/ 15 Jan. 2010 (Fri.) 「ひさびさの和幸で聴力も恢復」
■会社で行かされる(行かせてもらう)健康診断の日で、午後からのそれに備えて朝8時以降何も食べてはいけないため早起きだった。9時になるのを待って、妻の iPhone の設定作業をする。まずは「MNP 切り替え手続き」というものをしなければいけない。その手順はつぎのようなものだ。
- 「出荷完了のご連絡」のメール内の〈WEBでのお切替の場合〉のURLをクリック。
- WEBサイトでの切替手続きの後、同梱されたUSIMカードを到着した携帯電話機に取り付ける。
- USIMカードを取り付けた携帯電話機の電源をONにする。
- ソフトバンクモバイルからのメールを正常に受信した後、使用可能となる。
商品に同封された紙では、(4) を経たあとにアクティベーション作業(iTunesへの接続)やらメールの設定やらをおこなうよう案内されているのだが、(4) のメールがどのくらいで届くものかわからず、ほどなく家を出なければならないため (3) をしてすぐにアクティベーションにとりかかった。この時点ではまだ「新しい iPhone として設定」をせずにいったん外し、Wi-Fiの接続設定と、MobileMe アカウントの設定を先におこなう。そうしてから「新しい iPhone として設定」し、iTunes と最初の同期。これでWi-Fi経由でネットにはつながり、電話機能を除いてひととおり動作するようになったわけだが、キャリアのところは依然「圏外」のままである。iTunes の音楽ライブラリをコピーして時間が過ぎるうち、いよいよ (4) のソフトバンクからのメールも届いたが、それを受信しただけでは「圏外」な状況は変わらない。いや、ほんとうは手順どおりメールの受信後にアクティベーションをすればスッと行ったのだろうが、まあ、やってしまったものはしょうがない。うーん、と唸っていると、「電源を入れ直せばいいんじゃないの?」というしごくもっともな妻の提案だ。で、まったくのところ、それですんなり行ったのだった。
■新宿で健康診断。結果は後日郵送である。終わって紀伊国屋ビルに寄り、1階の「kagaya」で新しいきせる(1,800円)を買う。そのあとB1階の「和幸」で昼食。食べた食べた。和幸でのクセのようなものか、スタート時についキャベツだけでご飯を半膳くらい片付けてしまうそれは二〇代のころの感覚を一瞬呼び起こすけれども、しかしもうわたしも、キャベツとご飯を一回ずつおかわりするという「最低ノルマ」がせいいっぱいのところなのだった。
■いったん会社に戻ったあと、ひきつづいて耳鼻科へ。経過をみるための聴力検査。結果は良好で、落ち込んでいた左の聴力は無事、右のそれと同程度に恢復した。状態を維持するためということで、薬をもう一週間分だけ処方される。
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/ 14 Jan. 2010 (Thu.) 「メメント」
以下に言及のある iPhone アプリの、正しい名前は「Momento」です。くり返し、何の疑いもなく「Memento」と記述し、あまつさえタイトルが「メメント」ですが、そういうことですので、ひとつよろしくお願いします。
■本日のアプリは「Memento」。日記/ジャーナル用ソフト。まあこれも取っつきは「UI 買い」のようなものである。ブログで日記が外部化し、Flickr でアルバムが外部化し、delicious で(あるいははてなブックマークで)ブックマークが外部化して、そしていま「つぶやき」までもが外部化されるなか、外部化されない「内なる(手のなかの)日記」としてまずは認識することができよう。外部サービスとの連携では現在のところ、Twitter、Facebook、Flickr、Last.fm らのアカウントを設定することができ、それらのつぶやき、ステータス、写真、お気に入り楽曲を取り込んで、ひとつのカレンダーのなかに──つまり時系列に──再整理することができる。単純に Twitter 上の自身のつぶやきを整理し、振り返りやすくするという目的だけでもじゅうぶんに有用と思われる。ただし、それらのアカウントからはデータの取得のみができ、Memento を介してつぶやいたり、写真をアップしたりということはできない。もちろん Memento からでも日々の出来事を記録し、それに写真を添えることができるが、そのテキストは Memento 内に、撮った写真はカメラロールに保存されて、それらを「直接」外部化する術は用意されてない。その「外部化しない」ということにこそ、おそらく Memento のいさぎよさと強みはあるのだ。外部化された自己を再度一望のもとに──掌のなかに──取り込んで、そこに、いまだ外部化されざる自己を並置させる。そうした最新のかたちに姿を変えて戻ってきた、これは「われらが日記帳」である。350円。
