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/ 15 Nov. 2012 (Thu.) 「ヒッピー部、あるいはヒゲのあるなし」

二回目(夜)のカリカリを待つ者たち。写り込んでいる部屋の様子が雑然としているのは、リビングを整頓・掃除する中規模計画のまっただなかで撮られた写真だからだ、という注釈をかならず入れるように、と妻。

また前日から夜通しで仕事をしていた。

2:07
今夜はこれから。
5:57
ん!? パターンがわかったかも?
23:02
今夜もこれから。

 きょうつぶやいたのはこれだけ。
 ちなみに「パターンがわかった」云々は、制作中のとある Flash ゲームにかんするデバッグ作業の話で、こうして夜通しで何かしているのもおもにその Flash ゲームの仕事のためである。
それで夜更けだったか、明け方だったか、きのうヒッピー部の舞台が初日をむかえた大場(みなみ)さんに iTunes Music Store から差し入れ── Selah Sue のアルバム──を送る。iTunes のギフトってやつをはじめて使った。たぶんこれ好きだろうというか、(ま、ココロでなら)踊れるだろうと、ふと。
夜、池袋。そのヒッピー部『あたまのうしろ』を観に行く。「序幕」と呼ばれているらしい冒頭のシーンに出てきた大場さんに、「痩せたなー」とまず驚かされる。
その序幕では、何もない空間に次々と──とはいえゆっくり──装置や小道具が運ばれてきて、それらを装置として組み上げたり、配置したり、いちど配置した場所からまたちょっとだけちがう位置へ動かしたり、といったことが延々くり返される。見ているうちに、これは〈手品〉だなと気がついた。手品師が、まだはじまっていないのか、それともこれも手品のうちなのかわからない時間のなかでこれから使う道具をひとつひとつ示していく──「何もないでしょ?」だったり、「ほら、コレはまだココにありますね?」だったりする──あれである。ことに、装置のひとつに白い衝立があるのだが、そのむこうからこちらへオーガンジー(最終的にはこれがスクリーンとして利用される透き通った薄手の布で、光沢と張りがある)を垂らし、引っ込め、また垂らすさまは、円筒形の謎の筒から出し入れされる赤いハンカチ、もしくは大きなボックスのなかに入れられた美女が小さな穴からひらひらさせる赤いハンカチを思わせて、そうなるともう、空間現代の音楽もポール・モーリアにしか聞こえない。最終的に何が起こるのか──何が〈消える〉のか──、知らされないままに進行する手品(いや、手品の多くは説明なしに進行するわけだけど)。あるいは、60分に引き伸ばされた長大なミスディレクション。でもって、これが手品である、ミスディレクションの技術であると仮定するならなおさら、やはり〈タネ〉=〈虚構〉こそがもっと強くほしかった、といったような、たとえばそんな感想。
あと中盤では、客席前方、下手側の壁に大写しになった大場さんのうなじというか、横顔というかをずっと見ていた。それと同じもののより精細な図像は舞台上のスクリーンにも映されているのだが、そっちではなく壁に投射された、とにかくでかい大場さんを見ていた。そのでかい大場さんが、なんだかとてもよかったのだ。
アフタートークまで聞いて会場を出るとちょうど大場さんがいて、きょう行くとは言っていなかったので少し驚かれる。で、わたしの顔を見て「ヒゲ、ずいぶん生えましたね」と言うので、「生えてないよ」とわたしは言下に否定する。「生えてるよ!」「生えてねえよ!」とヒートアップしたはいいが、申し訳ないことに大場さんは具合がわるいのだった。何日か前にテキストメッセージで聞いていた病状から少しは快方にむかっているのかと思いきや、まったくだった。いまだにいっさいの固形物を食べられない(食べれば倍もどす)といい、そんなこんなで瞬く間に 5キロ痩せたらしい。熱も続いていて、きょうの昼の公演後には 38°C あったという。
そんな状態なのでそそくさと家路につく大場さんと、観にきていた高橋(直貴)君と、三人で劇場をあとにし、いっしょに帰る。「で、いつ元気になるの?」と訊いて〈苦笑〉されたときにはさすがにちょっとひるんだが、ぐっと踏ん張ってひたすら無責任な会話に終始した。「いまの夢はハムカツを食べること。ぜったい無理だけど」という大場さんには、「スプーンならどう?」とよくわからない返答をする。

フキダシ

山手線の高田馬場で大場さんと別れ、そのあと高橋君とは男同士の内緒の話。新宿で高橋君と別れて中央線に乗り換えてから、大場さんに「ヒゲ剃ったほうがかわいいよ」とテキストメッセージを送った。「生えてねえよ! つるつるだよ!」とほどなく返信が来たので、そのまま、おもに反射神経だけで会話を続行。「どこがだよ! 鏡みろよ!」「みるよ! ほら、つるつるだよ!」「てめ、卑怯な鏡つかってんじゃねーぞ!」「卑怯な鏡ってなんだよ! マジックミラーくらいしか知らねえぞ!」「マジックミラーって何だよ!」と、けっきょく大場さんが小平に着くまで、47ものフキダシが交錯した夜だった。
本日(15日)の電力自給率:50.6%(発電量:12.0kWh/消費量:23.7kWh)

@Palestinianism: No one is being spared this morning in #gaza.
2012年11月20日 13:10

 「be spared」はたぶん「容赦される」だろう。

本日の参照画像
(2012年11月21日 13:28)

