/ 27 Jan. 2005 (Thu.) 「祇園は遠いと思う」
■そのやたらでかいプロジェクターの写真をはじめ、いくつか撮ったものはあるのだったが、それがアップできないというのはデジカメとパソコンをつなぐケーブルがどこかに行ってしまったからだ。見当たらない。
■昼すぎに役者さんたちが到着する。春秋座では役者全員でひとつの楽屋ということになり、そこに宮沢さんやわれわれの席もあって、やろうと思えば稽古もできようという広いスペースなのだが、寒い。といって、私はほとんど楽屋にはいない。荷物であるリュックも機材(パソコンなど)の持ち運び用のものなので2階席の映像ブースまでもって持っていってしまうから、着いてまず楽屋には入るものの、一番上に着てきたダウンを脱いでそれを椅子の背凭れに掛けるだけのことだ。あとはもっぱら2階席か、舞台裏のこれもまた広い休憩スペース、そこからさらに外に出た喫煙所にいる。
■16時から「場当たり」。セット自体の大きさはまったく同じだが、異なるのはトラムと比べてそれが舞台ツラ(最前面)から3尺奥まった位置に立てられているということで、つまり手前の演技エリアが若干広くなる。また、それにともなって舞台上の装置はそれぞれ手前に出て、トラムのときよりセット(スリット)から離れた位置になる。といって、基本的にはさほど要領が変わるわけではなく、動きの確認は順調に進行。あとは声。劇場が広くなるので、うしろむきで発するセリフなど若干意識して声を出さないと聞こえづらいところがあり、しかしまた声を張ると残響が大きくて、役者さんたちはそっちの感覚を掴むことのほうにより苦労している印象。
■夜、カメラの鈴木謙一さんが部屋に来て、「なんか祇園に行くらしいけど、行く?」というのでフロントまで降りると、岸さんや鈴木将一郎君らがいて、フロントの人と相談をしている。話を聞くとどうやら、ふたりは劇場からホテルに戻るタクシーのなかで運転手さんに「祇園は(ホテルから)歩いて五分ぐらいですよ」という嘘の情報を掴まされたらしく、「いや、歩くと二十五分ぐらいかかりますよ」とフロントの人に説明を受けている。みなそこまで遠出をするつもりではなかったので祇園はあきらめ、で、フロントに置かれていた「ホテル周辺のお食事マップ」の中からあらためて選びなおしたのは「蛸安」というたこ焼き屋である。脈絡は何もない。岸さん、将一郎君、謙一さん、私の四人で食べに行く。
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