■オンラインショップで11日に注文した妻の iPhone はきょうの昼前に届いた。で、設定はわたしが家に帰ってから一気に済ませてやるからと何もせずにおいてもらったのだが、うっかりしたことに、アクティベーション作業に先立ってまずやらなければならない「MNP 切り替え手続き」なるものが、「9:00〜19:00」の受付時間にかぎられるのだった。いつもより早めに帰りはしたものの、19時はもう過ぎている。なんだよ、じゃあだめじゃないかというわけで、設定作業と使用開始は翌朝に持ち越し。
■有人のたばこ屋で「小粋」(JTが一種類だけ販売している刻み煙草の銘柄)を3箱買った。990円。最近はもう刻み煙草しか喫っていないが、この3箱がだいたいひと月分ということになるのだった。
■と、ここで Memento に書いたメモを見返すと、きょうは
12:03 IMAPアカウントの同期を覚えた。
とあるが、そうか、その話はまた日をあらためて書くとしよう。ではまた。
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/ 13 Jan. 2010 (Wed.) 「だいぶ恢復」
■本日のアプリは「Convert ~ the unit calculator」。単位換算のための計算機ユーティリティー。純粋なる「UI 買い」である。わたしが何を単位変換する必要があるというのか。とにかくインターフェイスが美しい。そのくせ操作は直感的だ。あるいは誘導的というか、「こうするとこうなるのかな」というユーザーの予想と期待をそのデザインが瞬時に誘い出しつつ、期待を先取りした「打てば響くギミック」が、ぎりぎりうっとうしくない程度に披露される。じっさい──少なくとも両手が空いている状態で、おちついて操作する環境を想定するかぎりは──、かなり使いやすいのである。に比にして、アプリアイコンはさして惹かれるものではないのだが。230円。
■わたしの難聴も妻の体調不良もだいぶ恢復。
■ツイッターをつうじての知り合いであるとある方から Mac についての質問をもらい、深夜、その相談に乗っていた。最近 MacBook を買い、Windows からスイッチしたばかりの方で、以前の PC からバックアップをとった CD-R をいま Mac に挿入したが、その先がわからないという内容。ツイート→ダイレクトメッセージ→メールというふうに場所を移しつつ「現在の状況」を聞き出していったのだが、はじめ、その方の書く「状況」がまったくわからなくて笑ってしまった。
今ふたつあります。そこまでです。
とはいったい何のことだろうか。で、スクリーンショットの撮り方を教え、撮ってもらったそれをメールに添付してもらって、ようやくどういう状況かが呑み込めた。結局その場では解決(データ移行)まで至らなかったのだが、それはこれこれこういう状況ですねという説明をして、把握・納得してもらったのだった。
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/ 12 Jan. 2010 (Tue.) 「突発亭難聴」
■本日のアプリは早くも番外編、アプリのインターフェイスデザインのためのスケッチブック「App Sketchbook」である。1冊50ページ綴りのこのスケッチブックには1ページに3つずつ、iPhone の実物大テンプレートが描かれており、テンプレートにはデザイン時のガイドとなるよう20ピクセル間隔のメモリが添えられている。ページ下部には罫が引かれていて、そこは開発メモを書き込むエリアとのこと。いや、べつにアプリを開発する予定はこれっぽっちもないのだけれど、むやみに一冊持っていたくなる、そうしたあれだ。あるいは夏の絵日記をこれに描くというのでもいいだろう。その場合は、子どもらしい、テンプレートの枠にとらわれない元気さが大きく評価されるだろうから、ひとつそういうふうにいきたいところ。また、もしあなたが中学生以上であるならば、少し背伸びをして「写生」もいいだろう。自分の iPhone の画面を、そのままに描く写生だ。この場合は徹底的に枠のなかに収めていきたい。Home 画面やメールの画面に飽きたら、iPhone のカメラで撮った写真を表示させ、それを模写する。何事も模写からである。模写だったらなんでもいいくらいだ。声帯模写でもかまわない。田中角栄あたりがとっつきやすくていいんじゃないか。「まーこのー」である。「いやーそのー」はだめだ。もう何を言っているかわからない。そんなスケッチブックは12.95ドル。海外発送に対応してくれるのかは不明ながら。