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/ 14 Nov. 2012 (Wed.) 「あることないこと」

というわけでこれ、14日付の日記をいまわたしは書いているのだけれど、その〈書いている現在〉でいえばいまは 19日で、きのう 18日には 37歳の誕生日もすませ、ついてはたくさん「おめでとう」の声もかけられたし、他方、ここひと月余りずっとそれに振り回されてきた仕事にいよいよかたが付いたこともあれば、あとまあ何しろ大場(みなみ)さんの胃腸炎が治ったことにはほっとさせられたわけで、だから、わたしはいま自分が立っているはずの 14日を、もうずいぶん昔のことを見るような目つきで見ているのだった。いったいここはどこなのか。目を凝らせばうっすらと水曜日。水曜なら大場さんの胃腸炎はまだ治っていない。

べつに、ひと冬で手袋が擦り切れるほどの過酷な生活でもないし、ふつうに暮らしていても擦り切れてしまうような特殊な手の甲をしているわけでもないが、一年にひとつずつのペースで妻があらたなものを編んでくれる手袋の、今年のそれが編み上がってきた。写真でもおわかりいただけるかと思うが、左手用のほうが少し大きく、右手用がちょっとキュッとしている。
もとから読んでくれてもいたようだが、胃腸炎に倒れてからはなおさら、する(できる)ことのない日々にあっての手ごろな娯楽、ほどよい読み物としてこのわたしの日記が重宝したようで、愛読しているのだと大場さんは言う。せっかく読んでるんで、もっとわたしのこと書いてくださいよと 5キロ痩せたその顔をこちらへ向ける大場さんをむげにもできず、だから大場さんについてはもっと、あることないこと、書いていこうと思うのだった。
はたまた、ただ勢いだけでツイッターにリプライを飛ばすわたし。最近は勢いだけのツイート(おもにリプライ)しかしていないような気もする。ここでの相手は小笠原(悠紀)

@yukikirin: 歌舞伎町に箱代0円でパーティ出来るDJ BAR見つけたんだけど皆どうなのやる気あんの
2012年11月14日 0:37

@soma1104: あるよ。
2012年11月14日 0:40

@yukikirin: じゃあ諸々宜しくお願いします。
2012年11月14日 0:41

 意外にあっさり、ものの 5分のうちに任されることになってしまった。
 どうしたらいいのだろう。DJ BAR で催されるパーティーにおいての「諸々」とはいったい何を指すのか、門外漢であるわたしにはちょっと想像さえつかない。もろもろ。
 ひとつの可能性として、「諸々」というのがわたしの愛称だとも考えられなくはなく、その場合は「じゃあ相馬さん」という意味での、より親しみを込めた「じゃあ諸々」になるわけだが、小笠原、そんなふうにおれのこと呼んでたかなあというと、ちょっと記憶があいまいだ。もろもろ。由来はいっさいわからないが、響きもかわいく、わるくない愛称だなとわたしは思いはじめているのだった。
本日(14日)の電力自給率:53.9%(発電量:13.8kWh/消費量:25.6kWh)

(2012年11月19日 20:32)

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/ 13 Nov. 2012 (Tue.) 「百年と三日間」

ポシュテは長い。

手にしている『漫才・マンザイ・MANZAI』は 1981年の本だ。兄が捨てていなければ実家にも同じものがあるはずである。実家のそれは三兄弟のうちの誰が買った(買ってもらった)ものだか、これについてはまったく記憶もなければ判断もつかない。発行年(わたしは 6歳だ)からいけば「お下がり」と考えるのが妥当だが、案外「おめえだよ」と言われそうな気がしないでもない。ともかく子供のころによく読んでいた本で、先日アマゾン経由で古書を注文したそれ──「なぜまた?」と問われるとちょいと返答に困る──がきょう届いた。
この写真をツイッターに投稿したらすぐに中学同級の野口(千寿子)さんからリプライがあって、そういえばまだ返信していなかった。

@nogtan2: 花王名人劇場て!
それ、なに?!編て書いてあるけど、ほか、何あるの?!
2012年11月13日 22:57

 いやその、この「花王名人劇場・編」は編者が「花王名人劇場」名義だという意味で、べつに「お好み演芸会編」や「ザ・テレビ演芸編」がほかにあるわけじゃないです。花王名人劇場の枠で放送された漫才番組(記憶ではごっちゃになってるけど、「THE MANZAI」シリーズとはべつの番組のはず。「THE MANZAI」は火曜ワイドスペシャル枠)から、そのネタを活字で採録した本です。載っているのは、掲載順にザ・ぼんち、紳助・竜介、ゆーとぴあ、阪神・巨人、のりお・よしお、コント赤信号、いくよ・くるよ、ラッキー・パンチ、セント・ルイス、やすし・きよし。ちなみにあとがき部分にはプロデューサーである澤田隆治の「MANZAI元年」という文章が載っていて、曰く、かつてエンタツ・アチャコという才能が萬歳から漫才へとジャンル名称そのものを変えさせてしまったように、いま、ここに掲載したかれらによって、漫才はマンザイへ、そして MANZAI へと変えられてしまったのだ、云々。
ふとこの本のことが思い出されたのは少し前のこのやりとりのときで、

@yukikirin: ゴールデン街のお客さんから「相馬さんの書いたコント」の写真を貰った。コント感が凄い。 #gcpz http://t.co/JOow6ro9
2012年10月18日 21:26

