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Feb.
2018
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/ 19 Feb. 2018 (Mon.) 「語り芸パースペクティブ最終回」

ドグマ王国の帝王テラーマクロ。

ジンドグマの悪魔元帥。

ロビン。2016年10月。

「玉川奈々福がたずねる語り芸パースペクティブ」の最終回。最終回のお題は「語り芸の来し方、これから」で、能楽師の安田登さんといとうせいこうさんがゲスト。「来し方」とくれば「行く末」とつなげたくなるところだが、あえてそこをずらしたのは、語が一対一対応することで、一点と一点とを結ぶ単線的でリニアな〈物語〉を想定/想起させてしまうのを避けたかったという「編集」意図だろうか。「語り芸のこれから」がさまざまな可能性に開かれているのと同様、「来し方」もまた〈単一起源〉に回収されえない、無数の声へのアクセス可能性を残している。
ゲストふたりの短めの実演(セッションも)のあとは、玉川奈々福さんも交えての遠大な「雑談」。奈々福さんの後刻のツイートを引いてしまえば、雑談に登場したキーワード群(の一部)はこんな感じだ。

@nanafuku55: 今日のキイワード。敗者、ラップ、廃品、身体中墨入れる、懺悔、秦河勝、蛭子、鵺、カイコ、蚕の社、服部、羽田、坂越、石神、宿神、入間=射魔、舞、無、碑林、胞衣、景教、ネストリウス派…。
2017年2月20日 1:06

 いやまあ、なにせきのうの日記がああした分量と調子だった──そこに図らずも、胞衣(えな)坂越(しゃくし)も出てきちゃってる──んでね、今日はさすがにさくっと済ませますがね、ともあれこんな(どんな?)調子の来し方とこれからである。
ここにキーワードが挙がっていない話題で印象に残ったものを少しだけ足しておけば、ひとつは「検索の不可能性」とでも言うべき問題系で、ことネットの検索においては「検索できるものしか検索できない」し、そもそも「探しているものしか見つからない」という、かねてより指摘されているといえばされているアレ。「ネットに無いもの」が、すなわち「無いもの」になってしまう未来はすでに到来しているのかもしれないという危惧である。それから、「オーディエンスのいないところに芸能は発生しない」という、これもあたりまえっちゃあたりまえだけどの指摘。あと、「食わせ者」としてのピアノ──非常にすぐれた楽器だが、同時に、音階からこぼれ落ちる音を見事に「無いもの」にしてしまう。「食わせ者なんですよこれが」という話──とか。
ツイートにも採録されている「舞」と「無」は、形象的にも同根であるところのこの二字はそもそも「同じもの」であった──かの天岩戸の舞も、まったくの暗闇のなかで舞われ、受容された──わけで、そうした、視覚的な受容とは離れたところで成立する「舞(ダンス)」というものについてはつねづね模索している、という安田さんの発言。
などなど。で、またもたいへん刺激的な一夜だった。およそ一年にわたる全11回(プラス番外編1回、は行ってないけど)、おつかれさまでした。
あとはこの日のツイート解題。

12:40
俄然、いま「教養」が面白い(人に説明していたら面白くなってしまった)。

 例の「教養」問題。そういえば「教養」というワードで当然思い出されるべき一冊として、われらがゼミ担、石原千秋の『近代という教養』(筑摩選書)があったわけだが、忘れてた。まあ、この書名にある「教養」はどちらかというと「パラダイム」に通じる〈みんなが持っている=あたりまえである〉からこその「教養」であって、大正教養主義のような〈つねに求め続けられる=無い〉からこその「教養」とは若干ニュアンスが異なるのだけれども、ともあれこれも再読することにして、あと、やっぱり山本芳明『文学者はつくられる』(未発選書)も読まないとだめだろうなと思った次第。人に話しているうちに「教養」だけじゃなく、「私小説」「文壇」といったあたりまで面白くなってきてしまったのだった。って、いったい「何年前のおれ」だ、おれ。

15:21
ところで男子フィギュアのフリー。わが家では、チャップリンを演じたキーガン・メッシング選手の点が最も高かった。来季はさらに難易度を上げ、プレスリー・メドレーをチャップリンで滑るといった大技(たぶん基礎点高い)への挑戦が期待される。

 よかったですよね、メッシング選手のチャップリン。なんていうんでしょう、ジャンプ要素へ向けて体勢を作って滑り出したときに、「これ、ひょっとして跳ばないんじゃないか?」という期待さえありました。
 あと、来季のプログラム案としては「キートン・メドレー」ってのも考えましたが、それ、曲は何なんだって話です。(かなり会場も壊さないといけないでしょうし。)

18:38
敵は秘密結社ミューズ(アドビ元帥)? RT 児玉悟之 @kodamasatoshi: 「CSS戦隊カスケーダー」という、悪しきCSSに汚染されたハイパーテキストたちを救う戦隊もの。イエローの必殺技は「ポジション・リレイティブ」。

 Adodeの「 Muse」って自分じゃ使ったことないのだけど、Museで作られたページのソースを覗く機会がこないだあって、まあ、そりゃそうかあ、こうなるかあと思ったところだった。
 で、この CSS戦隊カスケーダーについてはこのあと児玉君から返信があり、やりとりが続いたのでそれもついでに掲出。いや、CSSとヒーローものの双方に馴染みがないと、なんのこっちゃわからないでしょうけど。

@kodamasatoshi: @soma1104 そんな強大な敵はちょっと…。もっと瑣末な戦いをする、サポートセンター的な連中です。
2017年2月19日 18:58

@soma1104: @kodamasatoshi するとあれだ、大技「フレックス」はシーズン中盤で習得する感じ?
2017年2月21日 8:16

@kodamasatoshi: @soma1104 そうですそうです。猪突猛進型のブルーが「ヴァーティカル・アライン」を放って返り討ちに遭うんですよ…。で、責任を感じてしばらくいなくなるんですが、みんながピンチのところに修行を終えて帰ってくるんです。そこで放ったのが「フレックス」でしたね。盛り上がる回でした!
2017年2月21日 10:14

 あはははは。

18:54
テラーマクロが見たいなあ、久しぶりに。テラーマクロだけ見たい。

 先の「アドビ元帥」は「悪魔元帥」のもじりで、そのつながりで湧いた欲求。悪魔元帥もテラーマクロも「仮面ライダースーパー1」の敵ボス。容姿を言うとテラーマクロは顔色の悪いおじいちゃんなのだが、特徴的な帽子とローブを着ていて、その感じをいま「ナウシカのような」と形容しそうになった。待てよ、と思ってナウシカを確認すると全然ちがったが、うーん、何と間違えている?
 仮面ライダーでいえばスーパー1とその前作のスカイライダー、戦隊ものだとデンジマンとサンバルカンがリアルタイムなぼくらだ。

Walking: 3.8km • 5,471 steps • 1hr 3mins 8secs • 178 calories
Cycling: 2.6km • 14mins 57secs • 57 calories
Transport: 92.1km • 2hrs 5mins 43secs
本日の参照画像
(2018年2月24日 13:27)

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