののカサキナとフルセットを戦ったばかりだし、それに、もうすっかりプロサーキットばかりを回るようになっているワンは、WTAランキングを 180位まで上昇させてもいる存在だ。
さいわいにも試合がセンターコート(コート1)に組まれたためライブ中継があり、ひさびさに映像付きで内藤の試合をたっぷりと見た。ワン・シユがどうも、クレーコートに終始ノリきれずにいたという印象も少なからずあったものの、内藤のいくつかのサービスゲームは中継の実況アナウンサーを思わず興奮させるに足る力強いもので、だからこそ、いっぽうでは「なぜこのサービスゲームをブレーク後にできないか(笑)」というフラストレーションが溜まりもする試合展開。ライブスコアでは何度も見てきた、「キープできねえなー」の実相を映像付きでまじまじと見る思いであり、ゆえに、こまかいことは抜きに、とにかく最終的に「勝った」ということこそが大きい。これを「事実上の決勝」と呼ぶにはまだ強豪(ワン・シンユーとか、「大本命」イガとか)がひしめくが、これを勝ったからにはとりあえず、イガと当たるだろう準決勝まではぜひとも行ってほしいのだった。
もうひとり日本から女子シングルスに出場している佐藤南帆は、対戦成績が 0勝4敗(すべて今年)のビクトリヤ・デマとまたもや当たり、そしてあえなく 5敗目を喫する。相性とはこれのことかというくらいに勝てないのだった。実力的には少なく見積もっても「拮抗」しているはずの──かつ、内藤と比べたときに「実力どおりの結果」を安定して出すイメージのある──佐藤が、デマにばかりはどうもだめだ。
中継のあるセンターコートには、いればアルゼンチンの選手の試合が最優先で組まれるようで、今日も第一試合は地元アルゼンチンのマリア・ルーデス・カールと、コロンビアのマリア・カメリア・オソリオ・セラーノとの対戦が割り当てられた。ふたりは今大会、ダブルスのパートナー同士でもあるのだが、これがオソリオにはなかなかむずかしい試合となる。完全アウェーの状況のなか、「実力どおりならセラーノが勝つ」という力関係もむしろオソリオにはプレッシャーとして働くかっこうになり、強気に攻め立てるカールに何度も流れは行きかけるが、そこをなんとかしのいでオソリオが辛勝。ちょっとオソリオのファンになった。

本日の参照画像
(2018年10月10日 20:36)

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/ 7 Oct. 2018 (Sun.) 「大塚君の『たしかに』には気をつけろ」

ぜんぜん関係ないが、これうまい。

大塚君ブロマイド。

13:00
日記を更新。10月6日付「ブエノスアイレスはまだか」
13:20
さて、これから神楽坂の大塚君ちへ。

走り高跳びという共通の趣味を通じて知り合った早稲田大学の学生、大塚(健太郎)君のうちへ午後、用がないではないものの、ほぼ遊びにいく。電車の便の関係で神楽坂で待ち合わせたが、ほんとうの最寄りは江戸川橋。そう言われてみると界隈に見覚えがあるのは、春先、笠木(泉)さんの『ドードー』のときにこのあたりに移転した「マック・スキャン」というスキャン業者を利用したからだ。
大塚君がやっている「劇団あはひ」という学生演劇集団のサイトをこないだ作り、そのブログの更新の仕方などを大塚君の部屋でくつろぎつつ説明する。「あはひ」で宣伝美術などをやっている冨田粥さんも同席した。
ところで、大塚君が高校まで走り高跳びをやっていたというのは今日はじめて知るほんとうの話で、ただでさえ好青年ぶりを発揮する大塚君にさらにスポーツマン属性(しかも陸上)があったとなれば、もう怖い物なしだと言って差し支えないだろうが、その大塚君がまったくひとの話を聞いていないときにおざなりに返す相槌の、「たしかに。」には気をつけなければいけない。今日は冨田さんが、部屋で目にした能についての本をもとに「これを読んでるんだったらあれも読むと面白いよ、これこれこういう調子だから」というような読書ガイド──いや、わたしもまたまったく聞いていなくて申し訳ないが──を熱心にしたさい、「いま、頭にはまったく入っていません」という顔をして聞いていた大塚君がひと呼吸置き、「たしかに。」と応えたのには大笑いした。
そんなこんなで夕方の 6時ちかくまで。また駅まで送ってもらい、これから稽古だという大塚君と別れる。
ほか、溜まるにまかせていたテレビ録画をとりあえずハードディスクからディスクに逃がす作業など。あと、最近には珍しく、もう iOSを 12に上げた。なるほどねえという堅実な変更がいくつか。
夜、ユースオリンピック@ブエノスアイレスのテニス競技がはじまる。初日の今日は男子シングルス 1回戦と、女子ダブルス 1回戦。ライブ中継があるのはセンターコートのみだった。日本の田島尚輝と、内藤祐希・佐藤南帆ペアはともに勝ったがセンターコートではなかったので映像は見られず。で、わーわー言っていたわりに今日はじめて女子シングルスのドローを確認したのだったが、内藤はノーシードで、初戦、第1シードのワン・シユとなのだった。そーですかあ。こりゃあねえ、勝ちたいねえ。事実上の決勝と(いやまだ、イガもワン・シンユーもいるけど)いきたいよねえ。というその内藤のシングルス 1回戦は、さすが第1シードの試合なのでセンターコートに組まれており、今夜( 8日23時すぎごろ)、ライブ中継ありで試合開始。

本日の参照画像
(2018年10月 8日 11:32)

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/ 6 Oct. 2018 (Sat.) 「ブエノスアイレスはまだか」

ちょっとわかりずらいが、がじがじになったライトニングケーブル。通電が安定しないのだった。

大坂なおみが負けたため気分が持ち上がらず、ネットを越えない。背中に見えていたテーピングがなくなっていたので「おっ」と思ったが、けっきょくその背中がらみと思われるメディカルタイムアウトを取っていた。次週・香港はどうするのだろう。出るのだろうか。それともシンガポール( WTAファイナルズ)に向けて、やはりここはキャンセルだろうか。
というわけで、わたしとしては早く内藤祐希やイガ・シオンテックの出るユースオリンピック@ブエノスアイレスのほうに気持ちを切り替えたいが、それはまだ明日( 7日)の夜遅くから。ケガのためにジュニア最後の全米などいくつかの大会を棒に振った内藤の、これが復帰戦。いっぽうのイガは依然シニアの大会でぶいぶい言わせている。Olympic Channelというライブ中継を届けてくれるらしい iPhoneアプリを入れ、準備万端だが、はたして見たい試合を届けてくれるのかは不明。早くはじまれ。
宣伝美術・Web・票券補佐としてかかわっていた舞台、早稲田小劇場どらま館×遊園地再生事業団『 14歳の国』は、ちょうど日記の止まっていたあいだにはじまって、終わった。何かとバタバタしたものの、劇場制作の宮崎(晋太朗)君のおかげで楽日まで。
ニボルがその先っぽをがじがじ噛むので家のライトニングケーブルが次々とだめになっていく。5本セットで 1,300円という破格の安物を買う。値段からしてケーブルそれ自体の耐久性もさほど望めないが、どのみちニボルが噛むのでこれでいいのだ。

本日の参照画像
(2018年10月 7日 12:53)

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