/ 25 Jun. 2007 (Mon.) 「ハッキングメロン」
■会社へ行って留守にしているあいだに、うちの実家からメロンが届いたという。届いているかどうかを確認する母からの電話には妻が出たが、そのなかで母は次のように説明したらしい。
「二個ともシールが貼ってあると思うんだけど、そのうち、オレンジ色が多いシールのほうのメロンが古いから、先に食べて」
けっしてスマートな判別方法とは言えないものの、そのときは妻もなるほどと納得して受話器を置いた。で、これがそのメロンである。
■はなはだ微妙ではないのか。印象の点で、おそらく、右側のことを言っているのかなあとは思うものの明白な差があるわけではない。「ちがうちがう、左側のことを言ったつもり」と言われればああそうだったのかと納得するしかないほどの差だ。ほかに見分ける方法がなかったのかと思うのは、(写真にも少しだけ写っているが)メロンなどの丸いフルーツによく履かせてある、ビニールの網状になったアレが二個ともに付いていて、その色がはっきり異なるからだ。こっちの色で伝えたらどうだったのかという思いに駆られて私は空を見上げた。
■さてこの日は、ハッカーに侵入された関係でレンタルサーバのアカウントを一時止められ、まる一日「web-conte.com」が(あと、同じところに置いてある「all2step.com」や「puriseta.com」も)つながらなくなっていた日だが、そのことはこちらに書いたので割愛。
■あそうか、メロンはどちらも「クインシーメロン」という品種で、クインシーメロンというのは赤肉なのか。だからシールにはそれをイメージさせるオレンジが使われているのか。シールを見るにそれぞれ異なる農園から出荷されたとおぼしいが、どちらの農園も同じ発想でシールをデザインしたというわけだ。で、きっと、この「小さな発見」が母のなかにもあったんじゃないかと想像する。「ああ、赤肉メロンだからオレンジなのね」という気づきのよろこびが、おそらく母をシールに注目させた。もうビニールの網なんか目にも入らない。どちらがいったいオレンジが多いだろうか──。
■いや、写真を見ていてようやくオレンジの意味に私も気がついたんだけど、なるほどなあ、それはありうるな。
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