@soma1104: たしかにコント感すごいね。一瞬、ラッキーパンチかと思ったよ。あ、ラッキーパンチ通じないと思うけど(レオナルド熊さんと石倉三郎さんのコンビです)。
2012年10月18日 21:41

つまりわたしはここにあるグーチョキパーズの舞台写真を見て、『漫才・マンザイ・MANZAI』の p.153 にある、ラッキー・パンチのこの写真を〈なぜか急に〉思い出したのだった。

 当時のわたしはラッキー・パンチ(のちに「コント・レオナルド」)があまり好きではなかったけれど、さりとて、やっぱりいい顔をしている。
さて、本日の残りは 10月30日付の日記で紹介した、「森さんの球根の話」のつづき。妹がもらってきた素性のわからない球根を姉妹でひとつずつ育て競うことになった森(栞里)さんの、その球根のその後であり、球根の謎が徐々に明かされていくストーリー中盤だ。ちなみに「あずきパンダちゃん」のアイコンが森さん、おそらくつげ義春だろう漫画のコマのアイコンが大場(みなみ)さんである。

@mo148: 13日目。 http://t.co/22QgI4Pm
2012年11月13日 20:04

@obami23: お、おお
2012年11月13日 20:36

@mo148: もうじきです、、
2012年11月13日 20:54

@soma1104: いや、こっからが長いんだよ。
2012年11月13日 21:08

@mo148: そうなのか!、、耐えどきですね、
2012年11月13日 21:19

@soma1104: 百年の長きにわたり、森家四代をずっと見守ってきた球根だからね。ついに咲く瞬間をこちらもじっくりと待とう。
2012年11月13日 21:25

@mo148: おお!そのような有難い球根とは!なれば、喜んでお世話させていただきます。
2012年11月13日 21:44

@soma1104: うん、で、さらに森家の前に大場家を3日間だけ見守ってた。
2012年11月13日 22:49

@obami23: その3日間はすごかった。大場家はすごかったよ。
2012年11月13日 22:35

@mo148: 森家の百年に匹敵するなにかが、その3日間で起きたのですね。
2012年11月13日 22:57

本日(13日)の電力自給率:29.1%(発電量:6.3kWh/消費量:21.6kWh)

本日の参照画像
(2012年11月18日 15:44)

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/ 12 Nov. 2012 (Mon.) 「女王陛下と007」

女王陛下は犬も平気だ。

三匹でも大丈夫。

11日の夜からずっと明け方まで起きていて、これでひと息ついたというメールを送ってから「赤いきつね」を食べたのはツイッターにつぶやきが残っているのでそうだったと思い出す。少し寝て、それでまたしばらく家で作業したのちに昼ごろ出社。なんだかんだあって、そんなつもりもなかったのだけど油断していたら電車のない時間になっていた。けっきょく会社泊。
さて、今日付の Vogue.com UK には、「The Queen Volunteered For Olympic Appearance」という記事。7月28日の早朝にテレビの前で声を出して笑った、あのロンドンオリンピックの開会式にまつわるエリザベス女王のエピソードを紹介する。そして Vogue だけに、記事は急旋回して〈ファッション業界的興味と興奮〉へと着地をこころみているように思われるが、ちょっとばかり急すぎないだろうかというのが訳してみての感想だ。

THE QUEEN's starring role in the Olympic Opening Ceremony was all her own idea. According to screenwriter Frank Cottrell Boyce, who worked alongside Danny Boyle on the event, the monarch volunteered to take part after reading the proposed script.

オリンピック開会式で主役をはってみせた女王陛下だが、それはみな彼女自身のアイデアだった。同イベントにダニー・ボイルとともに関わった脚本家のフランク・コットレル・ボイスによれば、陛下は提案のあった台本に目を通したあと、自ら参加することを買って出たという。

The Queen's involvement in the ceremony saw her starring alongside Daniel Craig as James Bond - first inside Buckingham Palace, in which Her Majesty featured - and then apparently jumping out of a helicopter to parachute down into the Olympic stadium, thanks to a stunt double wearing the exact same outfit.

式において女王が関与したのはダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドとの共演部分で、まずはじめに彼女をフィーチャーしたバッキンガム宮殿内でのシーンがあり、そして、ふたりとまったく同じ扮装をしたスタントマンの助けを得て、見かけ上ヘリコプターから飛び降り、パラシュートでオリンピックスタジアムへ降下するというものである。

"We came up with it as a comic idea and expected an actress to take the role of Her Majesty," said Cottrell Boyce. "We submitted our plans to the palace and asked if it was alright to show the Queen jumping out of a helicopter. We got a letter back the next day saying: 'This is wonderful and the Queen is available for filming on the following day.'"

「ぼくたちはそれを漫画のアイデアみたいに思いついて、陛下の役は女優が演じるのを想定していたんだ」とコットレル・ボイスは言う。「宮殿にぼくたちのプランを提出して、陛下がヘリコプターから飛び降りるという表現が問題ないか、お伺いを立てた。翌日われわれが受け取った手紙にはこうあった。『素敵です。以下の日程で、女王は撮影に参加可能です。』」

The writer was speaking during a Catholic conference at Aquinas College in Stockport.