■11日の夜あたりから、どうも耳がおかしかった。これを耳鳴りと言っていいものかどうか、それはたとえば「しくしく痛い」や「きりきり痛い」といった表現を自分で使うときの自信のなさに似ているが、ともあれ何というか、どちらかというと速い乗り物に乗っているときに気圧の変化で耳が詰まったようになる、唾を飲み込むとなおるあれに近いような感覚で(この場合は唾を飲み込んでもなおらない)、また、周囲の雑音がやけに反響して耳に残りもする。ひどいのは左耳だ。雑音というのはたとえば MacBook Pro の SSD の高周波音だったりするのだが、するといきおい、そういえば絶えず鳴っているような気もする SSD の高周波音が影響しての症状だろうかと想像は膨らみ、だとしたら困ったな、というふうに考えたりもしつつ昨夜は就寝、起きてみてもやはりヘンなので耳鼻科に赴いた。会社近くの病院で、「地名+耳鼻科」ですぐに出てくるところへ。
■まず、耳垢はたまっていた。マイクロスコープのようなもので撮影された耳内部の写真を指し示しながら、「ここに写っているこれはいわゆる耳垢ですね」と解説が入る。「いわゆる耳垢」となれば、ほかに学術上の名称があるのかもしれない。耳垢が内奥部に落ち込んでしまうことで同様の症状を招くこともあるといい、まずは「いわゆる耳掃除」だ。あー、これで治ってしまうかもしれないなあというまさしく期待と不安を胸に、耳掃除は気持ちがいい。すっきりする。
■が、診断は耳垢云々ではなく、「突発性難聴」だろうということになったのだった。健康診断なんかで経験するそれよりも格段に入念な(検査する音域の幅も広い)「聴力検査」を受け、たしかに左耳の聴力が右耳よりも落ち込んでいると結果が出たためである(右耳は、正常値とされる範囲内に収まっている)。ざっくり言えば「血のめぐりが悪くなっている」状態で、考えられる主な原因は疲れやストレスだが、肩凝りなどからも引き起こされるという。ほうっておくと慢性化したり、やがてまったく聞こえなくなる場合もあるが、今回は発症してすぐに来てもらえたのでまず大丈夫だろうと医者。薬(血管を広げる目的のものや、それを補強するビタミンなど)を処方してもらい、それを飲んで様子をみることに。
■しかし、主観/客観の差といったものにまったくはっとさせられるのが聴力検査だ。これが視力検査であれば単純に、見えないものは主観的にも見えないのだけれど、聴力検査(ヘッドホンをし、音が聞こえたら手元のボタンを押してくださいというもの)の場合、それがじつはたいして小さな音でなくとも、「あ、聞こえた」ってときには体験として「ほんのかすかな音が聞こえる」ため、「よし、反応できたぜ」という感覚になるのである。つまり、検査中の自分は、右耳も左耳も「だいたい同じぐらいに聞き取れている」つもりになっているのだった。
■まあ、わたしはそんなこんなである。
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/ 11 Jan. 2010 (Mon.) 「妻の iPhone をオンラインショップで買う」

というわけで妻は白だ。白もいいよな。
■本日のアプリは「電話」。電話ができます。無料(通話料は別途)。
■妻の体調がいまだすぐれず、なんとか外出せずに手に入れられないかということで、妻の分の iPhone をソフトバンクのオンラインショップで購入する。わたしと同様に au からの MNP であり、「iPhone for everybody キャンペーン(16GBで本体実質0円)」「のりかえ割(ホワイトプラン基本料5ヵ月無料)」「『ただとも』プログラム(ホワイトプラン基本料5ヵ月無料、のりかえ割と併用で10ヵ月無料)」の三つを適用させるかたち。店頭で「のりかえ割」と「『ただとも』プログラム」のクーポン券さえ入手済みであれば、あとはもう基本的にネットですべて事が済むのだった(クーポン券は電話して郵送してもらうという手もある)。本人確認のための書類も、デジカメで撮ったものを画像アップロードすればいいようになっている(しかも妻は「なにかと話の早い」運転免許証を持ってるし)。コトがコトだけに入力項目は多く、煩雑でないとまで言えば誇張が過ぎるけれど、でもまあ、オンラインショップの申込み画面はとてもよくできているのだった。
■慎重に画面内の案内を読み読みやって小一時間ぐらいか、無事購入完了。ほどなく「お申し込み受付のご連絡」メールも届く。審査がスムーズにいったとして、モノが届くのは週末になるだろうか。
