/ 31 Jan. 2014 (Fri.) 「いつまで書いている」
■というわけで、いつまで書いているんだという 1月の日記だけれども、いよいよここに漕ぎつけた。ありがとう。ひとえにみなさんのおかげです。もう何も思い残すことはないので、わたしは 2月へ行きます。
■思い残すことといえば、きのうの「ドロンドロン」を書いているときに、かつてコンタロウ氏が「 1・2のアッホ!!」のなかで描いた「アラッ・ドロン」のことがふと脳裏をよぎり、日記の記述をどうにかそこへ接続できないかと考えていたことをいま思い出した。土台無理な話なので、接続しなくてよかったといまは胸を撫で下ろしている。
■そして、これがコンタロウ氏の描く「アラッ・ドロン」だ。
そうだ… アラッと 気がついた時にはもうドロンしてる… やつこそはフランスの麻薬シンジケートの陰部…いや幹部アラッ・ドロンなのだ
『 1・2のアッホ!!』第 6巻、p.11
とは作中の麻薬取締官による説明であり、わたしはいま、アラッ・ドロン登場回の「カントクコネクションの巻」と「カントクコネクション2の巻」を読み返した。だからいま、わたしはアラッ・ドロンにすごくくわしい。アラッ・ドロンについて何でも説明してやろうという気概に溢れている。しかし同時に、そんなことをしている場合ではないということもまた弁えているつもりだ。もう行かねばならないのだから、2月へ。
■そうはいっても『 1・2のアッホ!!』の第 6巻といえば、やはり表題作の「バイバイキングの巻」に触れておかねばならないのではないかという気にもさせられる。「ああ! 望郷の巻」「地球人襲来! の巻」とつづく連作で、そこでは 1970年代のアメリカのバイキング計画がネタにされている[※1]。
- ※1:バイキング計画がネタにされている
バイキング計画は NASAによる火星探査計画で、無人探査機のバイキング 1号、2号がそれぞれ 1975年に打ち上げられ、翌 76年に着陸に成功した。「バイバイキングの巻」の初出時期はわからないが、単行本は 1977年12月31日の初版発行で、作中のアメリカ政府が「カーター新政権」であることからも 77年の作品と思われる。で、わかるようにわたし( 75年生まれ)はリアルタイムの読者ではちっともなくて、「兄のお下がり」であるこれを小学校中〜高学年のころに読んでいた。
予算の都合で片道分の燃料しか積んでいない NASAの「有人」火星探査機バイバイキングの乗組員に仕立て上げられたそば屋の出前持ち「ノロ和」が火星へと旅立ち(「バイバイキングの巻」)、無事火星に降り立って火星人女性とのあいだに家庭まで築くが、今度は火星の NASAにだまされて有人地球探査機に乗せられ帰還(「ああ! 望郷の巻」)、まさかの帰還にあわてた NASAが再度ノロ和をバイバイキングに乗せ打ち上げると、今度はそこに「カントク」らのレギュラーキャラクターたちも乗り合わせて……(「地球人襲来! の巻」)というお話だ。いや、読者におかれては、なぜいま自分は「バイバイキング」のあらすじを読まされているのかと、いぶかる向きもきっとあるだろう。思いはわたしもおなじだ。アラッ・ドロンさえもほぼ関係なくなってしまった。もとより「 1月31日」はまったく関係がない。申し訳がない。
■では、2月にまたお会いしましょう。
Cycled 1.8km • 8min • 40kcal.
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