ストックポートのアクイナス・カレッジで開かれていたカトリック会議の合間をぬい、作家は語ってくれた。

"We had one meeting with the Queen and we showed her the story board with the helicopter," he continued. "Her only comment was: 'You have a Westland Scout going under Tower Bridge. It really won't fit. You will need a Westland Aqusta, that will do the job.'"

「一度だけ女王をまじえたミーティングがあって、ヘリコプターのシーンについてストーリーボードを見せて説明したんだけど、」と彼はつづける。「それにたいする陛下からの唯一のコメントがこうだった。『タワーブリッジの下にウェストランド・スカウト[訳注:ヘリコプターの機種名]を飛ばそうとお考えのようですが、似合いません。アグスタウェストランド[訳注:同じく機種名]のほうがいいでしょう。』」

It was previously revealed by the Queen's dressmaker, Angela Kelly, that not even the royal seamstresses knew why they were required to make two identical outfits for the occasion - as the whole sketch was kept top secret. "It took months and months of preparation," she explained.

女王のドレスメーカーであるアンジェラ・ケリーが打ち明けてくれたところによれば、王室のお針子さんたちでさえ、この式典のためになぜ自分たちがまったく同じ衣装を二着作らされているのか、知らされていなかったという。式全体の見取り図がトップシークレットとされたためだ。「準備には何ヶ月もかかりました」と彼女は説明する。

But it looks as though Kelly may have competition in the form of world-renowned designer Valentino Garavani. The Italian couturier cited the Queen as someone he'd "absolutely" love to dress - referring to her as "the most important woman in the world".

そのケリーはしかし、世界的に名高いデザイナー、ヴァレンティノ・ガラヴァーニといつかコンペをすることになるかもしれない。かのイタリアのファッションデザイナーは女王を指して「世界でもっとも重要な女性」だと言い、「かならずや」自分の手でドレスアップしてみたい人物としてその名を挙げている。

"I know exactly what she should wear, and with my touch, I would create marvellous clothes for her," he told The Sunday Times Style. "I would be so honoured to be asked."

「彼女が何を身に付けるべきか、ぼくは正確に知っている。ぼくのタッチで、彼女のためのすばらしい服が生み出せるはずだ」と、彼は『サンデー・タイムズ・スタイル』で語っている。「注文をもらえるなら、そのこと自体がひじょうに光栄だよ。」

The Queen Olympic Opening Ceremony - Daniel Craig James Bond (Vogue.com UK)

12月1日にシリーズ最新作の『スカイフォール』が公開される 007 だが、それへむけて──あとまあ今年はシリーズ製作50周年で、007 まわりはなんやかやとお祭り状態なのだが──、いま、TOHOシネマズ 六本木ヒルズでは『ドクター・ノオ』から『スカイフォール』までの全タイトルを毎日 1作品ずつ日替わりで上映中らしい(10:00~の回&レイトショー/『スカイフォール』以外は Blu-ray 上映)。特集オールナイトもあるようで、うーん、行くならやっぱり 11月30日の三本立て=『女王陛下の007』『死ぬのは奴らだ』『消されたライセンス』かなあ。

@videobird: 007は属性の多い映画なので何を主眼に見るかで好きな作品が違ってくる。まともな観方をすれば『ロシアより』や『女王陛下』が出来がいいのだろうけど、自分が初期シリーズでいちばん好きなのが最も荒唐無稽なこの『二度死ぬ』でした。SFアクションギャグマンガ家(?)の原点が詰まってる。
2012年11月6日 22:56

 でしょ? と思うのは「まともな観方」のほうで、最高傑作は? と訊かれれば『女王陛下の007』と答えることにしているわたしです。

本日(12日)の電力自給率:28.6%(発電量:6.6kWh/消費量:23.0kWh)

本日の参照画像
(2012年11月17日 10:44)

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/ 11 Nov. 2012 (Sun.) 「SELAH SUE だ!」

セルフタイトルのデビューアルバム『Selah Sue』。 Selah Sue - Selah Sue

いろいろ見比べて想像するに、おそらくこのあたりがいちばん見た目どおりの写りのものだろうか。大野智似?

きょうは一日家を出ず。
仕事と、合間に部屋の片付けを少しだけ。あと、日記を書いたり(この日書いていたのは 8日付「無題な日々のあれこれ」。それで翌朝の 7時ぐらいまで起きていた。

タイトルで名前を叫んだはいいが、あまりよく知らないのである。名前の読みかたさえ、セラ・スーだろうとは思うものの、自信がないくらいだ。
シャルロット・ゲンズブールやケイト・ブッシュにかんする情報でお世話になって以来 RSS リーダーで購読している「Jasouyouqui の 全方位極楽!」というブログを、しかしもう何ヶ月もちゃんと読んではいなくて、流れてくるフィードをただ右から左へ「既読」にしていたのだけれど、その折りにしばしば、ここのところ視界の端に入ってきていたのがこの CDジャケットに写る彼女だった。
ふと、何か聴こうかなという気が起こり、このジャケットのことが浮かんだのであらためてブログの記事にあたると、これはジャケットの彼女── Selah Sue ──によるセルフタイトルアルバムだと知れ、Jasouyouqui さんがいま話題にしているのは──わたしが目にした、この白いほうのジャケットのそれは──、2枚組として出されたばかりのコレクターズ・エディションであるらしい。このさい 2枚組のほうでもよかったのだが、手近(iTunes Music Store)にあったのは去年の 3月にリリースされた元のアルバム(デビューアルバムにあたる)のほうだけだったのでそれを買う。ちなみにそっちのジャケット── JPEGだけどさ──は黒い。
ところで、どこまで賛同を得られるかわからないものの、このジャケットに写る Selah Sue はなんだかちょっと茂木(成美)さんっぽい。で、てっきり茂木さんのような顔立ちをイメージしていたのだけど、ファンになったついでに検索してみれば、ほかの写真は、けっこうジャケットとはことなる印象を受けるものが多く、なかでも驚かされるのがこの一枚だ。