■オンラインで料金案内や各種変更手続きが利用できる「My Softbank」は、新規契約日の翌々日からユーザー登録可能ということできょうはじめて利用したが、そこでは「確定前料金照会」というのができて、「家族割」や「パケット定額フル」などの割引サービスが適用される前の、使ったまんまの音声通話料、パケット通信料の概算を確認することができる(逆に言うと、各月の請求料金が確定するまではそれしか確認できない)。でだ、当月分の──というのはつまり9日、10日の二日分の──のパケット通信料を見ると、すでにもう「13,448円」なのだった。すげえな、パケット。あっというまじゃないか。ちなみにこの概算は「パケット定額フル」の場合の単価(1パケット=0.084円)ではなく、それより割高な、定額サービスに入っていない場合の単価(1パケット=0.21円)で計算されているのだが、1パケット=128バイトとしてざっと計算すると、ここでの「13,448円」は「約19.5MB」分の送受信の料金てことである。これにパケット定額フルの場合の計算をあてはめてみても、すでにわずかだが上限額を超えていて、だから上限の「4,410円」が請求金額になるはずだ。
■この My Softbank でわかる「確定前の金額」をもとに、パケット定額フルが適用された「確定後の金額」を計算してくれる「パケ代予測」というアプリ(115円)があるが、それが行う計算によれば、パケット代が月額最低料金の「1,029円」であるためにはこの確定前金額が「2,575円」以下でなければならず、確定前金額が「11,025円」以上になれば、もう上限額の「4,410円」が決定なのだった。
■逆に言うとまあ、残り二十九日間はただで使い放題ってことでもあり、「定額フルはものすごくお得」とも言えるわけだけど、でもさすがにここまでの割引となるとなあ、そもそも「ケータイのパケット単価に根拠はあるのか」って話なのだった。
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/ 10 Jan. 2010 (Sun.) 「だいぶ変わりました」
■きのう急に体調不良を訴え、iPhone を手にするに至らなかった妻はどうも風邪をひいたようで、そのまま伏せって現在に至るのだった。
■本日のアプリのコーナー。「Easy Walk & Type」 はつまり、カメラをとおした前方のライブ映像を画面に表示させ、その手前の半透明なウィンドウで文字を入力することにより、歩きながらメールを書いたり、ツイートしたりするさいの前方不注意を回避しようという一品だ。メールなら、「Send」ボタンを押すことで打った文章がメールアプリへと運ばれるし(そこで宛先などを入れる)、それ以外の場合はコピー・ペーストで各種ツールにもっていく、ということらしい。115円。
■『バルコニーの情景』もそうだけれど、こちらもまた間近に迫っているのが地点第17回公演『あたしちゃん、行く先を言って─太田省吾全テクストより─』の東京公演だ。奇しくも、『バルコニーの情景』と同じひとがサイトを作っている。まあ、このひとがサイトを作っていれば間違いないね、きっとおもしろいはずだ。ってそんな冗談はともかく、気づけば asahi.com にこんな記事まで載っているじゃないか。わたしは「行程2」(と題された二回目のプレビュー公演)と京都での本公演とを観ているが、少しだけ耳にしたところによると案の定、京都のときとだいぶ変わっているらしい。どう変わったのかはまったく知らないし、どう変わったっておもしろいこともまた知っているが、なにより、「だいぶ変わりました」と伝えてくるそのメールの言葉はどこか自信にあふれたような、落ち着いたリズムで発せられていたのだ。ただの気のせいかもしれないけれど。吉祥寺シアターにて、1月22日〜31日まで。
■あ、これも同じ1月22日から、細江(祐子)さんの出演する舞台『狂人日記』(すげえなATOK、「きょうじん」で「狂人」が変換候補に出てこないよ。すぐ学習しちゃうけど)は新宿ゴールデン街劇場で、24日まで。
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/ 9 Jan. 2010 (Sat.) 「iPhone (16GB) を買う」
■きょう9日は、遊園地再生事業団ラボ#001『バルコニーの情景』のチケット発売日だった。未明に専用予約フォームも稼動して、無事に発売開始。
■予約は、メールで直接「お名前・お電話番号・希望日時・枚数」をお知らせいただくか、専用予約フォームで必要事項を記入・送信していただくか、どちらかになります(電話でのご予約は受け付けておりません)。なにしろ一日(15時/19時の2ステージ)しかない公演で、お売りできるチケット数にも限りがありますので、お早めのご予約をおすすめしておきます。どしどし、よろしくお願いします。
