/ 31 Jan. 2018 (Wed.) 「月の夜、ベケットとデデが」
■流れてきたツイートにこんなものがあり、ああそういうつながりがあったのかと知る。
アンドレ・ザ・ジャイアントの映画が来るみたいだけど、12歳で191cmあってスクールバスに乗れなくなったアンドレを、隣人のベケットさんが自家用トラックで送ってあげてた話は前にしたよね?サミュエル・ベケットだよあのゴドーの。 https://www.thevintagenews.com/2017/03/15/samuel-beckett-winner-of-the-1969-nobel-prize-in-literature-used-to-drive-andre-the-giant-to-school/
2018年1月31日 16:49
去年、「新訳『ゴドーを待ちながら』リーディング公演」のチラシを作った折り、まず「 godot flyer」といった言葉で画像検索して『ゴドー』がこれまでどんな扱われ方をしてきたのか確認したのだったが、そのとき、かなり下位のほうだが検索結果に出てきたのがこの画像だった。好みだったので保存し、チラシ、なんかこんな感じのはどうかなあと検討していた記憶がある(たとえばこんな感じのタイトルロゴはどうかとか)。わたしの作ったチラシでは紫色が使われているが、それもこの絵の色使いからの「引用」だったような気がしないでもない(それはさすがに〈いま〉こじつけてるかなあ?)。
■で、このアンドレの画像──ボックス・ブラウンによるコミックノベル『アンドレ・ザ・ジャイアント──その生涯と伝説』の、フランス語版の表紙らしい──が、なぜ「 godot flyer」に関連付けられて検索結果に出てくるのかということについては、フランス語だったこともあって当該のページをよく読まずにいたから、そのページにどーんと貼られている「 OBEY GIANT」からの想像で、あるいは Obeyがベケットをモチーフにした何かストリートアートも作っているのか? とか、あさってなことを思い浮かべただけで済ませていた。
■なるほど。アンドレとベケットは隣人同士だったという、そういう話なのね。検索にひっかかってきたそのページはフランスの公共ラジオ放送「 France Culture」のもので、「ベケット氏とデデ・ロシモフ」と題されたオーディオドキュメンタリーが公開・紹介されているページだった(「アンドレ・ロシモフ」がアンドレの本名で、フランス語「 Dédé」は「 Andre」の愛称とのこと)。
パリから一時間、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のなかほどに位置し、ユシーの村の北側にあたるモリアンという集落は、ノーベル文学賞の受賞者であるサミュエル・ベケットと、プロレスの三冠世界チャンピオンであり、Obeyの手でストリートアートの象徴ともなったアンドレ・ザ・ジャイアントという二人の外国人をよろこんで迎え入れた。農村の住民たちは、自身の知る〈小さな物語〉の断片化した記憶と、かの〈巨人〉が遠く響かせるこだまとを結びつけながら、この普通ではなかった二人の人物のことを覚えている。
Monsieur Beckett et Dédé Roussimoff
で、こちらはコミックノベルの『アンドレ・ザ・ジャイアント──その生涯と伝説』から。
■ニボル近況。うるさい。が、とっ捕まえて子をあやすようなかたちに抱きかかえ、夫婦して覗き込んで「鼻がちっちゃい」ことをなじると、不思議と泣きそうな顔になるという評判。
■日記をふたつ更新し、ようやく現在時に追い付いた。
- 13:01
- 日記。29日付「それはそうとニボルがうるさい」。
- 20:52
- 日記。30日付「ひさびさ〈昨日の日記〉を書くのではしゃいでいる」。 @snhray @uehideyamao
■依然、ペンがない。
Cycling: 2.4km • 13mins 22secs • 53 calories
Transport: 70.3km • 1hr 26mins 27secs
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