/ 19 Nov. 2013 (Tue.) 「志ん公を聞きに。落語を聞きに。」
■アマゾンから『エゴ ~ 加藤和彦、加藤和彦を語る』(前田祥丈/インタビュー・構成、スペースシャワーブックス)が届く。ぱらぱらと読む。仕事中はほぼずっとヘッドホンで『うたかたのオペラ』。
■夜、日暮里で落語を聞く。いつ以来だっけか。(古今亭)志ん公さんの勉強会、三席。
寿限無 / 志ん公
錦の袈裟 / 志ん公
〈仲入り〉
三方一両損 / 志ん公
志ん公さんは来春に真打ち昇進、「五代目古今亭志ん好」を襲名予定。字が変わって読みは同じ。というか、そもそもが二ツ目昇進時に「志ん好」の名を希望したが、「それは真打ちの名前だからダメ」と、師匠・志ん五が字を当て代えた「志ん公」の名を考えてくれたという経緯らしい。てなわけで、志ん好。いい名前だと思う。先代の志ん好(明治生まれで、1994年歿)は二代目三遊亭金馬に入門、師匠の歿後、初代柳家三語楼門に移り(なので志ん生の兄弟弟子ということになる)、一度引退を経験したのち、志ん生に拾われるかたちで復帰、古今亭の内輪になって四代目を名乗ったという人物。艶笑噺などの落語も演ったが、三味線を持って高座に上がり音曲を披露することが多く、どちらかといって色物寄りの芸だった由。事実としては引退前にしっかり真打ち昇進をはたしているのだが、周囲の多くが「あれは生涯二ツ目だった」と認識ちがいをしているという、そういった噺家である。
■で、今夜はというと「三方一両損」がまずまずの印象。この噺、聞く側として「どのセリフが決まってほしいか」という欲をいうと、わたしの場合、
「
茹 でてねえんだ」
「生 で来やがったな」
のところなのだった。例の啖呵でもなくそんな冒頭のところかよって話だけれど、やっぱりここはひとつの山場であって、吉五郎が「生で来やがったな」と、あくまでもどこまでも
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『エゴ ~ 加藤和彦、加藤和彦を語る』(前田祥丈/インタビュー・構成、スペースシャワーブックス)。
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日暮里プロモボックスのツイートから拝借。写真の中央、高座のまん前の後頭部がわたしだ。
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