/ 5 Oct. 2016 (Wed.) 「小田先生、連載開始」
■いやー、ついに来ましたね。ツイッターの検索メモにキーワードを保存して[※1]、日々「小田亮」を検索してきた甲斐があったというものです。
- ※1:ツイッターの検索メモにキーワードを保存して
保存してあるキーワードはほかに「古井由吉」「志ん好」「yuki naito -ドリコム」など。最後のはテニスの内藤祐希選手のことを報じる海外ツイートを捕捉するためのものだが、「yuki naito」だけだと同訓の名前であるドリコム社長をめぐるスパムのごとき(というかスパムな)大量のツイートが検索結果を埋め尽くすので、「-(マイナス)」で除外している。この註、要るか?
弘文堂のアカウントという、ちょっと思いがけない方向からそのニュースはやってきた。第一報を受けて、わたしはかなりはしゃぐ。
わ!わ!わ! RTするよ。いい? いまからRTするよ。
2016年10月5日 15:24
【弘文堂スクエア*新連載開始!】本日10月5日より、小田亮先生(首都大学東京・教授)によるWeb連載「はぐらかし・やり過ごし・じゃれ合い的生活のすすめ―人類学をいかして生きる《入門編》」を開始いたしました! http://www.hyj-susume.com/entry/2016/10/05
2016年10月5日 11:39
いったいどういう経緯で弘文堂の Web連載なのかということについてはちょっと勝手な想像をしないでもないところで、たとえば、弘文堂にたいして年来単著の約束があったもののいっこうに原稿が進みやしないので、「じゃあ、それはそれとして連載はどうですか、Webで」ってな具合に水を向けられたんじゃないかとか、思ってみたりするのだけど(はい、勝手な想像です)、もしそうだとするならばファンとして、こうも言っておくべきかと思う。
■単著のほうもお願いしますぜ。待ってますぜみんな。
■最初にできたサイト「小田亮の研究ホームページ」から枝分かれして一時期はわりあい精力的に書かれていた「小田亮のブログ『とびとびの日記ときどき読書ノート』」が 2009年11月の記事を最後にぱったり更新が止み、くわえて、おもに論文や発表原稿のアーカイブ機能を担っていた「研究ホームページ」のほうも 2012年ごろにサイト自体がなくなって(そこに載っていた論文等の大半はいま、有志の手によってここに救い出されている)、むろんツイッターとか Facebookとかやるようなひとじゃない[※2]し、だからこちらから会いに行かねばなと、2013年には首都大学東京社会人類学研究会での発表を聞きにいったり、ゼミの授業に一度おじゃましたり、はたまた伊東の旅館に二泊三日するゼミ合宿に参加したり[※3]していたが、ここしばらくはそういったこともしてなかったので、どうされてるかなあ、全然出やしねえなあ単著(書いているが遅れている、という話を聞いたのは 2009年のことである)、と思っていたのだった。
- ※2:ツイッターとか Facebookとかやるようなひとじゃない
ブログがいまに至るまで更新されないその理由がもし、はてなブログのログイン ID・パスワードを忘れてしまったという(ほぼ理由になっていない)ものだったとしてもわたしはおどろかない。
- ※3:ゼミ合宿に参加したり
このへん当時日記化してないので補足すると、ゼミ合宿は 2013年8月18日〜 20日、静岡県伊東市の山喜旅館というところに二泊三日した。日曜〜火曜なんで、有休取ってますな、これ。ネグリ/ハートの『コモンウェルス』を読むという内容で、わたしは「 5-1 経済的移行の管理運営」のところの発表を担当。そのとき用意したレジュメはこちら。とにかく三日間、ただひたすら発表と討議で、そりゃたのしかったですよ。
■で、今回はじまった Web連載「はぐらかし・やり過ごし・じゃれ合い的生活のすすめ」。いま気づいたけどこれ、この連載用に独自ドメイン取ってサイト作ってるんですな。ちから入ってますよ、弘文堂。
この連載は、現代社会を少しでも楽しく生きていくために役に立つ文化人類学のもつ独特の「視点」や「考えかた」をわかりやすく示し、皆さんに身につけてもらうことを目的としています。そのために、現代のさまざまな問題に触れた、一般向けの本(新書や文庫になっているものに限定しました)を人類学的に読み解いていくことによって、人類学的視点とはどういうものかを示していこうというやり方を採ってみようと思います。
第1回:人類学で現代社会をやり過ごす? - はぐらかし・やり過ごし・じゃれ合い的生活のすすめ
初回から 6回にわたってはまず坂口恭平さんの『TOKYO 0円ハウス 0円生活』を読むとのことで、さらには以降、同様にして何冊かの本を扱う構想と見え、実現すればかなりボリューミーなコンテンツになりそうだ。「第1回:人類学で現代社会をやり過ごす?」は導入の導入という感じながら、連載の中心的主題である「人類学的視点」とは何かについて、文化人類学の学問としての「生い立ち」というところから語りはじめていて、たいへん興味深い。これはその後段のほうにある一節だけど(ここだけ抜き出すのはやや不適当かもだけど)、面白いよね。
また、たとえば野宿者(ホームレス)のフィールドワークは、社会学者も人類学者もしていますが、そこでもその方法に違いが見られます。大学院生などの若い社会学者は、たとえば彼らを支援するNPOの一員になり、ふつうに家から通って、彼らにインタヴューをするといった調査をするのが一般的です。ところが若い人類学者は、たいていホームレスになるのです!
第1回:人類学で現代社会をやり過ごす? - はぐらかし・やり過ごし・じゃれ合い的生活のすすめ
あはははは。
■ほんと、楽しみな連載がはじまりましたぜ。
■本日( 5日)の電力自給率:16.0%(発電量:2.8kWh/消費量:17.4kWh)
Cycling: 2.4km • 11mins 5secs • 51 calories
Transport: 69.8km • 1hr 32mins 24secs
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