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Jan.
2018
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/ 5 Jan. 2018 (Fri.) 「靴を売り出しかねない意匠」

今村昌弘『屍人荘の殺人』(東京創元社)。帯がうるさいが、まあしょうがない。

仲良し。

本日のむかしのロビン。2014年5月。

ここね。

「可朝まつり」のチラシ。

今日は 7つ上の次兄の誕生日。だからどう、ということはない。
午後に神保町へ。「エチオピア」。チキン野菜カリー。ひさしぶりなのでまた「何倍」を頼んだらいいか(辛さ)を忘れている。こういうときこそのこの日記だと思い検索するも、ほぼ役に立たない 10年前の記述が 1件見つかっただけだった。あれ? いっときもっとエチオピア、エチオピア言ってた気がするんだけど、Twitterでだっけかな。
というわけで「 5倍」。無難。
あとで調べてみるとやはり Twitterで、2012年にはこう言っていた。

@soma1104: 「エチオピア」でカレー。辛さの注文の目安をまた忘れた。15倍、と言ってみる。
2012年6月9日 19:39

@soma1104: 15倍、わりと正解だった。マイベストは14倍か13倍?
2012年6月9日 19:58

 なるほど参考になるが、しかしそのさらに 2年前には同じ 15倍を食べて、もっと強気なことも言っている。

@soma1104: ごちそうさま。15倍はさすがに序盤から辛みを感じるが、でもまだおいしく食べられる。20だな、きっと、分水嶺は。
2010年4月23日 15:37

 2年を隔てたふたつの感想の差は大きいが、いったい変わったのはエチオピアのほうか、わたしか。はたまた神保町の街そのものが変わってしまったのか。かつて書泉ブックマートだったビルは「 ABCマート」になっていた。遠目には靴を売っているようにしか見えなかったが、場所柄を考えれば新たな意匠と展開を試みる青山ブックセンターだったのかもしれない。だとしたらびっくりだ。靴を売り出しかねない意匠だった。
ついでに三省堂書店で本を買う。ミステリ小説の『屍人荘の殺人』。RSSリーダーに登録しているとあるブログが褒めていて今日知った。あともう一冊探していた本(マンガ)は見つからず、おとなしくアマゾンで注文。

テニスは深圳の大会でハレプが決勝進出。いやまあ、全豪開幕を控えてほかにもいろいろやっているけども、割愛。やっぱりハレプはかわいいし、渡辺文雄に似ている。
夜は「カオマンガイ」でテイクアウト。今年のタイ始め。

以下は落語の話。去年末の 3つをまとめて。

志らく

12月23日はまずよみうりホールで「今年最後の立川志らく独演会」。「疝気の虫」「やかん」「文七元結」の三席。「疝気の虫」では、「人間にはつまらないが、疝気の虫が聞くと爆笑のシャレ」という仕掛けが(重要でもなんでもないけど)やはりこのひとの真骨頂であるように思われる。「文七元結」もよかった。あくまでも〈江戸っ子の見栄〉が基点となるというその意味においてじつにオーソドックスな、「気持ちのいい連中」による文七元結(圓朝作と伝えられる「文七元結」の成り立ちについては、新権力者となった〈薩長的なるもの〉への反発として、「江戸っ子とはこういうものだ」という意図のもと作られたということがよく言われる)。『カリオストロの城』でいちばん好きなシーンは偽札の工房に火をつけ地下牢を抜けだしたルパンが礼拝堂から外へ出た瞬間、それを見つけるクラリス目線の俯瞰のショットだが、そのシーンを思わせるような爽快感が、吾妻橋のシーンからの切り替わりの瞬間──つまり、文七元結の構造上「このさきはもういいことしか起こらない」というクライマックス──にはあった。
ところでいまさら気づいたのだが、志らくと(当代)正蔵は声が似ている。

いよっ、柳家!

そのあと移動して浅草。浅草見番で「師走四景」と題された会。は、いわば「いま聞ける最高の柳家選手権」である。「たぶんぼく、柳家が好きなんだと思います」と以前自己分析していた石原(裕也)君を誘ってあったが、残念ながら都合がつかず。前座の小はぜ「加賀の千代」も好印象で、つづいて小里ん「提灯屋」、小のぶ「芝浜」、小はん「二番煎じ」、小満ん「富久」という四席。小はぜを除けば、69歳の小里んが最年少だ。
特筆すべきはやはり小里んの「提灯屋」と、小満んの「富久」だろう。すっばらしかった。小里んの「提灯屋」は、これはもう手放しで称賛するしかないレベルでほぼ「( 5代目)小さん」である。「描けない家紋があれば提灯をタダで進呈します」と広告に謳う提灯屋から提灯をふんだくるために紋を「判じ物」にして注文するくだり、「なんだかわからねえが、前が見えねえ」で「桐(霧)」はほんとうに笑う。「なんだかわからねえが」の言い様がすばらしい。この噺、これよりほかに演りようがないだろうと思わせられる、あの〈柳家的/小さん的完成〉がそこにあった。
小満ん「富久」も闊達だ。何より久蔵の造形、人物的説得力がすばらしい。ほんとうに愛くるしく、だめな男なのだ。火事の見舞いが問答無用に覿面だということはあるにしても、「なぜこいつを贔屓にするのかわからない」ということほど、幇間として最高の状態はないだろう。その久蔵が目の前なのだから、こちとらもう何も言うことはない。
小のぶの「芝浜」にはちょっと、「写実」とか、「自然主義」といったような日本近代文学的ワードを連想させられた。

聞き納め

12月25日は赤坂 ACTシアターで「夢の三競演2017~三枚看板・大看板・金看板~」。開口一番で鉄瓶「明石飛脚」のあと、鶴瓶「妾馬」、南光「抜け雀」、文珍「へっつい幽霊」。掉尾を飾るにふさわしい賑々しさでたいへんよかったのだけれども、マイクがなあ、マイクの音量がなあ。でかいよ、単純にでかいよ。
それはそれとして、鶴瓶、よかった。

以上。今年の聞き始めは 1月10日の「第4回廓話研究会」。志ん好「三枚起請」と馬治「明烏」がネタ出し。あと、3月11日に「祝80歳!可朝まつり(第3回可朝のハナシ)」があるというのを今日知る。これ(可朝)、誰か行こうぜ。

Walking: 6km • 8,751 steps • 1hr 29mins 10secs • 281 calories
Running: 490 meters • 590 steps • 4mins • 29 calories
Transport: 77.7km • 1hr 52mins 12secs
本日の参照画像
(2018年1月 7日 10:42)

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