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Nov.
2010
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/ 17 Nov. 2010 (Wed.) 「ファーレチューブのこと」

「FARET TUBE 2010 in TACHIKAWA」のチラシ(表紙)。

Talking Heads 『Remain In Light』。Remain In Light (Remastered) - Talking Heads

いま、日付変わって18日は、わたしの誕生日だ。これでも三十五になった。だもんで、日記をまた書いてみようと思うのは、新しいノートを買ったからだ。新しいノートに水性の極細ボールペンでつるつると書いていくうちに、何もないところから何かが生まれやしないか──と、これはどうも三十五にもなって分別のない書きようだが、ご覧あれ、ボールペンは紙の上をつるつると走る。ボジョレーも解禁。ま、解禁されたものはしょうがないよ。いまさら言ったってはじまらない。これでもわたしは三十五になった。
書いておこうと思うのは「FARET TUBE(ファーレチューブ)のことだ。14日の夜、立川の「CINEMA・TWO」という映画館にその上映会を観に行った。なにせ近所なのでね。

「音楽×映像×立川=無限大?」

 総数で100点以上のパブリックアートが設置された立川駅北口周辺の再開発地域「ファーレ立川」をロケ地に、若手ミュージシャンと若手映像クリエイターが組んで手作りのミュージックビデオを制作する──法政大学の学生らが作る「立川計画」という団体が主催し、全国の若手ミュージシャンに呼びかけて自前のビデオを募集、応募作品をYouTubeに公開して人気投票を行い、選出された上位20組にこちらも若手の映像クリエイター20組を掛け合わせて新たなプロモーションビデオの撮影を行った──という企画の、集大成的なお披露目会である。
なぜこれを観に行ったかというと、「若手映像クリエイター」ってやつのひとりとして、市原歌織さんが参加しているからだ。釆見(うねみ)達也さんとのコンビで、「くろすぶりーど」というバンドの曲『Yes, We Can!』の映像を担当している。それが当方のお目当て。うん。よかったんじゃないでしょうか。14日に上映された10作品(全20作品が二夜に分けて上映された)のなかからひとつと言われれば、わたしは「PVとして」選んで『Yes, We Can!』を挙げたい。むろん、「アーティストの演奏をいかにかっこよく撮るか」っていうような評価軸に立てばもっとうまい作品はほかに何作もあったけれど、そうしたことはこのさいどうでもよくて、PVってこうだよねという〈PV的快楽〉の面で、わたしには『Yes, We Can!』が図抜けていたように思えるのだ。いや、「PVってこうだよね」の「こう」ってのが「どう」なのかって話だけれど、つまり、「あるテンションを持続して音楽に随伴してきた映像が、ある瞬間、ほんの一瞬、音楽よりも先走ってしまう」ってことじゃないかと、そうした説明のしかたを帰り道、自転車の上で思いついた。
ところで、前にも書いた気がするが、わたしにとって「PVといえば」これ。Talking Headsの『Once In a Lifetime』。まさにかっこよさのお手本であり、「将来はぼくもこうなりたいものだ」(ルックス的に)と、十代のわたしは思っていた。

誕生日祝いってことで、Talking Headsのアルバム『Remain In Light』をiTunesストアで購入、ひさびさに聴いている。

本日の参照画像
(2010年11月18日 04:57)

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