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Nov.
2010
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/ 26 Nov. 2010 (Fri.) 「はたして女優セットは届くのか」

『病院坂の首縊りの家』(監督:市川崑、1979年、東宝)

『病院坂の首縊りの家』の白石加代子(「宮坂すみ」役)。

『落語研究会 十代目金原亭馬生全集』DVDボックス(DVD3枚+CD5枚)。

駅前でスカウトに声をかけられた、あたし、女優になるかもしれない──と妻が浮かれているのはじつによろこばしいかぎりである。てっきりAVとか、そういったあれだろうと思って適当にあしらっていた妻にたいして執拗に、けれど誠実そうな態度で食い下がって、ついには「すいません、あまりにお美しかったもので」とまで口にしたらしいその男性は、けれど残念なことにとても目が肥えているとは思いがたい、いかにも新人といった風体の若者だったと妻は言うが、「じゃあ、あとでパンフレットだけでも読んでみてください。説明会などもやってますので」と渡されたそれをあらためて見れば、「アルファコア」という、どうもちゃんとしたタレント事務所だったらしいとようやく知れ、それではじめて妻も驚いたらしい。
それから一夜が明け、むろん妻からは何も連絡していないものの、気の早いアルファコアからは今日あたり、「女優セット」が家に届くのではないかとわれわれはそわそわする。見たことも聞いたこともないが、その「女優セット」とはいったい何か。わたしなりに想像を膨らませるなら、それはきっと「白石加代子セット」とか、「草笛光子セット」とかいった類いのもので、うちに届くのがどっちかはわからないものの、いずれにせよ金田一耕助が事件解決直前に訪ねる東北の地で、探偵を迎えるための備えがあれこれ詰まっているにちがいないと思われる。

シリーズ最新、待望の『落語研究会 十代目金原亭馬生全集』が手元に届く。ほかに映像が残っていないのか、DVDは3枚(6席)のみで、それに5枚(12席)のCDがプラスされてのボックスだ。DVDが3枚のみというのは、このシリーズとしてはちょっとさびしい数だけれど、まあ無いのだとしたらしょうがない。で、そのボックスに同封されていたチラシに興奮する。「スクリーンで観る高座・シネマ落語『落語研究会 昭和の名人』」だそうだ。

  1. 桂文楽「明烏」('68) 25分
  2. 古今亭志ん朝「抜け雀」('72) 37分
  3. 金原亭馬生「親子酒」('78) 19分
  4. 三遊亭圓生「掛取万歳」('73) 39分

の四席が、12月11日(土)〜24日(金)東劇にてスクリーン上映されるという。これは駆けつけねばならないのではないか。賑やかな年の瀬がやってくる。

本日の参照画像
(2010年11月28日 17:10)

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