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Jan.
2018
Yellow

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/ 9 Jan. 2018 (Tue.) 「あなたの、ベスト・オブ・草笛光子は?」

『草笛光子のクローゼット』のビジュアルもう一枚。

本日のむかしのロビン。2014年8月。晩年にはめずらしく、空の衣裳ケースにもぐってはしゃぐ一幕。

『屍人荘の殺人』を気持ちよく読み終える。ネタバレをするつもりはないので安心されたいが、しかしまあアレ(いや、みんな伏せてるみたいだけどコレを伏せなかったとしてもネタバレにはあたらないのでは、というアレ)だけでなく、ほんとうにいろんな要素が盛り込まれてるなあという印象があり、ついつい「何を書いてもネタバレになる」ような気にさせられてしまうのもそれゆえかもしれない。巻頭にある「受賞の言葉」(第27回鮎川哲也賞)では「昔から読書の趣味は雑多で、書店の本棚を眺め、タイトルや装丁からピンときたものを買うというスタイル」で、けっして「良き本格ファン」ではないと述べる作家の、とはいえ「読んだから書く」(原文はたしかこうじゃないけど ©後藤明生)の見本のようなデビュー作であることはたしかで、かつまた、そのいっぽうで、それら盛り込まれた各要素が「過去のミステリ的遺産の寄せ集め」とは不思議と映らず、どちらかというと「自由に考えてたらこうなった」ってほうが真相にちかいのでは? という読後感になるあたりに、本書の佳品たるゆえんはきっとある。ともあれ、「デビュー作にして前代未聞の3冠!」(『このミステリーがすごい!2018年版』第1位、『週刊文春』ミステリーベスト第1位、『 2018本格ミステリ・ベスト10』第1位)というのが本書の宣伝惹句であり、それらをまぶしていまや表紙の三分の二を覆う勢いのオビには「うひゃっ」となるものの、しかしこのさい、そうした「説明の仕方」があるのは──もう内容に踏み込むことはあきらめて、ただそう紹介すればいいのだから──ありがたいことかもしれない。
ツイッターでたまさか目にしたかたちだが、3月16日刊行予定の『草笛光子のクローゼット』(主婦と生活社)という、いったいわたしが何を参考にすることがあるのかという一冊をついつい予約してしまったのは、その書籍紹介に添えられたビジュアルがものすごくかっこよかったからだ。

 ね? さすが、あの鬼頭嘉右衛門を慌てさせただけのことはある。と、ついつい話が市川×石坂版金田一に逸れるのは申し訳ないが、じゃあ、市川×石坂版金田一(草笛光子はシリーズ皆勤のひとり)で選べば、ベスト・オブ・草笛光子はどれかとも考えたのだ。うーん。やっぱり『病院坂の首縊りの家』(南部風鈴を作ってるおばさん役)かなあ。
みなさんはどうでしょう? (何が。)

Walking: 3.4km • 5,073 steps • 54mins 42secs • 159 calories
Running: 365 meters • 450 steps • 3mins • 21 calories
Transport: 72.5km • 1hr 35mins 39secs
本日の参照画像
(2018年1月11日 16:15)

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