/ 8 Jul. 2009 (Wed.) 「ばかばっかりである」
■「いいなあ」と南波(典子)さんにうらやらしましがらうらやましがられた(7月5日付「いま、ムーミンである」へのコメント)そのマグカップがきょう届く。写真の緑色のほう、現在は廃盤デザインであるために少々値段もつり上がっているミイのそれに、南波さんは(というかコメントを読むに、よりうやらしまがうらやましがっているのは旦那さん=佐藤さんのほうらしいが)「いいなあ」をくりかえしている。はっはっは。いいだろう。
■下の写真にある、後ろ姿のミイがどうにもかわいいのだけれど、手には帆船の模型をもっていて、足もとはというとこれ、浅い川か何かだな。両足が水のなかに浸かっているように描かれているし、スカートを掴み、すこし持ち上げるようにしているのもそのためだろう。なるほど、それなら帆船の模型を手にしているわけ(浮かべて遊ぼうということだろう)もわかるわけだ。いや、というのは最初、ぱっと見でこの絵が崖の上にいるようにみえたからで、するといきおい、その次のシーン、崖から滑り降りているのがもう一枚の絵(上の写真)だというふうに読んでしまったのだが、いったいなぜ崖の上で帆船の模型を手にしているのかということをこのさい棚に上げたとして、いざ滑り降りる段になるとすっかり楽しくなってしまい、模型なんかもうどこかにやってしまっている(手に何ももっていない)というこのでたらめぶりが──だからそもそも誤読なんだけど──じつに「ミイらしく」思えたのである。そっか、崖じゃなくて水場かこれ。
■また、南波さんからのコメントにはこうもあった。
コミックスは読んだことないけど、妊娠してからちょっとずつ童話の方をお腹の子に読み聞かせしてますよ。まだ2巻目の『楽しいムーミン一家』の途中ですが、ママとムーミンの関係、ムーミンとフローレンの関係など、泣けるシーンがいくつも出てきます。泣きながら読み聞かせしてます。相当奥深いです。おすすめです。ムーミンの登場人物はみんなそれぞれバカっぽい部分を持っていてかわいいですよ。
これを読んで妻はまず、「南波さんの読み聞かせ」って、それ相当贅沢な話じゃないかと指摘する。まあね。
で、ムーミン(童話のそれ?)がどうやら「泣ける」らしいということに「そうなんだ」とおどろく妻でもあり、というのも、ムーミン・コミックスがもうとにかくやたら「可笑しい」らしいのだった。四巻まで買ったそれ(全十四巻ある)を大事そうに、ゆっくりとしたペースで読み進めていた妻がいよいよ読み終えて、わたしはその後、いちばん上に積まれていた第四巻『恋するムーミン』をすこし手に取り、そのなかの一話目、表題作の「恋するムーミン」を読んだのだけど、なんでしょうかこのジェットコースターコミックは。いや、むろん個々のコマのなかに描かれている時間は、そうはいってもじつにゆっくりと流れるそれであるわけだが、と同時に、コマとコマをつなぐスピードがものすごいのだった。
これはあれか、「ばかばっかりだと話がはやい」ってことか。
「恋するムーミン」では、とくに何の説明もなく村が洪水に見舞われるのだが(で、そのことはさして本題でもないのだが)、ムーミンの家の一階部分がまるまる水に沈んだようなその状況下、ラストちかくのあるコマで、今話の主役であるムーミンとスノークの女の子(フローレン)が語らうその背後のほうに小さく、自分でつくったのだろう家の二階部分から水面へとのびるすべり台をパパがすべって遊ぶ姿が描かれているのには、笑った笑った(で、しっかりとそれを見守るママも描かれている)。
妻が言うには、その次に収録された話「家を建てよう」がまたすこぶるいいらしい。たのしみだ。
■あそうそう、きょうなごまされたのはこのニュース(リンク先はウェブ魚拓)だ。
■本日の電力自給率(7月8日):23.9%
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