3
Mar.
2018
Yellow

最近のコメント

リンク

/ 27 Mar. 2018 (Tue.) 「せをーはやーみー」

ロビン。2016年11月。

同じく。

23:07
せをーはやーみー

この得体の知れないツイートに、投稿を連動させている Facebook上で「いいね」をくれたのは中学同級のNさんだ。よく知らないが、垣間読むところではなんか、百人一首がらみの活動(?)をしてるんだっけ。「瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ」は崇徳院の一首。落語に、この歌が活躍する「崇徳院」という噺がある。わたしのなかでこの噺の受容の枠組みとなっている口演は志ん朝のそれと、ざこばのそれ。
紀尾井小ホールは会社から走れば五分というような距離のため、行こうと思えばひょいと行き、帰ってくることができる。かつてそこで定期的に研鑽会を開いていたのが当代の正蔵で、二、三度足を運んだのがたぶんもう十年近く前。で、そこでいま、二ツ目だった談奈時代から引き続いて定期的に会を開いているのが立川左平次だ。と書けばさも熱心に追っかけているかのようだがそれは記述のアヤ。真打昇進・改名して「紀尾井町のダンナ」から「紀尾井町のサヘイジ」に会の名前が変わったその第一回( 2017年6月28日)に行ったのがたぶん左平次を聞いた二度目で、そのときのゲストが師匠・左談次だった。当時すでに左談次はがんの放射線治療のために入退院を繰り返すなかでの高座だったが、その日はとても状態がよいように傍目には見えた。演ったのは想定された持ち時間を大幅に超過しての「子褒め」。(ゆえにトリの左平次の「子別れ」が非常に駆け足になった。)

@soma1104: 夕べの左談次さん。騒乱事件で赤く燃える新宿の空を眺めた末廣亭の風景(マクラの一部)もよかったが、何よりやはり「オハチだよッ」はすばらしかった。そこが決まるから「オハチにお目にかかります」も決まるわけで、「オハチだよッ」は(言うまでの束の間、八五郎を泳がせとく感じなど)完璧だった。
2017年6月29日 12:02

もはや「何を言っているかわかるまい」というつもりの感想ツイートだが、まあ、そういうことだったのだ。
それ以来となる第二回「紀尾井町のサヘイジ」はゲストが立川ぜん馬。24日に流れた左談次の訃報に触れたあとで「あっ(そうだ、これがあったんだ)」となって予約したものだが、今日のこの日にはこれ以上ないというこの番組。

間抜け泥 立川だん子
権兵衛狸 立川左平次
お化け長屋 立川ぜん馬
〈仲入り〉
漫才 ナイツ
崇徳院 立川左平次

左平次の一席目は、師匠・左談次の最期〜通夜・告別式までの時系列レポートを未編集/未脚色版で長めに語り下ろしたあと、これは師匠に教わった噺ではないが、往年の左談次や談志がよく掛けていたのを思い出すというネタ選びで「権兵衛狸」へ。この「権兵衛狸」がとてもよかった。ああなるほどこういう組み立てになっているのかということをあらためて知らしめてくれる端正な運びで、権兵衛が狸の頭に入れるひと鋏ひと鋏のごと、丹精にサゲまで。
噂にたがわず、ぜん馬はうまかった。しかも「お化け長屋」ときたもんだ。
そして左平次の二席目が「崇徳院」。これは左談次に教わった噺だとのことだが、ネタ選びの理由はそれだけではなく、「(はな)の好きな師匠でした」と噺し了えたあとに述懐を添えた。言われるまでわたしのなかでは後景にしりぞいていた描写だが、若旦那が見知らぬお嬢さんに一目惚れし、恋煩いをしょいこんでくる上野の清水さんには、たしかに、桜が舞っていた。
せをーはやーみー。

きょうのひとこと

ヒゲが生えてると思うでしょ?( 10代目金原亭馬生「崇徳院」)

@sadanzi: @watnantaw 放射線だよ!ピーナッツ!
2018年1月31日 11:57

Walking: 5.1km • 7,150 steps • 1hr 16mins 6secs • 241 calories
Cycling: 1.2km • 6mins 7secs • 26 calories
Transport: 35.3km • 37mins 14secs
本日の参照画像
(2018年4月 4日 10:57)

関連記事

トラックバック(0)

このエントリーのトラックバックURL:
https://web-conte.com/blue/mt-tb.cgi/1257