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Sep.
2007
Yellow

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/ 21 Sep. 2007 (Fri.) 「初日を観る」

夜、三軒茶屋のシアタートラムへ。『ニュータウン入口』の幕があいた。
はじまる前に会場の外で煙草を喫っていると、岸(建太朗)さんに出くわした。岸さんは今回、映像スタッフのひとりとしてかなり重要な役を果たしている。ここであっさり説明してしまえば前回までぼやかして書いてきたのは何だったんだよという話だが、私の作った「ちょっとしたムービー」というのはつまり、劇のラストでスクリーンに映し出される「映画」の、そのさらに最後に流れるエンドロールクレジットのことである。前作『トーキョー/不在/ハムレット』でも、プロジェクトの一環として製作された映画『be found dead』のエンドロールを私が作っていて、岸さんもまたそのとき編集作業を手伝っていた。
で、今日、会うなり、岸さんはいつもの顔と調子で言うのだった。「エンドロール、うまくなったんじゃない?」。いやー、どうかなあ。技術的には何も変わってないと思うんだけどなあ。そうかあ、うまくなったか俺、となんだか和やかな気持ちにさせられてしまった。だいたい何だ、エンドロールがうまいって(ま、どうやら「前よりもロールの動きがなめらかに見えた」ということらしいのだが)
舞台の感想はまだまとまった言葉にならない。たしかに「初日」っぽさはいくつかの場面で感じられたものの、でも、よかったなあ。切れぎれの印象ということでいえば、まず杉浦(千鶴子)さんはプレ公演までとひどく印象が異なってやたら「かわいかった」し、南波(典子)さんの独白にはやっぱり感服させられる。それから、ラストの「映画」に関しては私もまったくの初見だったのだが、単純な話、岸さん(の撮影してきた映像。詳しくは「富士日記2」2007年8月14日付等を参照)はやっぱり見事にすべてをかっさらっていくよ。少し泣きそうにもなってしまった。
まあその、感想はまた、あらためてちゃんと書きます。
終演後、ロビーでの初日乾杯のあと、出演者・スタッフ・関係者ら20人弱ほどが居酒屋へ移動して飲む(ちなみに宮沢さんは「疲れちゃった」ということで来なかった)。私はもっぱら、いわゆる(というのは宮沢さんの日記にしばしば登場する)「白夜書房のE」さんとばかりしゃべっていた。むろん何度かこうした席などで遭遇し、お互いに相手のことは知っていたものの、あらためて名乗り合うのははじめてで、しかしひょんなことから話はまずモンティ・パイソンのことになり、Eさんはじっさいに観てきたという『スパマロット(Spamalot)』について熱弁をふるう。で、しゃべりながら、なるほど「パイソン業界は狭い」ということを少し実感したのだったが、というのも、日記にはまだ詳しく書いていない話(というか、以前にぼかして書いていた話)になるが、そのパイソン業界というやつに先日来、私も少しだけ入れさせてもらっているからだ。もちろん、そののち話は『ニュータウン入口』のことへ移り、途中から話の輪には出演者の上村(聡)君も加わる。
で、わりと終電にちかい頃合いになって散会後、何人かといっしょに電車に乗り、渋谷で岸さんらと別れたあとは、吉祥寺方面へむかう杉浦さん、上村君と三人で井の頭線に乗る。杉浦さんと話すのもこれがはじめてだったが、「ああ、あなたが相馬君なのね」という調子で自己紹介の手間もだいぶ省け、いろいろと話すことができたのは楽しかった。うーん、楽しかったなあ。

(2007年9月23日 05:35)

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