/ 4 Dec. 2008 (Thu.) 「それ、雪降ってる?」
■しかし「高菜句会」について、というかそこで発表された句について、これほど詳細に報告したのははじめてではないか。わたしが参加者各人の作風を丹念に拾い、周到に句会の雰囲気を伝えようとするその一方で、もうひとりの主宰である大学同窓の吉沼がブログに書くのは、じつにきっぱりとくだらない話である。笑った。
会場の利用は句会のみに限られることもあり、場所柄もあって、ふだん利用する人もあるていど節度がある様に想像されるが、中にはひどい利用者もいるのではないか。
終わった後の会場が、ペンキやげろ、その他いろいろな汚物にまみれているような状態で、これがわれわれの句会です、と笑顔で語るような俳句結社がないとも限らない。我々の句会の参加者はみな節度あり、幸せな時間をともに過ごせて本当によかったと思うのだった。高菜句会5@芭蕉記念館: よし沼
■ところで今回「歴史」という題を出したのはわたしで、そのときにはべつだん思い起こしもしなかったことだが、そういえば南波さんは(彼女自身の言い方を用いれば)「歴史が苦手」なのだった。以前、世間話をしていてそうした話題になったと記憶している。今回の「大昔浅野内匠頭が松」というくだらない句はわたしの作品だが(句の解説はおとといの日記を参照)、後日、南波さんから届いたメールにはこうしたエピソードが添えられていた。
(旦那さんである佐藤君に)「相馬さんが勧進帳について句を詠んでたよ」と帰ってから報告したのですが、色々話しているうちに「それは忠臣蔵だね」と訂正されてしまいました。相変わらず歴史は苦手です。
これ、注目したいのは「色々話しているうちに」という点だ。(「歴史が苦手」な南波さんにおいてはむろんありえない前提だが)仮に南波さんが句に出てきた固有名詞を覚えていて、「浅野内匠頭が…」だの、「松の廊下を…」だの説明しはじめたとすれば〈すぐ〉に「それは忠臣蔵だね」となるわけで、当然ながら南波さんの「報告」は、微妙にあいまいな語彙で構成されていたのだろうと想像され、それがなんとも可笑しい。いや、つきあいの深い「夫」を甘く見るべきではなく、ひょっとしたら佐藤君は「勧進帳」と聞いただけでほどなく、ピンときていたのかもしれない。「切腹」ぐらいのキーワードは南波さんも出したかもしれないから、そのあたりで、佐藤君はなにがしか探りを入れたのではないだろうか。「それ、雪降ってる?」「それ、四十七人出てこない?」「それ、ひょっとして討ち入る?」
■ちなみに「以前の世間話」だが、そのときは「西遊記と三国志の区別がつかない」といった告白だったと記憶する。
■ web-conte.com のサーバ移転はいまだドメイン移管の作業完了待ち(移管元ではすでに転出済みの扱いになっていていわば宙に浮いている状態のため、どこからもネームサーバを書き替えることができないことになっている)。すでに書いたように当方は準備万端で、準備万端にしてしまったがゆえに日記の更新などは旧(現)サーバと新サーバとを二重メンテナンスしているのだったが、新サーバ、じつに快適である。これまでに比べるとサーバの応答速度がいちいちよい。で、web-conte.comが足踏みしているあいだに先に笠木さんのadieuadieu.comとall2step.comを移転させたが、そちらもあるいは(若干だが体感もできる程度に)レスポンスがよくなっているかもしれない(なおこれらのドメイン管理には21-domain.comを使っているが、21-domain.comの場合値段もバリュードメインと10円しかちがわないし、移管しようという積極的な気持ちは起きていない)。
■ポシュテは元気すぎるほど元気。ロビンも前に書いた「おかしな状態」をまずまず脱し、いまのところ問題ない。そのおかしな状態のさい、飼い主を心配させたロビンの変化のひとつとしてその朝、ごはんの催促をしなかったということがあった。これまで、朝の催促はロビンの仕事であり、枕元にやってきての直訴が聞き入れられないとなると、寝室にある本棚から本を何冊も爪で引きずり出し、そのカバーを次々と剥がしてまわるなどの悪さを重ねて〈目覚まし〉役を担ってきた(ピーは朝そうした催促をせず、というかそもそも朝の缶詰にあまり興味がなく、夕方に与えられるカリカリのほうの催促をおもに担当する)。おかしな状態におちいりまったく元気の感じられなかったその朝はのぞいて、しかしそれ以降もロビンはあまり朝騒がしくしないようになったのだったが、それにはその翌日以降、ポシュテが朝の騒ぎ手としての役を担うようになったことが関係しているように思え、ロビンを見るにどうも「任せた」と考えているらしいフシがあるのだった。「要はあのふたりが起きさえすればわたしはいいのだ」と、その大きな面構えは語っているように思える。
■ピーは遅々とした歩みながら、わずかずつポシュテとの距離を詰めだしている印象。というか「お前が逃げ出さなきゃいいんだよ」という話ながらも(で、最終的にはいまだ逃げてしまうのだが)、ときおりしばらくポシュテを組み伏せて上に乗り、力ずくでそれを押さえつつペロッペロと舐めたりしている。
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