■夜には遊園地再生事業団の定例ミーティング。『バルコニーの情景』のことや、その先に控える遊園地再生事業団の公演(まず5月にプレビュー公演があります)のことなど、全体の進行管理など取り仕切ってもらっている笠木(泉)さんを中心に、もちろん宮沢(章夫)さんもまじえて打ち合わせ。『バルコニーの情景』の稽古はまだはじまっていないが(リーディングだということもあり、稽古は2月に入ってから短期集中的におこなわれる)、上村(聡)君にはすでにぼんやりとした演出プランのようなものはあるようで、今夜は、たとえば衣装のことなどが話題にのぼる。ひとしきり衣装のイメージ(あ、予算のない小規模公演なのでそんなたいしたコトじゃありませんよ)が話し合われたあとで、「ト書きの衣装は?」ということになり、で、本人の宮沢さんが提案したのは「登山服」だ。なぜ。
■ほか、いろいろ。ともあれ乞うご期待。そしてまずはチケット予約だよ、みなさん。
■それに先立つこと数時間前。
■1月4日に晴れて au (INFOBAR 2) の年季が明けたことを受け、予定してたとおりにMNP(携帯電話番号ポータビリティ)で iPhone に変更した。きょう夫婦で揃って iPhone に変えるつもりでいたものの、ソフトバンクの店頭に着いたところで急に妻が体調不良を訴え、あえなく帰宅、妻の分は後日に持ち越しとなる(きょうでだいたいの要領は得たので、妻の分はオンラインショップで買うかもしれない)。
■16GBの黒。Apple Protection Plan には入った。あと、ひところ話題になった「頭金と称する上乗せ代金」が今回利用したショップにもあって、ただ、これは上乗せ代金を徴収すること自体が違法というわけではなく、「頭金」というまぎらわしい名称を用いる──つまり、本体代金の分割払いにたいする「頭金」であるかのような印象を与えつつ、じっさいにはそれと別の、ショップ自身が設定する純粋なマージンである(直営店や、オンラインショップでは請求されないお金である)──という点において若干の違法性があり、そこを指摘して「そんな説明はなかった、だまされた」と話をもっていけば「返金してもらえる」可能性があるってことなので、ぎゃーぎゃー言うことはせず、で、そのショップではさらに巧妙なことに(話題になったこともあってか)「現在キャンペーン中で、これこれのオプション契約をされるとその頭金が無料になります」と謳っていて、三つの選択肢があるそのオプションのひとつが「Wホワイト+基本オプションパック(i) の契約」である。しばし考えて、「じゃあ、頭金を払うかたちで」とわたしが言うと、「でしたら、Wホワイト+基本オプションパック(i) を選んで、一ヶ月で解約するのがいちばんお得ですよ」と店員が水をむけるので、あ、その手があるんだったらとそれにした。
■INFOBAR 2から抜き出した電話帳データを専用サーバにコピーしたところで店頭での作業は終了(あとで、無料アプリを使ってそのデータを iPhone にダウンロードコピーするという仕掛け)、そこから夜の打ち合わせに直行するのだが、時間があるのでひとまず喫茶店に入る。MacBook Pro もひろげてさっそくいろいろいじると、こまかい操作性などなるほどなあと感心することしきりだ。かねてより iPod touch ユーザーではあったこと、そしてやはり、長く Mac ユーザーであったことのアドバンテージは大きいと言えよう。それこそ唯一の盲点が電話機能で、たとえばいわゆる「マナーモード」にするのにどうしたらいいか、それに気づくのにいいしばらくかかったのだった(ハード自体にそれ用のスイッチが付いていた)。
■ミーティングが終わって帰宅後、はじめて iTunes とつないで登録・同期したが、そこでやってしまった。失敗。凡ミスである。何がいけなかったかは自覚があり、そのはじめての同期を不用意に中断させてしまったのだった。で、以降の同期がうまくいかなくなり、「不明なエラー」が出たり、たっぷり14GBあるはずの iPhone の空き容量が iTunes 上で「4GB」と表示されたりする症状があらわれる。なのでまあ、いきなりだが「復旧」である。なにしろ最初の同期に失敗しているので、同期のさいに作られるバックアップもなく、「復旧」してしまうとほんとうにまっさらだ。「あ」と思ったのは電話帳データだが──もう一回店頭で専用サーバに吸い上げるところからやり直しかと思ったが──、でもそれはあっさり MobileMe に救われた。
■てなこともあったが、それ以外はおおむね良好。当分は何かと iPhone の話題になることだろうし、きょうのところはこのへんで。ではまた。
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/ 8 Jan. 2010 (Fri.) 「しゃべる主人公たち」
主人公のひとり、Lightning (ライトニング) さん。「彼女は多くを語らない。その本名さえも定かではない。ただ、『ライトニング』と呼ばれている。」とは言うものの。ちなみにこれイメージイラストってわけでもなくて、ほぼこのままの解像度でゲーム画面に登場する。 ©2009 SQUARE ENIX CO., LTD.
