11
Nov.
2006
Yellow

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/ 14 Nov. 2006 (Tue.) 「腰がまずい」

写真をレタッチするうち、24日の欄に何か書かれてあることに気づく。もう一度カレンダーのところまで行ってみると、「たまご」とメモされていた。

腰が痛い。ずっと座りっぱなしだということもあるが、記憶を辿るとどうも、土曜日(11日)のあれじゃないかというのがあって、部屋の片付けをしていたのだったが、そのとき縛った古新聞の束を両手に持って立ち上がった。あのときに少し「あ、」というような痛みが走った気がする。
という日記が、書きかけたままになっていた。束の間心配をかけたかもしれないとすれば申し訳ないが、じつはいま(17日)、すでにもうほとんど痛くない。上の文章を書いたあと、というのは翌日(15日)の夜になるが、会社の近くの整体マッサージに行ったのだった。それですっと痛みが消えた。とはいえ上の文章も、それはそれで14日の時点での切実な筆になる。
「11月5日付の日記を募集します」というこのあいだの企画だけれど、あのあと締め切りをだいぶ過ぎて、みえさん(義姉)から日記が送られてきたのだった。文中に日付のはっきりと入った日記だということもあって、もらったはうれしいものの、いまさらこれどうしようかと、そのことを考えているうちにまた日は過ぎた。
日も、過ぎれば疎くなる。日付が入り混じって始末も悪い。
困った。何も覚えていないのだ。日記を書こうと記憶を辿るが事物の断片の一欠片さえも一向に像を結ばない。忘れてしまった、というのとは少し違う様な気がする。11月5日という日が「あったのだ」ということさえ疑わしく思えてくる。だが、紛れもなく「あったはずだ」と思うのは今日がそこから5日を過ぎた10日の深夜であり、昨日、一昨日、一昨々日、その前、もう一日前、と、記憶を辿れば、微かに蘇るその日を印象づける物たちが忽ちに思い浮かぶからだ。自転車の軋む音、椿の花びらの上品なカーブ、「山本?女じゃないの山本って。俺小林だし。電話してないよ、するわけないじゃん。」という若い男の声、日だまりで眠りこける秋田犬、よろけた瞬間に思わず触れた壁の冷たさーそんなものがいくつもいくつも浮かんでは消え、そのことで、それらの日々は確かに「あったのだ」と実感させられる。そして更に遡ることも出来る。4日、3日、2日、1日・・・だがどうだ、5日のこととなると、しん、と音のない真夜中に放り込まれたように何も浮かばない。忘れた、という場合にはもう少し、カタチにならないまでも、何か、そう、気配があるはずだ。それがない。
5日、5日、5日・・・・そう頭の中で繰り返している。いつか、いつか、いつか。そうか、いつか、か。5日はいつか、だ。ずっとさき、のいつか。いつのことだったか、のいつか。それが5日なのか?5日の正体なのか?オノマトペの誘惑に抗いきれず、思い出せないことも手伝って、ぐるぐるする頭でそんなことを思う。今日は10日。
で、これは一体、いつの日記なんだろうか?

本日の参照画像
(2006年11月18日 02:14)

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