かわいいぞこりゃ。
いや、おおかた角度の問題とか、そういったことだと思うのだけど、これなんかだとちょっとシャルロット・ゲンズブールの面影さえ感じられ、「それ、要は受け口ってことでしょ」って指摘はまったくそのとおりなんだけど、さらに言わせてもらうならこの場合、かるく含み綿をしたかのような頬の膨らみと受け口とのバランスが絶妙なのであって、いわば〈マーロン・ブランド似〉とまとめることもできそうなその特徴こそが、わたしにとっての〈弱いんだよそれに、おれ〉という顔なのだった。
何の話でしょうか。
と申しますか、話ここに至ってやっと、こいつ、ちゃんと Selah Sue のことを説明する気がないなとお気づきのかたもあろうかと思いますが、彼女が呼び起こす音楽的興奮の一端についてはたとえばこちらのページなどを参照いただいて、想像していただければと思います。
というわけで、一曲選べと言われたらわたしはこれかな、というところの「Crazy Sufferin Style」をライブ版でどうぞ。

本日(11日)の電力自給率:9.2%(発電量:2.6kWh/消費量:28.0kWh)

本日の参照画像
(2012年11月16日 08:55)

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/ 10 Nov. 2012 (Sat.) 「TurtleJacket for iPhone 5 を着て」

手に持つとこんな感じ。

むろん一般的な iPhone ジャケットと同様、装着した状態でもひととおりの操作に支障はない作りになっている。

昼にマッサージを受けたあと、駅前で妻と買い物。無印良品のこたつを買う。あと、PATRICK のスニーカーを買ってもらう。その後ひとりで池袋へ。東京芸術劇場で村川拓也『言葉』を観る。よかった。いや、いろいろ「よかった」でばかり片付けていて申し訳ないが、何といいますか、すぱっと言い当ててやろうというような、そういった欲もあまり動かない今日このごろ、〈利いたふうな口をきく〉のでもなく、眼前までせまった壁をゆっくりと片手で押しもどすような、そうした言葉を時間をかけ紡ぐだけの気概もなくて、たとえば同じ回を観ていた児玉(悟之)君が、

 村川さんの舞台作品は『ツァイトゲーバー』の時にも感じたのだが、演劇について根本的な部分から考えながらも純粋であり得る。口を開くたびに自分が摩耗して傷付いていく感じが悲しくて、だからこそ話すこととは違う道具の可能性を考えているというような、そういう印象がある。
LOSCO » 10|SAT

と書いたりするのを「そうだなあ」と眺めつつ、自身は「よかった」という言葉でごまかしていると言えばいいか、いや、べつにごまかすつもりもなくそれは「よかった」のだけど、以前はぼく、この四文字をどう引き延ばしていたのだったか、それがいまちょっと思い出せずにいる。そのうち思い出すのではないかとも思っているところだ。
観劇後は、その児玉君とちかくの喫茶店へ。いろいろ話す。と書けば、何やら切り詰まった顔の男がふたり浮かびかかりもするが、話題は他愛もない。あ、そう書いていて、いま、そういえばきょうの日記は、

「だめですよ、と児玉君は言った」

というタイトルのもと書こうと思っていたことを思い出したが、ま、その話はまたこんど、ゆっくり山村(麻由美)さんにだけ話そう。そうそう、女の子のことばかり話していたといえば話していたのだった。

というわけで、きのう香港から届いたと書いた「TurtleJacket for iPhone 5」とはこういうものである。iPhone 5 本体に装着するアルミニウム製のジャケットで、これを着せることにより、デジカメ用に市販されているコンバージョンレンズ(37mm取付ネジ径のもの)を iPhone 5 の本体レンズにかぶせて取り付けることができるようになる。写真は、キットとしてジャケット本体に付属してくる広角レンズ(0.7倍)を取り付けた状態のもの。
とにかくね、一気に iPhone 5 がずっしりくる。いや、これでも iPhone 4/4S 用として提供されている旧モデルに比べれば、背面側のアルミが大きくくり抜かれた作りに変更されているためかなり軽量化されているという話なのだが、きのうまでハダカだったあの iPhone 5 のポケットに滑り込ませたときの〈平たさ〉、手になじむあの〈平たさ〉の記憶からすると、ジャケットを纏ってひとまわり厚くなったボディはいかんせん重く、持ちにくいし、レンズはじゃまだ。
いや、「じゃまだ」じゃなくて、それ、広角の写真を撮るために付けてるわけですけど──そして誰が付けてるのかといえばわたしが付けてるわけですけど──、そういったことも忘れ、ただただこれをふだん使いの iPhone ジャケットとしてみた場合に、なんでこうなってしまったんだろうという腑に落ちない気分にさせられて、そこがたいへんに愉快なのだった。
だから、写真を撮ってみてどうだったのかとか、そういったことをこそサンプル写真を添えつつ報告すべきなのではないかとは思っているのだったが、なにせレンズまでずっと付けているためにズボンのポケットから出し入れするのがまずひと苦労なのであって、「外せば?」と妻には言われつつ、駅前での買い物中ずっと装着させて携帯していたわたしは、けっきょくまだ、一枚も広角レンズを使った写真を撮っておらず、いったい何のレビューだ。
本日(10日)の電力自給率:81.6%(発電量:14.2kWh/消費量:17.4kWh)

