5
May.
2006
Yellow

最近のコメント

リンク

/ 28 May. 2006 (Sun.) 「モーターサイクル・ドン・キホーテ」

宮沢章夫さんの舞台「モーターサイクル・ドン・キホーテ」はいまごろ、楽日の幕が開いているんだなあ。
27日の夜に観たあと、宮沢さんらと「BankArt Studio NYK」の二階にあるパブでおしゃべりをし、そこで稽古場でのエピソードなど事細かな話を伺ったこともあり、じっさいの舞台は一度しか観ていないにもかかわらず、どこかみんなと苦労をともにしているような感覚になっている私がいる。
その日の帰りは、何人かといっしょに、宮沢さんの車で新宿まで送ってもらった。車中は、ばか話である。この日にかぎったことではないが、ばか話をし始めて、とまらなくなってしまった宮沢さんの隣にいるというのは、私にとってもっとも幸福な時間のひとつだ。『トーキョー/不在/ハムレット』の稽古中にもあったことだが、「ついつい負けじと面白いことを言いたくなる」のが宮沢さんだから、そうしたときは僭越ながら私もくだらないことを言い、ことによって「対抗心」をもってもらえないかと夢見ている。
28日にはアフタートークだけを聞きに、ふたたび横浜へ足を運んだ。アフタートークののち、劇場内のロビーで懇親会、さらにそのあと、宮沢さん、白水社のWさんらと中華街に食事に行く。Wさんが会話をリードするから、さすがに全篇がばか話ではないものの、それでも後半はだいぶくだらない話をしていた。私はもっぱらくだらないほうへ、くだらないほうへと話を向けていた。連日、車で新宿まで送ってもらう。楽しかった。
って、それじゃあ舞台の感想が何もないじゃないかってことになるけど、そうそう簡単には言葉にならないものもある。面白かったのは間違いない。すぐに出てくるこまかいポイントを書けば、田中夢ちゃんがよかった。鈴木将一朗がミュージカルの「ライオン・キング」のことを言おうとして名前が出ず、「ほら、ジャングルなんとか」と言うのに対して応える、「ああ、ライオン?」という台詞と、(これは状況の説明がむずかしいから説明しないけど)「べきべきべきべきっ」(だっけ?「めりめり」だっけ?)の台詞がよかった。

(2006年5月29日 14:15)

関連記事

トラックバック(0)

このエントリーのトラックバックURL:
https://web-conte.com/blue/mt-tb.cgi/487