/ 25 Jan. 2008 (Fri.) 「『ニュータウン入口』放映」
■日付変わって26日の未明だけれど、NHK BS2で『ニュータウン入口』が放映された。トリプル(HDD, DVD, VHS)デッキのハードディスクに録画しつつ見る。手前の演技空間(一般的な意味での「舞台」)と、スクリーンに映じられる演技と映像、さらにそのスクリーン用に演技をする舞台奥の空間(けれどそのさまはスクリーンを介さずに客席からもほぼ丸見えである)というその三層構造は、通常(?)の舞台作品にもまして記録映像がどこまで/どのように有効かということをわかりやすく抱え込むが、それこそ「二次資料」というか、「追体験」のためのものだとして見た場合、これはかなり最善の部類に入るのではないかという編集だったように思え、つまりまあこの本公演の舞台にたった一度きり出会うとして、編集されたこれは「相当無駄のない視線の遣り方」じゃないかと生の舞台も観ている者としては考えるのだったが、だからこそなおさら観ていない者たちはこれを見て、「カメラの外、視野の端にあっただろう〈無駄〉をこそ観たかったよ」と欲を掻き、「やっぱりこりゃ生じゃなきゃわかんないよ」と悔しがるのではないかと、たとえば生を観ていない上山君のことなど想像していた。
■いや、上山君はそれどころでなく、知宏君(去年の暮れに生まれた第一子でいま現在離れて暮らしている)のことで頭がいっぱいか。なら、いいけどべつに。
■まったく贅沢なことに本公演を生で三回観ている私だが、やっぱりついつい〈無駄〉のほうを観ていたようで、「相当無駄のない視線の遣り方」を前にしては、あ、ここ、あんまり観てなかったなあという箇所がいくつかある。たとえばスクリーンで「フォークダンスもまたダンスです」と語る事務局長・坂庭の大写し。けっこう長いこと坂庭がひとりでまくし立てるのだが、カメラはほぼずっとこの大写しの顔を捉えていて、ここの坂庭、こんなにちゃんと観たことなかったなあと思ったりするのだった。
■ところで。
深夜、『ニュータウン入口』がBSで放送された。コンピュータにっていうか、つまり、Final Cut Proでキャプチャした。作品は二時間二〇分ぐらいあるはずだからこれをDVDに焼くとなると一枚で可能なのかな。二層のDVDってやつがあるけれど、あれで一枚に記録することがコンピュータでできるのだろうか。よくわからない。
「富士日記 2.1」1月26日付
以前使われていたPower Mac G5 Dual 2GHz(買った時期からみてたぶんこの世代(PDF)じゃないかと思う)だと内蔵のSuperDriveが2層記録式に対応していないけれど、Mac Proの内蔵SuperDriveだったら大丈夫(サポートしているのはDVD+R DL というメディア形式)なので、DVD Studio ProやiDVDを使って焼けるはず。たとえば「DVD Studio Pro 4 ユーザーズマニュアル(PDF)」の576ページ「2層ディスクについて」以降に説明がある。iDVDなら、「 iDVD 5.0.1: 2 層記録式 DVD の作成」というアップルのサポート情報が公開されている。いや、焼いたことはないし、くわしくは知らないのですが。
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