本日の参照画像
(2012年11月14日 03:01)

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/ 9 Nov. 2012 (Fri.) 「小笠原は『Dog Away Pro』を買った」

カウンターの奥で「Dog Away Pro」を購入、ダウンロードする小笠原。

朝、通勤中に妻からテキストメッセージで「香港から荷物が届いたよ」と報せがある。あきらかに、まだまだ iPhone 5 に浮かれていた10月中旬ごろにいきおいで注文した「TurtleJacket for iPhone 5」が届いたのだが、無駄遣いもいいところなので、返信は「サモハン饅頭だよ」と打ってその場をごまかす。と、一時間もしないうちにふたたび妻から「アップルからも荷物が届いたよ」とメッセージ。これは「Lightning - Micro USBアダプタ」で、必ずしも無駄遣いではないもののタイミングが悪いので、「温泉饅頭だよ」と返してごまかした。
午後、アップルストア銀座に行ったのは Apple TV を買うためだが、直前の情報によればいま、アップルストア銀座には iPad mini の在庫があるという。iPad mini が〈総合的にみてかなりよい〉デバイスだという話は内外のレビューで読み知っているし、なんだかんだいってけっきょく誘惑を断ち切れていないわたしがいるのは事実なので、店頭での出会いかた次第によっては、これは万が一のこともあるだろうなという多少の覚悟と諦念とをもって銀座へと向かう。
そしてわたしはこらえたのだった。何とかもちこたえた。
もちこたえるコツは、直後に Retinaディスプレイモデルの iPad を見ることだ。これでけっこう我に返る。我にさえ返れば、さらにその地点からさまざまな問いを自分に投げかけることも可能だ。「ちょっとそこのおれ、iPad mini というデバイスにおいて Retina か否かはさほど重要な要素ではないというふうに頭で納得しようとしているようだが、じゃあいま iPad mini を買ったとして、たとえば一年後、ほぼ同等のスペックで Retina化だけを果たした、ちょっと重い、より値の張る iPad mini が出たなら、はたして買い替えないのか?」「iPad mini をいま愛することができるのなら、iPad 2 をまだ愛することだってできるのではないか?」「だいたい、日々 17インチの MacBook Pro をリュックに入れてさほど苦痛とも思っていない人間が、いったい〈小ささ〉と〈軽さ〉の何を論じようというのだ?」等々。
ただあれだ、店を出た直後に妻に電話をかけたのだが、「いまアップルストア銀座で Apple TV を買って、iPad mini を何とか思いとどまったところ」というその唐突な報告の、「iPad mini を」までしゃべったときの電話越しの妻の〈感じ〉が、あれ? これ、このあと「買っちゃった」とつづけても許容されていたのでは? という予感を抱かせるものだったことは、ちょっとなあ、そうだったのかと、悔いの残るところではあるのだった。
夜、池袋西口のシアター・グリーンでジエン社の『キメラガール アンセム/120日間将棋』を観る。よかった。売っていた戯曲を買う。

そのあと新宿に出て、小笠原(悠紀)がバイトをしている、ゴールデン街の「BONITA」というラテン・バーにはじめて行く。10時ごろに着くと、客はわたしだけ、店側も小笠原だけで、それから小一時間もしてやっとほかのお客さんが来はじめるまではふたりでしゃべるかっこうになる。
それで知れたのだが、小笠原、わたしのこの日記の更新が再開されたことを知らずにいたらしく、したがって犬よけアプリについて書いたそれもまったく読んでいなかった。「え? ナニナニ!?」と iPhone を使いその場で日記を読んだ小笠原は犬よけアプリへの興奮を隠さず、ほどなく「Dog Away Pro」のほうを購入、「これちょっとはやく試してみたいですよね!」と鼻息を荒くする。
でまあ、思いついたのは、犬よけアプリの効果をじっさいに検証する企画。犬よけアプリを片手に小笠原みずからが犬にたいしての検証作業を行い、それを撮影しようというものだ。撮影にさいしては出演者用に楽屋が用意されるのだが、都合でどうしてもひと部屋しか用意できず、申し訳ないが、小笠原には犬と相部屋ということでがまんしてもらう。まず小笠原がいて、そこに、次から次へとさまざまな犬が楽屋入りしてくるのだった。犬種による効果のちがいを検証しようということからじつにさまざまな犬を呼んでしまったのだが、それにしても撮影はなかなかはじまらない。まだまだやってくる犬。小笠原はいったいどうなってしまうのか。「つながれてれば、まあ、大丈夫なんですよ」と小笠原は言うが、犬を楽屋入りさせた飼い主たちはみな次々に血を吐いて死んでいってしまう。なぜ? 謎が謎を呼ぶ。そしてついに、呼んでいない犬までが現れた──
あと、小笠原でやる企画として思いついたのは、「朝日新聞社に『天声人語』の原稿を持ち込む」だ。「ちょっと書いてみたんですけど」と持ち込んでみるのはどうだろうか。そこそこ時事的な題材を扱うコラムだけに、いったいどのタイミングで持ち込めばいいのかという問題はあるけれど、いっぽうで、「ちょっと一ヶ月分書いてきたんですけど」という持ち込みかたもあるのかもしれないなとは思う。
本日(9日)の電力自給率:41.2%(発電量:9.0kWh/消費量:21.8kWh)