■たまにはまったく関係のない、たんにほほえましいというそれだけの YouTube 動画でも載せておこう。わが家では「ロビンがよくこうした状態になっている」と妻。また、こうした夢見心地のさまを指して、わが家では「夢のお菓子を食べている」と呼び習わしてもいるのだが、ロビンの場合の「夢のお菓子」は、もっぱら「シャケ」であるとされることが多い。
■ぐんぐんと働いて一週間が終わった。妻がプレイしている「ファイナルファンタジーXIII」もずいぶん進んだようである。ふと見ると、一気に視界の開けた、だだっぴろいマップを移動している。5日付の日記に長谷川さんからコメントをもらった、その「ファイナルファンタジーXIII」である。
FF13、新年まだやってませんけど、ほぼずっと一本道らしいですね。
この情報にはさすがに驚かされたものの、ま、ファイナルファンタジーはなあ、ファイナルファンタジーだからなあと、プレイステーション3というハードを得てより素直に「やりたいことをやっている」ように見えるそれをわたしはまあ「ファイナルファンタジーはそうなのだろう」と傍で見ている者だ。近作はプレイしていないものも多いくせに、I〜III、あるいはVの圧倒的な記憶でもってそう名乗りつづけるところの「ドラクエ派」であるわたしにとっては、やっぱり根本において、「主人公(視点人物)がしゃべるか、しゃべらないか」なのである(前者がファイナルファンタジー、そして頑なに後者であるのがドラクエ)。ただまあ、それらの「しゃべる主人公」──そのありかたがハード的に進化した結果による「じゃあもう映画にすりゃいいじゃないか」という量と比重のムービーシーン──たちを尻目に、妻はというと、「あの宝箱はあとで取りに来よう」といったことがもっぱらの関心事であるようでまったく心強い。そうなのだ、まさしくそうなのだよ、RPGってやつは。
■あー、長谷川さんからは、
長谷川もそろそろMac買い換えようと思ってるので、また使い勝手など書いていただけると嬉しいです。
とも声を掛けられているのだったが、それはまたおいおい。
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/ 7 Jan. 2010 (Thu.) 「三十年後のもきち」
もきち近影。ツイッターで「おめでとう」とつぶやいたら、山村さんが twitpic に上げてくれたもの。
■この日もぐんぐんと働いた。未明にはまず、これまで何度か「ラボ公演」と呼んで書いていたそれ、遊園地再生事業団ラボ#001『バルコニーの情景』の告知ページが公式サイトにアップされた。その詳細については公式サイトのほうを参照していただきたいが、今回の注目はなんといってもまず遊園地再生事業団メンバー・上村聡による「初演出」、そして、宮沢(章夫)さんの「出演(ト書きを読む役)」である。
■去年の10月31日、まだラボ公演でリーディングする戯曲を探していて、ミーティングメンバーだけで『バルコニーの情景』を読み合わせたとき、登場人物の数にたいして読み手が少なかったために「じゃ、ト書きはおれが読むよ」とそのときに読んだのが宮沢さんだった。その日、即決にちかいかたちで「これ(『バルコニーの情景』)がいいんじゃないか」となったのは、まず一面においてかなりくだらない作品だということがあって、じっさいわれわれは読み合わせ中に何度も声に出して笑ったのだけれど、それで、「じゃあ、もろもろ(上演権とか)問題なければ二月はこれで行こう」とその場で一気に話が盛り上がるなか、「本番のト書きはおれでいいよ」とみずから言い出したのが宮沢さんである。
■「ああは言っているものの、どうなるかわからない。けっきょく出ないと言い出す可能性は充分にある」と、当然のようにそのときミーティングメンバーは宮沢さんの発言を受け取っていたわけだが(で、もし土壇場でそうなった場合のト書きは相馬さんで、みたいな話もあったりしたが)、けっきょく「ト書き=宮沢章夫」という話はその後一度もぶれることなく、チラシの出演者クレジットにも刷っていよいよ退路を断つというところまで来たのだった。
■乞うご期待。
■そんなきょう7日は、京都の山村さんとその同居人・児玉君が飼う猫、「もきち」の三歳の誕生日だったという。ラグドールという大型種であるもきちは相当でかい。その大きさをわたしは去年、間近に見ているが、間近と見えたのは目の錯覚で、もう少し遠くにいたのかもしれなかった。ともあれおめでとう、もきち。長生きしてもらわねば困る。山村さんと児玉君を看取るぐらいでなければだめだ。もう何十年も先のそのころにはきっと、人語も解し、児玉家のことはすっかりもきちが取り仕切っているにちがいない。紙の年賀状がかろうじてまだ風習として残ってもいる三十年後、人々は、それをもきちが書いているとは知らずに、児玉家からの年賀状を受け取っていることだろう。もきちにはその可能性があるとわたしは密かにみている。そして全然関係ないが、これはまだゼロ歳のころのピーである。
