/ 24 Jun. 2008 (Tue.) 「志ん朝、志ん五/とある企画/AirMac」
■ここ(「Yellow」)だけチェックしている人もあると思うので一応。「blue」側の最近の更新はこれら。
- 「ゴリラは今」(6月23日)
- 「このあとの予定」(6月22日)
- 「AirMac Express 最新ファームウェア7.3.1には用心されたし」(6月21日)
■22日。BS-iの「落語研究会」で、志ん朝「火焔太鼓」と志ん輔「唐茄子屋政談」。当日に新聞のテレビ欄を見ていてたまたま気づき、でもきっと「火焔太鼓」はDVD全集に入っているやつだろうから録る意味はないけれど、そういえばしばらく志ん輔を見ていないから一応チェックしておくか──と考えて番組を予約したのはまったくラッキーだった(その意味では志ん輔に感謝)。DVD全集の「上」に収められているのは晩年の口演(終了したTBS「落語特選会」の最終回で放映されたもの)だが、それではない、志ん朝35歳の「火焔太鼓」が流れた。ひょっとすると全集の「下」(10月1日発売予定だそう。収録内容は未発表と思われる)に収められたりするのかもしれないが、ひとまず未見であったところの貴重な一席である。いいねえ、この「若さ」!
■あー、こっからしばらく(このパラグラフ)読者がいることなんざ忘れますが、でもね、若さの一方ですでに出来上がっているというのもこの人で、「バカ顔(朝顔)」とかもすでに出てきている。「バカ顔」というクスグリの瞬間には客席の一部から一種独特の(快哉を叫ぶにちかいような)笑い声が上がったように聞こえ、勝手な想像だけれども、そこにはやはり志ん生の「バカ目(ワカメ)」を見事にいじってみせたことへの同時代評を感じざるをえない(この収録の年に志ん生が亡くなっているそうな)。でもね、若いんだよ。ものすごく若い。見た目だけじゃなくてね。たとえば「バカ顔と申しましてね」も言葉としては晩年と同じクスグリだけど、「夏ンなると、…咲いたりなんかしまして」の仕種と間、表情がじつに若い。で、若いこの人を見ているとよくわかることがあって、DVDで「酢豆腐」を見たときにもほんとうに感じたことだが、いまさらながら、やっぱりこの人は志ん五の師匠なのだ。志ん五はこの人の弟子なのだよ。志ん五が「時そば」のマクラで、「アタクシのほうはもう師匠に教わったまんま、ただ演るだけで…」と言ってるのはあながちウソじゃないと、最近やっとわかってきました。というわけでやっぱり志ん五です。新宿(「志ん五の新宿一人会」)、行ってきますよ。こないだの独演会は行けず。ネタ下ろしで「宿屋の仇討」をやったそうな。初演かよ、「宿屋の仇討」。で、ついでに読者の存在を忘れたまま言いますけど、志ん輔、だめ。いや、単純に好き/嫌いの話でしてそれ以上の評でも以下でもないけど、最近はもう「落語は結局、〈調子〉なのだ」ということをわきまえましたから、そのごく個人的なアレで言って、あの調子はいけません。そうしてもうひとつ、いましがた知ったんですけど、志ん上(元志ん朝門下で2001年に廃業)が復帰してたんですね(当代文楽門下として)。「桂ひな太郎」なるその名前がなんとも悔しいけれど、そこここのブログ記事に散見される高座の感想を読むに、どうやらなんのことはない「古今亭」らしい。ああ、これは見ておかなければなと思います。
■田中夢からはひきつづき訳文が送られてきていて、まあ、順調。で、『不思議の国とアリス』監督のそうまあきらからは今朝、ほんとかよそれというような、まあ、まったくの企画段階だし、じっさいどの程度現実味のある話なのかもわからないからじゃあ書くなよというほどぼやかすけれど、とある打診がある。そのことについて考えていたらたのしくなり、いきおいでコント(のようなもの)の骨格を三本考えてそうまあきらに送る。ああ、実現にむけて動き出すといいのだけれど。
■ところで、「AirMac Express 最新ファームウェア7.3.1には用心されたし」という文章を記事にしておいてなんだが、これを書いた時点における私は、AirMacによるネットワーク構成についてほとんど何も知らないに等しい小僧だった。じゃあいま何を知っているかと言われればそれほどたいして知識量に差もないのだけど、「あ、そうなんだ、そういう〈構成〉が手としてあるのか」ということを、この記事[Cocoa を飲んで、ほっとして。: 802.11n は11n 専用かつ5GHz で]を目にしたことによって知り、それであらためてごくごく基本の説明書[AirMac ネットワーク構成の手引き AirMac ユーティリティ編 (PDF)]なども読む。ためになるじゃないかよ、説明書。
■これまでの認識はというと、「親」となるベースステーションがただひとつあって、ノートパソコンや AirTunes 用途の AirMac Express などそれ以外のものがすべてその「親」にぶら下がるというもっとも単純な構成しか頭になかったことがまずあって、それで、たとえば構成機器のなかにひとつでも「802.11g」のものが含まれれば、ベースステーションが「802.11n」だったとしてもネットワーク全体は「802.11g」のほうに程度を合わせてしまうからその恩恵にあずかれない(「802.11n」だったら「802.11n」で揃えねばならない)という考えに(単体として取り出せばむろんその説明で間違いはないんだけど)どうやら必要以上に縛られていたらしいとわかる。ていうか、最近の平たいAirMac Extreme(Time Capsuleも)って、LANポートが三つあるんだね(旧AirMac Extremeでは一つ)。そのことすら知らなかった。
■で、何が言いたいかというと、Time Capsule(500GB)を買ってしまったと、まあ、そのことですね。ネットワーク構成の青写真はできている。設定はまだ。設定後にはまた、ネットワーク構成の具体的な話とか、「blue」のほうに書こうと思う。
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