本日の参照画像
(2012年11月13日 09:54)

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/ 8 Nov. 2012 (Thu.) 「無題な日々のあれこれ」

マリオ・ペルニオーラ『無機的なもののセックス・アピール』(平凡社)。

ポール・ド・マン『盲目と洞察』(月曜社)。

ジャンニ・ヴァッティモ/ピエル・アルド・ロヴァッティ編著『弱い思考』(法政大学出版局/叢書・ウニベルシタス)。

速報、「NoDog」はいま 170円に値下げ中(11/12 8:18 AM現在)

3日(土)

家で仕事。ハウスダストにやられたと思しい鼻水が一日中。[電力自給率:27.7%(発電量:6.6kWh/消費量:23.8kWh)]

4日(日)

ひきつづき仕事。掃除は進まず。鼻水とまらず。[電力自給率:67.5%(発電量:14.8kWh/消費量:21.9kWh)]

5日(月)

平日なのでことわるまでもないが仕事。鼻水はとまった。昼ごろ母から電話。夜、立川の駅ナカ書店でマリオ・ペルニオーラ『無機的なもののセックス・アピール』(平凡社)を買う。深夜、明日朝に粗大ごみを出すための準備。 [電力自給率:10.7%(発電量:2.3kWh/消費量:21.3kWh)]

6日(火)

虫が報せたか、前夜にふと送ってみたテキストメッセージへの返信が朝あって、え、おいおい大丈夫かよ、そんなことになってたのかと驚いたのち、粗大ごみを出してわたしはすっきり。心配しているくせにくだらない返信しか返せない。Parallels Desktop のバージョンを「8」に上げる。[電力自給率:1.2%(発電量:0.3kWh/消費量:24.4kWh)]

7日(水)

午後、会社をいったん抜けだして国立演芸場へ(なにせ近いもんでね)。二ヶ月ぶりの落語は志ん陽・文菊の真打昇進披露公演。仲入り後から。

真打昇進披露口上(志ん陽、文菊、馬風、志ん橋、菊龍、志ん輔)
からぬけ 古今亭志ん橋
替り目 古今亭文菊
奇術 アサダ二世
干物箱 古今亭志ん陽

帰りに新宿のブックファーストに寄り、ド・マンの『盲目と洞察』など、「ほんとに読むのかよ、それ、おれ」という本をいろいろと買う。ほんとうは『エコ資本主義批判──持続可能社会と体制選択』を買おうと寄ったのだったが、在庫がなかった。予定になかった本を次々掴んでレジへ持っていくというのも何ヶ月かぶりのことだ。夕飯はタイ屋台料理屋でいつものテイクアウト。[電力自給率:51.3%(発電量:9.7kWh/消費量:18.9kWh)]

で、「干物箱」の演出が気にかかって志ん朝の(「大須演芸場CDブック」所収の)それを確認したらけっこうちがった。
きょうはこのツイートに思いがけず人気が出る。わたしとしては破格の41リツイート。

@soma1104: え!? 噛まれました? RT @mokamuro: 今日は『ドラキュラ』の作者ブラム・ストーカーの誕生日だからGoogleはその図柄。ストーカーはアイルランドの小説家。この時代のアイルランドには怪奇小説が多い。それについてはいろいろ秀逸なけんきゅうぐあある。
2012年11月8日 11:21

本日(8日)の電力自給率:68.7%(発電量:13.4kWh/消費量:19.5kWh)

本日の参照画像
(2012年11月12日 08:27)

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/ 2 Nov. 2012 (Fri.) 「上山君に会う」

夜、神田で高校同級の上山君と会う。

@uehideyamao: 今週末法事のため金曜日に家族4人で上京します。金曜の夜は神田泊なので、お食事でもという方いらっしゃいませんか?母子は余り遅くまでは居れませんが。
2012年10月29日 21:58

という上山君の誘いにのったかたちだが、会社を出るのが遅くなったため、かれら一家はすでに夕飯をすませてホテルにもどったあとで、けっきょくわたしは上山君とだけ、もういちどホテルから出てきてもらって会ったのだった。ホテルに近いイタリアンの店で、わたしの食事に付き合ってもらいつつのんびり話す。途中、上山君が電話をかけてくれて、恭子ちゃんとも少しだけ電話で話した。「じゃあ上山君に代わるね」としゃべっていた iPhone をふたたび上山君に返したあと、上山君によれば、恭子ちゃんは電話口で「相馬さん、いいひとだね」と上山君に会話の感想を言ったらしく、そのことを聞き、すごくひさしぶりに話すにあたって短い時間のなかで何か面白いことをたくさん言おうと懸命になっているこのわたしのさまを、恭子ちゃんには掌中の悟空を見る釈迦のような〈とても大きな眼差し〉で見られていたんじゃないのかと、ちょっと一瞬恥ずかしい気分になったものの、べつだんそういう意味での「いいひと」でもなかったらしい。
上山君とはこないだ会っている──はるばる名古屋から『相馬さんの書いたコント』を観にきてくれた──ので、特段積もる話があるわけでもない。いや、それ以前には何年もじかに会っていなかったのだから、本来積もるべき話があるような気もするけれど、そこはつまり、いたって話の積もらない間柄だってことになるのかもしれない。上山君は某大手家電メーカーで冷蔵庫の設計にたずさわっている。でまあ、そっち方面の動向など聞けば、いま、冷蔵庫業界はひたすら地道な「電気代(省電力)競争」だという。そして、家電メーカー各社はいま、それぞれにきびしい局面を迎えているらしい。知らなかった。そんなこととも知らず、うかうか夏を過ごしてしまっていた。では、さんざんお世話になった家電業界のために、いまからでもわれわれに何かできることはないだろうか──というところから生まれたアイデアが、「グーチョキパーズによる通販番組」だ。

