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May.
2009
Yellow

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/ 30 May. 2009 (Sat.) 「ロビンが緊急入院」

急性腎不全。異変に気づいたのはおととい(28日)の夜だった。
その少し前、リビングの、雑然とダンボールなどの置かれた一角にポシュテが背筋を伸ばして座るのを、どうも〈そんな〉恰好だなあと見ていると、やっぱりマーキングで、どいたあとに少量のおしっこが見つかる。とうとうやった。となればいよいよ去勢だけれど、その前に、これもうやむやに延ばしていた2回目のワクチン接種(本来は去年の暮れに済ませる予定だったもの)が順序として先にあって、だから、この週末はまずワクチン接種のためにポシュテを病院に連れて行き、去勢はその一週間後の運びだなと算段を立てていた。ともあれ、その瞬間までは、週末の動物病院行きはあくまでポシュテについての話で、だから、はじめにロビンが自身のちんちんを嘗めているのを見たとき、わたしはポシュテのサカリとの関連ばかりを思っていたのだが、いっぽう妻はよりはやく、悪い予感のほうを的確に感じ取っていた。というのもその直前、トイレに入ったロビンが大も小もしないまま出てきたのを妻は目撃していたからで、その直後の、ちんちんを嘗める仕草だったからだ。
ロビンはこれまでに二度、尿道結石を患っている。二度目のそれが2004年で、そのときにほぼ完治して以降は病もすっかり影を潜め、つい数日前まではそれこそジョージョー音を立てていたのだったが、まあ、それは急にやってきた。
きのう(29日)一日、ついにロビンは一滴もおしっこをしなかった。何度もトイレに行き、また、トイレでない場所でもその体勢に入るのを、もう好きなところですればいいさとわれわれもただ見守るが、まったく出ず、そうしてちんちんの先を嘗めている。朝にはまだ缶詰を催促する元気があり、じっさいに食べたし、またその後、大のほうを一度して妻を安堵させかけたものの、やっぱり小が出ず、そのうち、液状のものを繰り返し吐くようになってしまう。
その夜、ロビンは寝室のベッドの下にぐったり寝そべっていたが、そのロビンになぜだかピーがちょっかいを出しはじめる。まさか「励まし」とも思われないが、しつこく尻尾に噛みついては気の立ってそれどころではないロビンに唸られていて、その無神経ぶりに妻はもうかんかんである。叱ってもまったく効果がないため、捕獲され、ポシュテ用に以前買ったケージに閉じこめられて一夜を明かすピーだ(というのも、ピーは「ドアを開けられる」ため、部屋の外に出すだけでは意味がないのだった)。いっぽう、おそらくロビンはロビンで、一睡もできずに夜を明かしたと思われる。
明けて土曜(30日)の朝、ロビンを入れたバッグを妻が肩に掛け、わたしがポシュテの入ったカゴをもって、国立にあるダクタリ動物病院へ。いよいよぐったり気味のロビンは、何の抵抗もなくバッグに収まった。
ロビンから診察。下腹部を触るや、「うわ、パンパンだ。こりゃカテーテルを通さないとだめですね」と先生。さっそく処置にかかるあいだ、待合いに出て、ポシュテと三人で待つ。やはり体質のようで、積年、膀胱に「砂」(こまかな結石)は溜まっていたらしい。少量が底のほうに溜まっている程度では直接の影響はないものの、許容量を超したか、何らかの拍子でそれが尿道に入り、入ってしまうと、尿道というのがものすごく細いものであるため(たしかオスの場合。メスは尿道が広い)、「砂」程度のもので詰まってしまうのだった。処置後の説明では、三箇所で詰まっていたという。そうして尿の排泄ができないため、老廃物が腎臓へ逆流を起こして負担をかけ、急性腎不全ということになるのだった。
尿道に通したカテーテルから尿(血尿だった)を出し、ひとまず尿道にあった詰まりはだいたい取れたものの、ひきつづきカテーテルを通したまま、尿とともに膀胱にある砂がうまいこと流れ出るのを待つ。尿が出ないという気持ち悪さからは解放されたと想像したいが、しかし腎不全のためだろう、ぐったりした様子に変わりはない。腎臓の数値がかなり上がってしまっているのだった。点滴も続けなければならず、というわけでまあ、入院である。順調に行って、退院は火曜の夕方だろうとのこと。
ワクチン接種のために連れて行ったポシュテは基本健康なのだったが、ロビンといっしょだったためにかなりカゴのなかで待たせることになり、わるいことをした。4kgだそうですよ、ポシュテ。去勢手術を一週間後に予約する。そうしてロビンを残し、三人で、ピーがひとり寂しく留守番する──「ぼくだけ置いて、みんなで『とんでん』に食いに行った」と思っているのではないかと、道々ピーの心中を想像しつつ──家へ戻る。

そんななか、夜はラストソングスの初ワンマンライブ、『ラストソングスの脱出』を観に横浜は日ノ出町まで。うん、そうです、とてもよかったわけですが、それはまた、稿をあらためて書くことにしよう。

(2009年6月 1日 14:03)

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