■きのうに続いて夕飯のことを書けば、きょうはキーマカレーだった。往年の林家三平を思わせるような口ぶりで「なぜキーマカレーになったかというと」と説明する妻によれば、それは「数の子を塩抜きするのを忘れた」からだそうだ。それでキーマカレーという、その一品のみで完結するかたちの献立に路線変更したという話。妻の調べでは、午後浅めの時間に塩抜きを開始するとわれわれの深夜の食卓にちょうどよい塩気を残した数の子が載るのだそうだけれど、きょうはそのタイミングを逸してしまったというか、ころっと忘れてしまい、最後はやはり「どーもすいません」と結ぶ妻だ。というわけで、なかなか数の子への道は険しく、思ったよりも遠いのである。
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もきち近影。ツイッターで「おめでとう」とつぶやいたら、山村さんが twitpic に上げてくれたもの。
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/ 6 Jan. 2010 (Wed.) 「数の子とわたし」
■ぐんぐんと働いた。
■きょう出会い、解決まで至ったのは「IE6で勝手にコンテンツ内容が複製されるバグ」だ。その解決方法は思わぬ方角から──というのはたとえば村はずれのほうから──やってきて、家から家へ、二本の鉄の棒をひきずって歩くジプシーのような姿で目の前に現れた。
肝心の解決方法ですが、それは
「floatさせてるコンテンツとfloatさせてるコンテンツの間にあるHTMLコメントを削除する」または、「floatさせてるコンテンツの前のHTMLコメントを削除する」
というもの。上記のHTMLソースで言うと
<body>
<div id="container">
<div class="left">
フロートしている内容物左
</div><!–– left ––>
<div class="main">
フロートしている内容物中央
</div><!–– main ––>こことかの
<!–– left ––>
これとかを削除するってことらしい。
はねつき » IE6で勝手にコンテンツ内容が複製されるバグ
「きみの気持ちもわからないではない、わからないではないぞ」と、解決法の情報提供者にではなく、いっそ IE6 のほうに感情移入しかねないくらいには、IE6 とわたしももう長いつきあいになったのである。
■夕飯は「豚肉と白菜の重ね蒸し」なるもので、わたしもケータイのメールで報されたその献立を、帰宅するさいにツイッターでつぶやいたところ知人の @tamunade_ane さんからすぐさま、
@soma1104 おいしそう。明日それ作ろう。
11:57 PM Jan 6th from HootSuite in reply to soma1104
とリプライをいただいたのだったが、たしかにそれはおいしかった。妻が参照したのは高山なおみ『チクタク食堂〈上〉』にあるそのレシピで、べつだん特別なレシピというわけでもなく、ネットを検索すればすぐにいくつも引っかかってくるようなたぐいのものだろうけれど、そう書いてじっさいに検索してみると出てくるこれとかこれ、これなどはどれも、写真の印象がなんだかずいぶん異なるのである。そんな「手の込んだふう」な料理ではないのだ。ほんとうにただ豚肉と白菜とを互い違いに重ねて鍋いっぱいにしたものに、適当なだし汁を加え強火で煮るだけといったようなそうしたあれで、「チクタク食堂に工夫があったとすれば、それをにんにく醤油で食べるということだろう」とは妻の解説だが、そうだ、そもそもうちは鍋に使ったルクルーゼ(しかも大きいそれ)がどんと食卓に載せられ、そこから箸でつまんで食べるという恰好だったから、そりゃ、見た目はおのずと異なるってものか。仮にそれを切り分けて皿に盛っていたとすれば、比較的ちかいのはE・レシピのこの写真だろうか。
