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Jan.
2008
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/ 26 Jan. 2008 (Sat.) 「なめたけと卵とネギを炒めたもの」

つまるところこの手の瓶詰めならなんでもいいのだが、たとえば「ナガノトマト 特選うす塩なめ茸」といったあたりが塩加減もほどよくちょうどいい。

夜、サイトの打ち合わせのために笠木(泉)さんがわざわざうちに来てくれた。6月に予定されている第2回公演に向けてアデューのサイトを準備し、そのなかに置く笠木さんの個人ブログも作り替えたいという話で、それに関わるもろもろの段取りや、サイトのデザインをどうしたいこうしたいといった打ち合わせ。話のなかで笠木さんは私の作ったプリセタのサイトを「とてもプリセタっぽいよね」と言ってくれる。つい私が「そうかなあ」と返したのはつまり(って、説明しちゃうとあれだけど)謙遜の意を込めたつもりで、だって、「プリセタっぽい」のだとすればそれはWebデザインとしてある意味最高に成功じゃないか(私はいま「あらゆるホームページは個人ホームページである」というかつて自分で言っていたテーゼを思い出している)
打ち合わせをはじめるにさいして部屋のBGMを筒美京平ボックス(の80年代付近)にしたのはちょっとしたサービス精神のつもりだったが、「こんなに懐かしい曲が流れててさあ、相馬君は歌ったりしないの? 自分の部屋だったらぜんぶ歌ってるね私は」と言う笠木さんには、かえってちょっとした拷問のようなものだったかもしれない。ついには第2回公演を「19:00の街」(1983年、作詞:伊藤薫、歌:野口五郎)のような舞台にしたいとまで言い出した。どういう舞台だよ。ま、つまりそれ「いい舞台にしたい」というようなことなんだろうけど。
うちの猫二匹は最近すっかり客人にたいして気を許しがちになっていて、今日も隠れてしまうことなく、ほぼずっとその生態を笠木さんの前に晒していた。長毛種の「ピー」の、レバー式のドアを自力で開けるという妙技(ジャンプし、片方の前足をレバーに掛けて下ろす)もたまさか披露されたし、アメリカンショートヘアーの「ロビン」の、デフォルトで舌が出ているというその状態も理解してもらえた。この調子でいけばいずれ、MAXに出ている状態の舌(一般の猫における「あ、ベロ出てる」という状態が、ロビンの場合ではどういったものか)もじっさいに見てもらえる機会があるだろう。ちなみにそれは、たとえばこうした具合である。

舌を出したロビン

で、打ち合わせののち、妻の作った「漬け丼」で食事。

食事の場で「相馬くんは料理するの?」と聞いたところ、「全くしないが、たった一つだけ作れるものがある」という。

そのたった一つとは、

「なめたけと玉子とネギを炒めたもの」

だそうだ。

それらを炒められるのならば他のものも炒められるのでは、と思ったがその言葉は飲み込んだ。
aplacetodie/ツイノスミカ » Blog Archive » 「19:00の街」が流れる部屋で

 いや、ばかを言っちゃいけない。よく知られるように、私は〈勝算がなければけっして炒めない者〉だ。そして「なめたけと卵とネギを炒めたもの」には勝算がある。ものすごくうまい。ものすごく簡単であり、誰がやったってうまいというのは調味料をいっさい使わないからでもある。欲を言えばネギを切る行為がちょっと億劫かな、というぐらいに簡単である。材料は瓶詰めのなめたけ(定評のあるメーカーにナガノトマトがあり、経験で言えば「ナガノトマト 特選うす塩なめ茸」がもっとも好ましいが、べつになんだっていい)と、卵、長ネギだけで、むろんご飯が炊けていることは必須だがほかには何も要らず、味はなめたけに付いている味が絶妙に活かされる仕組みだ。
以下、作り方。分量は、軽めに2人分(がつがつ食べるなら1人分)のもの。

  1. まず長ネギ(1/3〜1/2本ぐらい)を切っておく。タテにふたつに割ってから、それを細めに斜め切りする。
  2. 汁椀などでやるのがちょうどいいが、卵(2個程度)を溶き、なめたけ(瓶詰めの半分)を加えて混ぜ合わせる。
  3. フライパンにサラダ油をひき、先に長ネギを炒める。
  4. 長ネギがしなっとしてきたら、なめたけと卵を加え、箸でかき混ぜるようにしながら炒める。
  5. 卵がある程度固まり、表面には少し焦げ目がつくぐらいでできあがり。ご飯にのせて食べよう。
本日の参照画像
(2008年1月29日 21:28)

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