/ 31 Dec. 2008 (Wed.) 「大晦日のこと」
■大晦日から元日にかけての一泊で、寺であるわたしの実家(茨城県)に帰省、二日から三日にかけての一泊で妻の実家(埼玉県)に帰省するというのが結婚以来のほぼお定まりである。猫を家に残していくため一泊が限度だということからこうした日程になっている。
■午後、家を出る間際に30日付の「Yellow」を更新、家を出て、年賀状を投函、姪の誕生日プレゼントとお年玉用のポチ袋とを駅ビルで買い、電車に乗る。電車のなかでイーモバイルをつないで「Pink」の文章を追加したのが年内最後の更新。中央線、武蔵野線、埼京線、東北線、水戸線と鈍行を乗り継いで二時間半ほど、下館に着くと風がすごかった。
■写真は実家の除夜の鐘。除夜の鐘というものは本来、年内に一〇七つ撞き、明けて一つを撞いて一〇八とするのが本寸法なものであって、当然、年内に一〇七つ撞くことを考えれば逆算して十時すぎぐらいから撞きはじめないと間に合わないわけだし、もっと言えばそのへんはすっかり計算された上で、あらかじめ決められた者が決められた間隔で撞いていくというのがNHKの「ゆく年くる年」で中継されるようなきちんとした寺の除夜の鐘であるわけだが、うちはむかしから(少なくともわたしの知るかぎり)、たんに撞きたい人がやってきて撞くということになっている。檀家さんの多くは「紅白歌合戦」を見終わってぞろぞろとやってくるという調子で、だから撞きはじめるのも遅いし、年が明けても延々と撞いている。で、そもそも数をかぞえていないのだった。
■一方、年が明けると本堂ではお参りがあり、住職(長兄)がお経をあげたあと、集まった方々にむけて法話の体をなすようななさないような、年始の挨拶をする。それをうしろのほうの席で聞いていた。本人が肯定するかどうかはべつとして、聞いているとすっかりしゃべりのスタイルを確立した感のある兄だが(まあ、なにがしかスタイルをもたないとやっていけないというか、つまり〈慣れ〉という面もあるのだろうが)、きょうは聞いていてふと、この調子はどことなく、ラジオなどでしゃべるえのきどいちろうさんではないかと思ったのだった。
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