@soma1104: サイクロン掃除機を紹介してグーチョキパーズが語る「本当は怖いサイクロン」。そして「サイクロンちょっといい話」。
2012年11月2日 22:13

というこれについては、「サイクロン」ていう語の響きだけだろそれ、というふうにすでに上山君に看破されているけれど、グーチョキパーズによる通販番組の、ひとつのコンセプトは「啓蒙」である。たとえば、商品価格を発表したあとにオマケのアイテムが足されて、「山のようなオプション品が付いてお値段据え置き」だったり、はたまた「本体2個セットでお値段据え置き」だったりといったことが日常化しているのがいまの通販番組だが、そういったことをあたりまえと考える、売る側/買う側双方の思想に喝を入れるべく、グーチョキパーズの番組ではきっちり、

  • 2個セットで値段が倍。
  • オプション品とセットで、相応に値段が上がる。

というふうにやっていきたいと考える。
 あるいはこういった構成。まず番組の冒頭で値段を言うのだが、「きょうご紹介するのは20円のテレビです」といったふうに、そこではごく安い価格を言う。そして、じっさいに20円の材料費でふたりが作ったテレビを紹介する。いかんせん20円で作ったものなので、そのテレビはだめだめだ。「とてもテレビに見えない」「素材のせいかどうもたよりない」「つかない」といった問題点に徐々に気づいていきつつ、最終的にふたりは、「高くてもいいから、ちゃんとしたテレビがほしいよ」という結論に達する。ここでやっと本来の商品(有力メーカーの最新フラッグシップモデル)が登場。そしてその値段を聞いて、ふたりは言うのだ。「やっぱそのぐらいしちゃうかあ!」
 などなど。

@uehideyamao: 個人的にはルンバを町に放し飼いにして、行方をグーチョキパーズが実況する旅番組をやってみたい。
2012年11月2日 23:25

@guuchokipaaz: なんやそれ
2012年11月3日 0:31

@uehideyamao: 自分の中でグーチョキパーズは役者ではなくバラエティーのひととなっている、かも。不本意?
2012年11月3日 8:48

@guuchokipaaz: ゆくゆくは虎と戦うようなマルチタレント目指します
2012年11月3日 18:29

@soma1104: そのときはきっと勝ってくれよ。
2012年11月3日 18:30

負けると死んじゃうしね、それ。
本日(2日)の電力自給率:68.6%(発電量:13.6kWh/消費量:19.8kWh)

(2012年11月 5日 21:02)

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/ 1 Nov. 2012 (Thu.) 「してくれなくちゃあ、ちょっと困るんだ」

先日、アラビア社製のムーミンマグの新作、「ミムラ夫人」のそれを妻が購入。ミムラ夫人はミイのお母さん。また、妻の仕入れてきた情報によれば、スナフキンはミイの弟(異父弟)だとのこと。

心機一転、犬よけアプリのことは忘れて、きょうから11月だ。
古今亭志ん陽(朝太改メ)と古今亭文菊(菊六改メ)の真打昇進披露興行は国立演芸場の十日間を残すだけになってしまった。行けるだろうか。
そしてこれはもう過日のニュースだが、落語協会の来年秋と再来年春の新真打(それぞれ5名ずつ、計10名)が発表になり、めでたく古今亭志ん公は再来年春、ほか四名の者とともに真打に昇進することがきまった。おめでとうございます。きまったとはいえじっさいの昇進までにはまだわりと時間的な余裕もあって、じつになんとも、ちょうどいい具合じゃないかと思うのです。
まあね、今年のいわゆる「抜擢昇進」(春に21人抜きの春風亭一之輔が単独で、秋に8人抜きの志ん陽と28人抜きの文菊が二人で昇進した)のあとの「きっちり上から順に十人」なので、どうしたってそういう視線の枠組み──たとえばキツイのでいうと〈在庫一掃〉的なね──で捉えられるところはあるのでしょうが、つまりその、「知ったことか」とわたしは言いたい。知ったことかよ。そんな小さな話をしてるんじゃないんだ。いいかい、言っとくよ。おそらく十年後だ、わたしのみる〈古今亭の夢〉はきっと、このひとのなかにこそ結実する。してくれなくちゃあ、ちょっと困るんだ。
5人同時ということは、50日間(鈴本、末廣亭、浅草、池袋、そして国立演芸場を各10日間ずつ)の披露興行で志ん公がトリを務める機会は10回だ。全部行けるかはわからないが、行けるだけ行こう。いやあ、泣いちゃうのかなあ、おれ。
本日(1日)の電力自給率:56.2%(発電量:11.7kWh/消費量:20.8kWh)

本日の参照画像
(2012年11月 4日 02:07)

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