■というわけで夕飯(といっても日付の変わる頃に食べるのだが)はその「豚肉と白菜の重ね蒸し」と、あと数の子だった。正月の食べ物といえばやはり数の子だろう。わたしは数の子が大好きだ。もちろんここで言う数の子とはひとえに「塩蔵数の子(塩数の子)」のことであって、「味付け数の子」では断じてなく、この世に「味付け数の子」ほど人をがっかりさせるものはない。といったようなわたしの主張が、のれんを腕で押すようなかたちになるのが妻であり、妻は数の子が嫌いというか、そもそもプチプチしたものがだめで、「塩」も「味付け」も等しく興味がなく、子どものときから口にせずにきた者なのである。だから「塩抜き」についても知識の持ち合わせがなく、いや、それはこれまでただ出されたものを食べてきただけのわたしも同じなのだけれど、先日この数の子を買って帰るさい(はじめて「買った」のである!)、パッケージ裏に書かれたその面倒そうな「塩抜き手順」に「え!?」という顔をみせる妻にしかし購入を促すべく、「いや、そうは書いてあるけど三〇分ぐらい浸けとけばいいんだよ」とわたしが適当なことを言ったばかりに、夕飯時、充分に塩の抜けていないそれはまだとても食べられたしょっぱさではなくて翌日に持ち越されることになったわけで、その後、外食が挟まったり献立の都合があったりするうちにいつしか二日半ほども塩を抜かれることになったその二羽分の数の子は、ほんとうに、まったく何の味もない状態で食卓に並ぶことになったのだった。まあ、数の子の魅力の大半がその食感にあるのは事実だとしても──そして食べるさいには醤油をかけるから味としてはほぼ「醤油」になることも認めるけれども──、しかしやはり「数の子の味」ってのはたしかにあったのだと、それ(ってつまり塩気のことだけど)がなくなってみてはじめて気づくわたしである。
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/ 5 Jan. 2010 (Tue.) 「謹賀新年」
届いたMacBook Proはかなりコンパクトな箱に収まっていた。
レバー式のドアを開けられるようになったポシュテである。
今年一冊目は東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』(新潮社)。ゆっくり読んでいて、まだまだ途中。
■あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
■というわけで、MacBook Pro は12月31日の朝、11時半ごろに届いた。Firewire でつないだ旧機 MacBook からユーザ情報を転送。まるまる(170GBほど)を移して二時間強、その MacBook Pro を持って実家に帰省する。
■手ぶれ放題で申し訳ないが、これは元日の実家。Flip mino HD のカメラがズームできることを知ったのはこのあとのことである。
■さて、こまかな仕様をほとんど確認せずに買ったわたしは Flip mino HD を挿そうとしてそれに気づいたのだが、17インチの MacBook Pro にはUSBポートが三つもあるのだった。場所が余ったとしか思えないその豪勢さこそ、さすが17インチだと言えよう(13、15インチはUSBポートが二個)。
■元日に風邪を引く。けっきょくさして悪化もしなかったものの、元日、二日は鼻水がしきりに出て、少し熱もあったろうか。葛根湯のまずいドリンクとビタミンCのサプリメントとで乗り切る。大晦日にわたしの実家に帰り、元日に立川に戻るというのは例年どおりだが、今年は正月休みが短いため妻の実家には帰らず。そちらはまた折を見て。
■三日、初風呂に入ったあと妻とルミネの初売りに行ったり。妻はベレー帽ばかり買っている。ビックカメラでプレイステーション3を買ってしまった。「ファイナルファンタジーXIII」と併せて。もちろんプレイするのは妻だ。となりで見ていたが、高解像度の微細な画面がひどく目にくる。ゲームは当分、ハセガワさん(@hasegawahiroshi)が
FF13、やっと始めてみたけど、レールに乗せられてる感でいっぱい
8:01 PM Dec 19th, 2009 from web
とつぶやいていた状態がつづく。
■いやーしかし、SSD、静かですな。高負荷な処理をさせたときなど、ときおり「ピーピー」言う高周波音が耳に障ることはあるものの、まあ、おおむね静かだ。ちなみに「ピーピー」の正体は、
SSDは可動部分はありませんが、データの書き込みに必要な電圧 (普通は18Vくらいらしい) を発生させる回路が内部に入っていて、この回路を構成するコンデンサ等が振動して音を出します。
Alissa Sabre at Second Life: Mac miniをSSDに
ってことらしい。
■これまでそれができるのはピーだけだったが、ついに1月3日のこと、ポシュテがレバー式のドアを開けられるようになった。ジャンプして前足を引っ掛け、押し下げる。成功するまでは「がんばれ、もう少しだ」とのんきに声援を送っていたものの、いざ開けられるようになると、厄介この上ないポシュテなのである。