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Nov.
2011
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/ 8 Nov. 2011 (Tue.) 「親不知を抜く」

表題のとおり。対症療法とは知りつつ、痛み止め(ボルタレン錠)さまさまでいまこうして日記を書いている。
14時30分からの予約で災害医療センターの歯科口腔外科へ。前の診療がおして、けっきょく14時50分ごろ診察室へ入ったろうか。抜歯を一週間日延べさせた口腔内の腫れはほぼひいていて、そう告げれば「じゃあ、やりますか」とさっそく促されて診察台へ。あらかたの説明は先週受けているわけだが、「ほかに何か説明を受けたいことはありますか?」とI先生はもういちど念を押し、「いや、とくに」と答えて口を開ける。まずはあれは消毒なのだろう、液体を含ませた綿をあてていきながら患部の様子を確認する──のだと想像するが、あくまで想像で、じっさい何をしているかは知らない。いちど口をゆすいで、そののち麻酔。三箇所ほどに注射し、効き目がでるまで二、三分待つ。
緊張のために喉の奥が渇きやすく、それがいちばんの困難といえば困難だった。もういちどゆすがせてもらってからいざ開始。手始めにまず歯肉を切開するのだというがむろん感覚はない。がりごりと掻き出したり、チュイーンと削ったりしたのち、最後はぐりっという感じで抜いた。なんとなくだが、抜いたなというその瞬間はわかる。ほんとうに先週、手術を強行していなくてよかったと思わせられるほどに麻酔はばっちりで、そうはいってもこちらは気を休められず、終始身構えて強ばっていることにかわりはないものの、けっきょく痛みはなかった。最後に縫合。体感はべつとして、麻酔が効いてからここまで15分と経っていないのではないかというスピードである。
止血のため、丸めたガーゼを噛まされて10分ぐらい待ち、それですべて終了。処方される薬の説明や、このあとの諸注意(まとめるととにかく安静にしていろということ)、明日、かかりつけ医のほうに行って消毒かたがた経過を診てもらい、一週間後に抜糸という今後の流れ、それとつぎ(もう片側、左下の親不知も抜いてもらうことになっている)の予約の話をして診察室をあとにする。
ところで、先生がはじめ用意してくれた処方箋にはむろん痛み止めも含まれていたのだが、同じものを先週も処方され、それが手付かずに10錠まるまる残っていたからそのぶんは今回無しにしてもらった次第で、そういった経緯のために本来は院外処方でこのあと駅前の薬局に出向き、そこで手にするはずの痛み止めが、もうその時点でかばんのなかにあったことはほんとうに僥倖だったと言わざるをえない。というのも、診察室を辞すあたりで徐々に麻酔が切れはじめ、そうして患部がうずきだすのを感じたからで、院内の水飲み場をさがしてすぐに2錠飲みはしたものの、効果が出るまでには一般に20分ほどのタイムラグがあり、それで、そこからの30分ほどが最大の山場となった。山場と言ってもひたすら痛みに気を削がれて、ただただ、どんよりとする。自転車を漕いで走るという気分にさえなれずに、乗ってきた自転車を手で押し、腫れ止めと化膿止めをもらうためにゆっくり歩いて駅前の薬局まで辿り着いた。
とはいえ術後は良好で、痛み止めさえ効いていれば気も大きくなり、かつ丼でも食ってやろうかというくらいであってさしたる不自由はない。ただな、痛み止めが切れるとな、ずーんと痛いんだよな、これがな。血行が促進されてしまうとまずいので、きょうは大手を振って風呂にも入らず。
そういうわけで、わたしは、こうしてとうとう村川拓也の『ツァイトゲーバー』を観なかった。観ると決めて、強引にでも足を運んでおけばよかったと心底思わせられたのはほかでもない、山村(麻由美)さんのこのツイートによってである。

@nenemaruchinta: 村川拓也『ツァイトゲーバー』が終わり、京都に帰る新幹線の中。本当に良い作品だった。私の思う演劇がそこにあった。実際お手伝いしながら、9回公演のうち3回くらいは観ながら泣いてしまっていた。村川拓也の目線と工藤修三の態度は本当に素晴らしい。
11月8日 9:32 PM

 どうだろう。関西でもやるだろうか。やったら行ってしまうだろうか。
本日(8日)の電力自給率:36.9%(発電量:8.1kWh/消費量:21.9kWh)

(2011年11月10日 19:51)

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